いまでも忘れないはじめての体育の授業
4列横隊の作り方がわからず、
生徒に聞きながら授業をしたことを。。。
教育実習でラジオ体操がうろ覚えなことが発覚し、
4月までに練習を繰り返したのは良かったが
方向転換と列の増減を「教えるノウハウ」が
自分に全くなかったことに気付いたのは
一番大事な4月の一発目の授業だったということ。
今日から生徒に教える立場として働くはずだったのに
さっそく生徒にガチで教えてもらってる
もう体育教師としてやっていく自信は完全に崩壊
まわりに他の先生はいなかったけど
もしいたら「こいつアカンやつやな」と言われて終わっていたかもしれません。
そこから始まった教員生活も早10年。
なんとかなっているものの
これから体育教師になる人には同じような失敗はしてほしくない。
ということで、今日は「方向転換と列の増減」について書きたいと思います。
■この記事のテーマ
方向転換と列の増減を授業開きで教える流れ
目次
■方向転換とは
■列の増減とは
■基本を学ぶ
■授業開きで行う意義
■エンタメ化する

■方向転換とは
「右向け右。1・2」
「回れ右。1・2・3」
という類の号令に合わせて一斉に方向を変える動きです。

①足の動き ②号令によるタイミング
この2つを理解し、合わせることがポイントです。
■列の増減とは
1列から2列
2列から4列
という具合にその集団の列を変形させていく動きです。
※私はこのノウハウがわからずパニックになりました。
■基本を学ぶ
なにもわからない自分はなにで勉強したのか
youtubeには良い動画はありませんでした。
先輩には恥ずかしくて聞けませんでした。
ググるしかありません。
ググると「集団行動の手引き」がヒット
愛知県の教員の方に作られたものだとは思いますが、よく作り込まれています。
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/3082.pdf
立ち方、礼の仕方からすべて網羅されているといっても過言ではありません。
ただ、正直文字ばかりで見にくい、理解しにくいのも事実。
そこでお勧めしたいのがこの本
日体大の清原先生が監修した本です。
カラーで読みやすく理解しやすい。
また、こちらの本も素晴らしい
またどこかで書こうと思いますが、
高校生が集団行動で日体大のような集団行動をしたいということで
有志企画で練習しています。
この本はそのやり方や練習方法も載っています。
「小学生もできてるんやから、俺らもできるやろ」という感じで、
見事列の交差をマスターしています。
教師が上から教えるより、
自分より年下の見本のほうがハードルが下がっていいこともあるんです。
一冊でも買っておくいろんな場面で使える基礎知識が詰まっています。
■授業開きで行う意義
これまで3校の学校で授業をさせていただきましたが、
すべての学校が背の順を基準とした4列横隊が基本隊形でした。
この隊形で集合し、号令する、話を聞く
と決めてあることで、色んな手間と時間が省けるのです。
必然的に授業開きで、そのクラスの4列横隊を作ってしまわないと
今後の授業時に「どのように集合していいのか」が
わからなくて困ってしまいます。
また、学校生活においては「4列横隊」と「2列縦隊」しか使わないようにも思えます。
なので3列への増減はマニアの世界と言ってもいいかもしれません。つまり、いりません。
なので、4列横隊を作ることは落ち着いた授業作りのために大事になってくる要素の一つです。
■エンタメ化する
私の手順を説明します
【ステップ1】
1、背の順で横1列で並ぶ
2、2の番号
3、2列横隊右向け右
4、2の番号
5、4列横隊右向け右
6、左向け左完成
細かくは上記の資料を参考にしてください。
まず、失敗しながらでいいので4列を作ってしまいましょう。
はじめからノーミスを強要しないことです。
ミスしても、笑って許し、むしろ盛り上げながら2回ほど繰り返しましょう。
ここまでは少々盛り上がるかもしれませんがエンタメとも言えません
【ステップ2(中学1年生編)】
そのあとに4~5グループずつに分けます
その代表者にこの用紙を配ります。

そのグループでこの用紙をもとに練習を重ねます。
自信がついた時点で教員のところでテスト。
できれば合格。
教師主導ではなく生徒主導に切り替えて
自分たちで質を高めるように仕向けます。
【ステップ3(中学2・3年編)】
4~5グループに分けて、用紙を配るところまでは一緒です。
しかし、同じことをしていては面白くありません。
ここに条件を加えます。
オリジナルの技を入れること
この本にも書いてあるのですが
みんなでできる!心がまとまる!集団行動の指導法 (教育技術mook) [ 弐分方小学校(八王子市立) ]
価格:1540円(税込、送料無料) (2019/12/14時点)楽天で購入
回れ右は必ず
1、右足引く
2、回転
3、右足引く
である必要はありません
1、気を付け
2、膝をまげて力をためる
3、ジャンプしながら右回転でもいいのです。
そこで、自分たちの考えた「回れ右」「右向け右」などを作りチームで合わせて披露させます。
こうするととんでもないものが出てきて盛り上がり、
中には素晴らしいものが出てきて拍手したり、かなりエンタメ性があがります。
高校生以上になればシンプルに進めて、
50m走を測れば十分かもしれませんが、
まだ動けない中学生のうちはそういう感じで
動く気になれるような工夫が絶対必要です 。
若い体育教師の皆さん。
私のような失敗の内容に準備し、素晴らしい教師生活をスタートさせてください。
なにかつまずいたことがあって読んでくださっている体育教師の方、
大丈夫です。
私はなにもわかっていないところからはじめました。
とにかく謙虚に、
学ぶ姿勢は忘れずに頑張りましょう!!