教師になれば成績をつけるのは当然の仕事。そこには責任が伴います。
また、体育の評価はさまざまな数値を点数化しなくてはいけません。
教員をはじめて間もないときは、手打ちで入力していましたが、なかなか煩雑でミスも出てしまいます。そこで、エクセルというソフトを使って「早く」「ミスなく」計算をしていきましょう。
◆この記事のテーマ
成績処理のためにVLOOKUPを使えるようにする
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◆目次
■体育はさまざまな指標を扱う
■評価基準を定めよう
■VLOOKUPを使おう
■体育はさまざまな指標を扱う
まずバスケットボールの授業の中で①ドリブルのタイムトライアル②フリースロー10本③レイアップのフォームという3種類のテストをおこない、各テスト10点満点で評価することとします。
4人のテストの記録はこうなりました。
※「ドリブル」のタイムは10秒を10:00ではなく1000と表している

「タイム」「本数」「a~f」などさまざまな数値が並んでいます。これを10点満点で評価していきましょう。
■評価基準を定めよう
まずは各テストの結果の横に「評価点を入力するセル」を挿入しましょう

こんな感じです。その次に、表とは別の場所に「評価基準」を自分なりに作りましょう。

10点の条件は「600~699」9点「700~799」・・・という条件にしています。

最終的にエクセルシートはこんな感じです。
今回使う関数の特性上、「テストの結果の数字は大きいほうが下」になるようにして、評価点はそれに応じて打ち込みます。ドリブルとシュートの評価基準の点数が上から10点が始まるものと下から10点が始まるものの違いはそういう理由です。
■VLOOKUPを使おう
操作方法
- 評価を求めるセルを選択。A君のドリブルの1002と入ったセルの右。
2.[数式]タブの[関数ライブラリ]の中から[検索/行列]をクリックし、[VLOOKUP]を選択します。fxのマークをクリックすると関数ライブラリが出てきます。
3.[関数の引数]ダイアログボックスの[検索値]には1002のセルを選択します。
[範囲]ボックスには、評価判定のセル範囲を選択し、数式コピーしてもずれないようにF4キーを1度押します。
手打ちせずにマウスで、ドリブルの評価基準をすべてチェックしましょう。

これを全部チェック。
4.[列番号]には2列目を返したいので「2」を入力します。
5.[検索方法]には「1」または「TRUE」と入力して[OK]ボタンをクリックします。
※[検索方法]ボックスは空白でもOKです。
A君のドリブルの評価が正しく反映されたら、ドラッグアンドドロップすると簡単に全員の評価点が反映されます。
ただし、F4キーをし忘れるとうまく反映されません。正しくできた場合こうなります。

それをシュート、レイアップとも行います

簡単に計算できました。
これを40人5クラスと考えると大きな時間短縮かつミスの軽減になると思います。
みなさん、ぜひエクセルを使って早く正確に成績をつけられるようになりましょう。
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