体育の授業をアップデート。「体育」と「スポーツ」のバランスを考える。

宇野常寛さん主催のオンラインサロンのPLANETSクラブに所属して、数か月たった。

https://community.camp-fire.jp/projects/view/65828

毎日のメルマガ配信と週2回以上の動画配信(しかも1時間以上)

あとはイベントに、最近はPLANETSschoolとして書くための講義までスタートした。

もう追いかけるだけで必死な感じになるのだが、体育教師として働く自分は「教育」「スポーツ」「ライフスタイル」「アニメ」「コミュニティ」のジャンルは押さえておきたい。

先日、大河ドラマ「いだてん」が終わった。クドカンドラマウォッチャーである宇野常寛さんがnoteで批評している。

https://note.com/wakusei2nduno/n/n0e13c58184c9

今日はそれを読んだ自分があらためて体育の授業で実現したいこと、実際にやってみたことなどを書いてみる。

この記事のテーマ

体育の授業は「体育」と「スポーツ」のバランスで成り立つ

目次

体育とスポーツの違いとはなにか

体育10スポーツ0の授業

体育0スポーツ10の授業

体育3とスポーツ7のバランスを考える

まとめ

体育とスポーツの違いとはなにか

体育とスポーツについてnoteにはこのように書かれている。

この物語は、嘉納治五郎が日本のオリンピックへの参加を企てることからはじまっていく。そこで提示されるのは「体育」と「スポーツ」だ。この物語での「体育」は国策的な国民の身体開発のための運動であり、「スポーツ」は個人が楽しむための運動だ。嘉納治五郎や、前半の主人公である金栗四三はもちろん一貫して「体育」ではなく「スポーツ」を普及するためにオリンピックにコミットしていく。

https://note.com/wakusei2nduno/n/n0e13c58184c9

ここで、完全に心がもっていかれた。(つづきが気になる人は読んでくださいね)

自分なりに要約してみると、

「体育」とは集団に合わせて体を動かすこと。自分の意思(欲求)をコントロールし、全体にコミットしていく。

「スポーツ」とは自分で決めた種目を自分で決めたレベルで体を動かすこと。と分類できる。

体育教師は多かれ少なかれ「体育」的なものを教えられるのかという部分に頭がとらわれている。

各種目の技術指導よりも「生徒を黙らせる」「生徒を従わせる」「生徒の動きをコントロール」することに注力する。

黙らせられ、従わされ、コントロールされ続け、それが当たり前であるかの雰囲気が漂う体育の授業は生徒にとってどこまで有意義な時間なのか。

失敗し学ぶにしても、自分なりに挑戦してアドバイスを受けるのではなく、みんなと同じ動きをしていないと怒られ、実際の運動でのミスにはろくなアドバイスをもらえない。

これでは運動が好きになりようがない。

体育教師をしていて思うのは、運動を継続的に行っている人が意外と少ない。

授業して生活指導してクラブ活動して飲んで帰る的な人が多い。

ようはマウントを取り続けるだけで1日が終わる。マウントがとれないと規律が守られないという呪いにかかっている。

チャンピオンスポーツなら規律がなければ絶対勝てない。とくにチームスポーツの場合、一人の動きに応じて全体が反応し、連動し、大きなひとつの動きを作り出していく。それが無意識レベルで起こらないと絶対に勝てない。

それはわかる。

でも、体育はライフスタイルスポーツとして生涯を通して運動を楽しめるようにすることが目的である。

そうなったときに「まずやってみる」「新しい感覚をつかむ」「純粋に楽しい」という要素をしっかり伝えていかなければいけない。また、「明日からでもやってみようかな」という気持ちも持ってほしいところだ。

これからの体育教師は「スポーツ」を教えながら「体育」的なことの重要性を理解させる時代になっている。

「体育」的なことができたら「スポーツ」を行うというのではない。それでは教師の器の中でしか生徒は動けない。

教師の器なんてたかが知れている。

新しい時代に対応した体育の授業。どうすればいいのか。それを考えていきたい。

体育10スポーツ0の授業

簡単にいうと「シラバス通り」に計画が進行し、「指導案通り」に50分が終わる授業である。

時期によってやることが決まっていて、その授業では教師が言うこと、生徒が行うこと、質問に対して期待する返答までが想定され、忠実に実行できるかどうかが問われる。

計画通りいかないのは生徒のせい、天気のせい。「私はこれだけ準備しているのに」という枕詞とともに文句が聞こえてくる。

体育0スポーツ10の授業

簡単にいうとラウンドワンの「スポッチャ」である。

制限時間があり、そのなかで自由に好きなスポーツを楽しむことができる。ゲームコーナーもあり「Eスポーツ」にも対応している。

ルールとマナーさえ守ればその時間を好きに使える。途中でやめてもいいし、何人でプレーしてもいい。

もう最強すぎて勝てる気がしない。

体育3とスポーツ7のバランスを考える

ここで考えていきたいのはどこまでスポッチャ要素を入れられるかということである。

「体育3」

50分を10等分すると5分。5分×3で15分は集団行動に使っていいのではないかという発想である。

集合し出欠と顔色確認、授業展開の説明に3~5分

準備運動に7~10分

最後に集合し整理体操2~3分

とすればだいたい15分ぐらいに収まる。

むしろこれだけで15分使っていることに驚く。

「スポーツ7」

5分×7で35分で考える(少ないなあ)

4×3段階で授業を展開することを意識している。

たとえば投擲であれば

1、紙鉄砲、メンコ

2、発泡スチロールボール投げ&動画撮影

3、ハンドボール投げ&ジャベボール投げ

4、スピードガン測定

[1000円ポッキリ] 発泡スチロールボール 70mm 10個入 スチボール 手作り スチロール球 野球 練習
価格:1000円(税込、送料無料) (2019/12/25時点)楽天で購入

【12/25限定!エントリー&楽天カード決済でP+11倍】ユピテル YUPITERU スピードガン BSG-1 Basic
価格:29700円(税込、送料無料) (2019/12/25時点)楽天で購入

という4つの種目を用意しそれぞれに「初級・中級・上級」の課題を提示する。これが4×3ということだ。それをクリアしていくと成績に反映される。というシステムをつくる。

この4つにしたのは理由がある。すべて「何かしらの結果が残る」ということである。

1、音が鳴る、メンコがひっくり返る(知らず知らずのうちにスナップが身につく)

2、回転がかかれば1mぐらいホップする。動画で自分のフォームがわかる(視覚的効果)

3、距離がわかる

4、スピードがわかる

このように設定することで飽きがこないように工夫してみた。

ボールが投げられない子はずっとメンコと紙鉄砲をしていたがそれでも全然いいと思う。そんな遊びを経験して投げれるようになるんだし。

どうしてもスピードガンに集中するのであれば「全員が測定するために1授業3球まで。ただし空いていれば無限」というルールを決めればいい。

自分の意志で、自分のやれそうなレベルで取り組むことができる。

あとは教師が見てなくても、安全が管理できるようにスペースづくりとルールとマナーの指導、掲示が必要なのはいうまでもない。

教師はひたすらアドバイスに回る。

こういう投擲の授業をやってみたが、それまでの授業とはまるで反応が違った。陸上競技は身体能力がそのまま出るので不人気な分野だが、結構盛り上がったと思う。これを機に「投げること」が好きになってくれたらと思う。

まとめ

・体育教師は「体育的なものを教えることが第一」という呪いを解かなければいけない。

・魅力的な授業を提示するには「生徒がやってみたい」と思えることを想像するところから始まる

・授業ではさまざまなモチベーションと能力の生徒を相手するが、すべての生徒が自分に合った取り組みができるようにするのが一つの目標である。

・(打倒スポッチャ)

スポンサーリンク