【保健の授業】危険生物の対処法

山。

日本は山が多く、そこから生み出される資源は計り知れない。

動植物に水の宝庫。まさに日本国民の母。それが山である。

山。

山は、レジャー施設としても人気である。

キャンプや川下り、そして山登り。

誰かの作ったものを消費する時代から、自分の体験を世界に公開する時代に突入した現代において“山”というものは一つの体験スポットである。

誰が言ったか忘れたが、なぜ山に登るのかと聞かれ

「そこに山があるから」

という時代があったのかもしれないが、もう今は

「バズる」「いいね」「トレンド」

というファッショナブルな時代に突入。

せっかく作った料理も写真やビデオ録画のために食べごろを逃しても気にしないのが令和スタイル。

都心のクラブならそんなノリでもいいかもしれないが、

山は自然である。自然の脅威は凄まじい。

今回の記事は「ノリでは乗り越えられない危機が山にはある」ということで楽天マガジン掲載の雑誌「ワンダーフォーゲル」から学んでいきたい。

楽天マガジン

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目次

山は生態系そのものである。

百獣の王の護身術

M78星雲の振る舞い

いかに自然と対峙すべきか

山の危機一髪Q&Aということで山登りで起こりうる危険を徹底リサーチ

ぜんぶ、ここで紹介できないほどの作り込みよう。

一家に一冊ワンダーフォーゲル2020年2月号

ということで、今回は生物について取り上げていきたいと思います。

◆山は生態系そのものである

当たり前ですが、山というのは自然の塊であり、生態系である。

その環境内で食物連鎖がおこなわれ、多様な動植物が暮らしている。

決してレジャー施設ではありません。

山は彼らの住居

この絵でわかるように人間にとっては危険極まりない生物のオンパレード。

スタートから、蛇にイノシシ。気を取られた隙に蜂や毛虫やマダニのリスク。ようやく突破したと思ったらラスボスの熊。このダンジョン、生身の人間ではクリアするのはムリでしょう。

山はその動物の住居である。

わざわざ彼らの住んでる場所にお邪魔して、危険だなんだと騒ぐのもどうかと思うが、怖いものは怖い。

まず、山道を歩くということは東京タワーの階段を上り下りするのとは訳が違うということ。彼らの住居にお邪魔しているという謙虚な気持ちを持つべきである。

山登りの際には、むやみやたらに荒らさないこと。

安全管理=生態系の邪魔をしないというマインドが必須である。

危険生物も彼らにあるのは「自分の身を守る」という本能である。むやみやたらに刺激しない術を身につけてお互いにWIN-WINの関係を築きたいものである。

では、具体的な対処方法を学んでみよう。

クマに遭遇した場合

クマが襲ってきた場合

こんなことにならない人生を歩みたいものだが、万が一に備えるのがこの世の常である。

まず、右上図にあるように首を隠してうつ伏せになる。これがクマに対する「防御姿勢」らしい。

なんと無力。。。

いや、まじで怖すぎる。目の情報をシャットダウンするということは聴覚100%でクマの様子を伺うことになる。ジャリ、、、ジャリ、、、とクマが近づいてきたらと思うと恐怖感ハンパない。。

しかし、突進してきた熊も“威嚇”なだけの場合もあり、この姿勢によって引き返す可能性がある。また、噛まれたとしてもお尻や足であれば致命傷にはならないと書いてある。

そうか、クマに狙われたら、尻か足に牙の跡がつくことを良しとするマインドを要求されるということか。

クマ撃退スプレー

こんな商品があることを知らなかったが、このスプレーに関してはこう書いてある。

有効だが命中させるには練習が必要。

注意点

自分にかからないように風向きに注意

噴射距離(5mくらい)まで十分にクマを引きつける

いやいやいやいやいや。。。。

練習いるってハードル高いうえに、クマ目の前にして「風向きよーし」「十分引きつけろ」とかやってられんでしょう。

でも、持ってないよりかはマシである。

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杖に鈴付けるだけで勘弁してほしい。

スズメバチに遭遇した場合

スズメバチに刺された

スズメバチに刺されると危険である。図にもあるが全身になんらかの症状が起こる可能性が高い。そしてなんといっても恐ろしいのが「アナフィラキシーショック」という類のアレルギー反応によって血液の低下、呼吸困難などが起こり死に至る可能性があることだ。

まず刺された時点でもう登山は終了だ

このあと山頂で愛の告白をする予定であっても、キャンプで最高級の肉を準備していたとしても関係ない。登山終了である。

あとは経過観察しながら適切な処置をおこなうことである。

もし全身になんらかの症状が出てきたらアナフィラキシーを疑い、「エピペン」というものを太ももに刺すのが定石である。

エピペンがない=ヤバい

もう119を呼ぶ、周りにエピペンを持っている人がいないかどうか探し回るしかない。

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ここまでは一般人向けの対策である。

これが百獣の王クラスになるとどうなるのか?

講師は当然「武井壮」である

百獣の王の護身術

VS キリン

100m走10秒台の脚力を活かし後ろに回り込み、跳び箱20段の跳躍力で背中に飛び乗り、僑弓(きょうきゅう)という首にある血圧を下げるツボをマッサージして倒す。

※キリンは脳と心臓が遠いため、血圧が下がってはいけない。

VSライオン

首を噛みつきに来た瞬間、右腕をわざと噛みつかせて、その瞬間に力を込めて牙を固定。鼻にストレートを連打。

※首を噛みつきに来るスピード×体重=衝撃力を全身で受け止めなければいけないため、一般人には無理。

VS ゾウ

18m離れて、前十字じん帯めがけて石を6000発投げ込む

※甲子園球児よりも投球多寡になるため一般人には無理。

VSグリズリー

6週間にらみ合い、やつれさせ、肝臓周辺部を10万本抜き取ってからそこに貫手を突き刺す。

※クマは防御本能のもと攻撃してくる。よほどのことをしない限り6週間もにらみ合う気はないはず。まず、どうやって挑発するのか。一般人には思いつかないので無理。

百獣の王は、このレベルでないと成れないのであろう。一般人は一般人なりの対処法をしたいものだ。

しかし、いまの百獣の王の対処法に違和感を持った人はいないだろうか?

そもそも、彼らの住居に訪れて、その生物を倒すってどれだけ傲慢なんだと。

ここにもっと葛藤があり、もっと大人な対応があるはずである。

そう。危険生物に大人な振る舞いをすること。これが登山をする人間のマインドであろう。道ですれ違う時に挨拶をしたからと言って、危険生物を目の前にしたら、騒ぎ、スプレーを振りかけ、毛をむしり取って突きを食らわせているようではマナーの良い登山とは言えまい。

そうとなれば、マナーを教えてくれるのは誰なのか。

はい。見つかりました。次の講師はM78星雲のみなさまです。

M78星雲の振る舞い

ウルトラマンタロウならこうする

山を切り開き、ニュータウン計画を進めた東京。そのはかつての生物の住居であった。行き場をなくした生物は、さまようしかない。

この話の敵キャラはキングゼミラ。この怪獣は、そんな生物や昆虫などを具現化した存在である。(たぶん)

彼らに悪意はなく、本能に応じて生きているだけである。

その姿がこれだ。

どどん!!!

東京タワーに止まって泣く。こうなります。

こんだけデカければニュータウンどうこうは関係なく生きる場所ないんじゃないかというツッコミはなしである。

キングゼミラに悪意はない。おしっこをひっかけるシーンもあるが、それがセミなのである。行き場をなくしたハトや鳥が、集団で電線にとまり大量にフンをするのも人間に対する悪意とは別である。

自分たちの生活をおびやかすセミは殺せと松明を投げまくる住民はマナーがなってない。セミの気持ちをまったく考えようとしていない。

そこでウルトラマンタロウはどうしたか。

ぶん投げた。遠くにぶん投げました。

殺さず逃がす。鳴くという本能を思う存分行える場所へ移動させてあげたのだ。

これぞ大人の振る舞いと対応である。

しかし、あんなセミぶん投げられるパワーが必要となると。優しくあるには強くないといけないという真理も教えてくれている。

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ウルトラセブンの苦悩

これは名作と呼ばれる作品であり、後世に引き継いでいくべきものである。こうして伝えていくことが教師の務めの一つであろう。

地球(とくに東京)は繰り返し怪獣に襲われる。

そこでウルトラ警備隊は超兵器R1号を開発。「これを宇宙にお披露目することで、地球を恐れるようになり怪獣は襲ってこないだろう。」という主張をてんかいさせる。ようは冷戦時代における核兵器の存在である。

いや、それ地球のだいぶ離れたところで使えなければ意味なくない?ある一定より内側に入られたら地球にダメージ食らうやんというツッコミは胸にしまおう。

生物がいないという調査の元、ギエロン星を爆破したウルトラ警備隊。

ところがギエロン星には生物がいたらしく、その生物が復讐にやってきた。

結果的にウルトラセブンが戦うしかない展開に。

それがこの図である。

なんと、いろいろと攻撃が効かないので「腕をひきちぎる」「首元を掻き切る」というホラー映画顔負けの残虐シーンである。

先述のタロウとは違い、放射能をまき散らし地球壊滅をしかねない状況でやむなく倒すしかなかったセブン。ダンの言葉や振る舞いをみると葛藤がうかがえます。

地球を滅ぼす侵略者ではあるが「なぜ、こいつは地球にきたのか」そこを考えて行動するあたり、大人な振る舞いが見てとれます。

武井壮のマインドとは一味違うのは明白である。

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いかに自然と対峙すべきか

最後のセブンの話の主題はなんであろうか?

兵器を作る。もっと強い怪獣が来たらどうする。もっと強い兵器をつくる。さらに強い怪獣が来たら。。。。。

これをダン隊員(ウルトラセブン)は

「血を吐きながら続けるマラソン」

だと言い、それをつづけるのは愚かなことだと訴えることが主題である。

結果的にR2号の計画は中止された。

この話は自分たちにいろんなものを問いかける。

人間のテリトリーに入ってきた動物を殺していいのかという問い。

生活のために育てた野菜を荒らすイノシシなどからどう野菜を守るのかという問い。

彼らのテリトリーと人間のテリトリーが被ったときにどう対処すべきかという問い。街に大量発生する鳥問題。

とにかく自分たちに、「当たり前におもってるけど、これで本当にいいの?」と揺さぶり、問いかけてくる。

ひとつとして答えはない。

人は人で防御本能がある。だから猿が住宅街で暴れまわったら怖いし「どんな手を使っても、、、」と思うのも無理はない。

でも、理解しようという気持ちを持つことがぎりぎりのところで優しさになるのだと思う。

この記事にも書いたが、自分の外側をつくり、敵とみなし、仲間を作って一緒になって石を投げる。誰も責任をとらず空気のせいにする。

これではいけない。

いろいろと話を広げすぎたので登山で危険生物に遭遇した時の対処法についての話に戻そう。

最後に強引にまとめると「山登りは生物のお宅訪問」である。勝手に荒らさない。大人な振る舞いをすることが登山をするときの心構えである。

大好きな山登りでそれができれば、いろんな場面で優しさをもって行動できる自分に気付くだろう。

登山。それは人生で大切なものを学べる素晴らしいレジャーである。

ただし、十分に備えはしてください。

今回も楽天マガジンで教材研究させていただきました。

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応急処置などの授業はマンネリになりがちなのでぜひ、こういう雑誌からも勉強してみてください。

これからも生徒のために汗をかきましょう。

最後に

自分は山も海も雪山も怖いのでプールで泳ぐか、コンクリートの上でスケボーするタイプである。

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