はい、今週もはじまりました。
授業をしつつ、教材研究をしないと自転車操業もままならない教員生活。
よく学び、よく遊ぶ。そのサイクルがないと生活がどんどんストレスフルになっていく。ストレスの悪影響はじわじわ自分の体を追い込んでいきます。実はこれ、大人だけでなく生徒も同じ問題にさらされています。
家庭、職場(学校)あと第三の居場所での人間関係は良いことばかりではありません。目に見えないカースト、年齢、実力、評価、肌感覚。。。どうしてこんなに俺たちを悩ませるのか。
この目に見えないストレスという厄介者とうまく付き合っていくために
楽天マガジンで雑誌「きょうの健康」で教材研究。
今回のテーマは「日常(集団)生活のストレスを対処する」です。

目次
ストレスは万病のもと
STEP1 「自分の感情を理解する」
STEP2 「家族のケース」
平行と斜め
何がストレスを生むのか
ストレスは万病のもと

これはホリエモンこと堀江貴文さんがひたすら言い続けていることですね。
どれだけ健康に気を使っていても、ストレスフルな生活を送っていれば
あっという間に病気になっていく
なぜそうなってしまうのか!?
ストレスフルな生活が病気を引き起こす理由

ストレスはメンタル的なものだけでなく実際にホルモンを分泌している。
まだ、狩りで生活していた時代は
「いつ襲われるかわからない」
「この獲物をとらないと飢え死にだ」
という局面が日常であったという。
そうなるとストレスとは危機管理能力であり、緊急事態発生時には命を守るために興奮状態になる
ようにプログラミングされている。
目のまえに危機が迫っているのに、ダウナー状態ではダメでしょうよってことですね。
ただ、こんな状態が24時間、何日も続いたら体はもちません。
結果的に内臓や血管に負担が大きくなり病気になってしまうのです。
ストレスを大きく分けると2つ

「人生の節目に押し寄せるストレス」とは
- 新学期の憂鬱
- ゴールデンウィーク明けの憂鬱
- サザエさんが終わった後の憂鬱
- 結婚式の憂鬱(マタニティーブルー)
- 歓迎会という憂鬱
の類であり、勝手にやってくる有難くないものが今始まろうとしているときに感じるストレスである。
「日常生活に感じるストレス」とは
- オカン(嫁)の小言
- 通勤ラッシュ
- イヤホンが見つからない
- 鍵忘れた
- 朝いちばんからアイツに会ってしまった
- 数学で当てられそう。。
的なことであろう。0655やちびまる子ちゃんやジェーン・スーのネタになりそうな世界である。
もう生きていればストレスにさらされて当たりまえ。じゃあどう対処すべきなのでしょうか?
ストレス対処法の基本とは

まず寝ることである。
学生時代は覚えられないことに泣きそうになっていたが、
仕事が始まれば「忘れないとやってられない」という体になる。
実際、後者の意見を進化の過程でDNAは採用したようである。
寝て、嫌なことは忘れる。
起きて、また頑張る。
これが理想の人間のスタイルである。
まず、寝よう。寝れないなら目を閉じて横になろう。
睡眠に関してはこの記事にも書いているので参考になれば幸いである。

人間は社会的な生き物である。そこには種の繁栄としてメリットがあるが、同時にストレスも生まれる。
この他者との付き合い方をどうするのか?
まずは自分としっかり向き合うこと。
これがステップ1である。
じゃあどうやって自分と向き合うべきなのか

あなたはどんなときに、どんな自分が現れるでしょうか
同じことでもコロコロ変わるのが人間
片づけができていない子供に対して
自由な子供の私「どっちが多く片づけられるか競争しよう」
大人の私「片づけは次の準備」
批判的な親の私「毎回言わすな!!!」
とバラバラ。
理想の親はこうあるべきという理論があって、
理想通りの自分で悩む人が多いリアル。
でも、本当はこういうことである。

人間の感情は波打っている。
一定で進むなんて不可能。あなたはAIになりたいのか?
そこでこう結論付けることができる。

自分が、何が好きで何に嫌悪感を抱くのか。それを知ること。
それだけでなく、自分の苦手なものに対してどう距離感をとるのか。どう感情をもっていくのか。ストレスがたまったらどう発散するのか。
これができることが大人である。(道は険しい)
ポイントは言語能力
イチローや中田英寿などスポーツ界のスーパースターは言語処理能力が高い
自分と向き合う時の言葉が豊富である。
あのぶっきらぼうな落合博満だって、引退後に何冊も本を出版している。
感覚を研ぎ澄ますために、今の自分を認知する言葉は不可欠ということだ。
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さあここからが本題と言ってもいい
思春期の学生にとっても
家庭をもつ夫婦にとっても
家庭環境、その空間での人間関係は難しい。
自分の育った家のマイルールとマイルールが交差するリビング。せめぎ合い。そこに子供に自我が芽生えたらマイルールがさらに交差する。この因数分解をどう解いていくのか。
そこまでの大きな話にはならないが、ぎくしゃくした関係を調整する処方箋を考えていきたい。
父親と自分

父親と書いてあるが、正確には「父性」である。しっかり教えることは教える。そこに厳しさはある程度必要である。
しかし、そればかりではまた問題。「大人の私」の顔を見せることで自発性を促し、「保護的な親の私」の顔を見せることで、本当の気持ちや自然な感情を出すことができる。
バランス感覚が命なのである。
母親と自分

プリントもらったか、弁当出しなさい、今日何があったのかを同時に言われても困る。
もう準備できているのに、
「あれは持ったか」
「もう出ないと集合時間に遅れるんじゃないか」
といちいち言われても困る。
もっと大人扱いしてくれという子どもの叫びが聞こえてくる。
じゃあ、なぜ親がそうなるのか「どうにもならなくなってから助けを求められても困る」から。
この構図。自立しようがありません。
頭打つなら若いうちに。
夫婦の関係

マイルールとマイルールの応酬。
自分の肌感覚と相手の肌感覚の違い。
相手に合わせると「負けた」と思うような心理になってると黄色信号。
夫婦とはそんなゲームをしているのではありません。
夫婦とは互いに足りないことを補い合うことで成立する。
得意不得意を補い合う。
一緒に笑う、一緒に悲しむ。
これが理想論過ぎるなら、無理に相手に期待しない。これに尽きる。
お見合い婚が日本で多かったことを考えると、愛し合うということが結婚生活にマストなわけではありません。
あいてを自分の意のままに操ろうという態度はやめときましょう。この構図を生む原因はこれです。
ポイントは「平行」と「斜め」

どういうことか見てみましょう
①平行

まずは相手と対等に関わるということである。
「大人として相手と関わる」
あいてを尊重してコミュニケーションをとる。そこに「あなたを信頼しています」というメッセージが相手に伝わるように話す。
「子供のような関係で関わる」
一緒になって馬鹿みたいにはしゃぐ。遊ぶ。
これが行き過ぎると「悪ノリ」で間違ってツイッターのタイムラインに乗ればバカッターの仲間入り。限度をわきまえよう。
②斜め

斜めの使い方は難しい。社会的な生き物ならではの感覚だろうか。
「相手を立てる」
自分がへりくだって相手を立てる。わたしは基本的に職場では年齢関係なく敬語にしている。内田樹先生が推奨していたので取り入れた。相手に気持ちよくなってもらえば、こっちの融通も利くもので「まず、下から」という態度を決めておくと結果的に自分にプラスであると確信している。
「指導する」
令和になったとはいえ「アカンものはアカン」という場面は必要だ。それを言えないばっかりにどんどん深みにハマる人間は多い。結局は本人の自覚とはいえ、それを気付かせる方法として保護者、教師の父性による指導は時として必要であろう。
「ボケとツッコミ」
笑い飯のような対等な感じでボケとツッコミを成立させる漫才師もいるが、
基本はボケとツッコミは斜めの関係である。ツッコまなければ収拾がつかない。
「なんでやねん」
この間合い、トーン、キー。客の笑いと被らないように合わせていく。それが漫才師。
やんちゃクラスの人気教師はツッコミ名人。これは間違いない。
父性のフレーズを使いながら母性(親のような私)が伝わるように話す名人芸。
これ、本当に身につけたいスキルである。
※母性のフレーズで父性が伝わる教師。ボケたがる教師。結構人気がない印象。。。
何がストレスを生むのか

相手を理解する気持ちをもつこと
結局はここに戻ってくるのは俺の癖なのか。世界の真実なのか。
それはわからないが、ストレスを解消する方法ってのは本当に難しい。
逃げろということを言う人は多いけど
逃げるまでのことじゃない人も多い。
そんな人の助けになれば幸いである。
ありがとうございました。
明日からも生徒のために汗をかきましょう!!
今回の参考文献
NHK きょうの健康 2020年2月号【雑誌】【1000円以上送料無料】
380円で本当にコスパ高い。すごい。