雑誌JJ


コンサバ系ファッション誌として不動の地位を確立していて、今も昔も女子大学生のバイブルとなっている。
そんなJJで「就活特集」をやっている。しかも、ページの殆どを割いているほどの力の入れよう。さっそく(立ち読みも、購入も恥ずかしいので楽天マガジンで)読んでみたら凄かった。
全大学生が苦労するエントリーシート
何となく知ってるけれど、よく知らないインターン
流行っているけどどうなのかフリーランス
現在減少中の専業主婦
などなど現在就職活動中の大学生だけでなく、遠くない未来で就職活動する生徒にも重要な学びになる企画になっている神企画。進路希望と言えば大学選びが普通の高校生。でも、キャリア教育として少し背伸びする感じでHRで取り上げるのもアリかもしれません。
ということで今回の記事は「JJで行うキャリア教育」です。
目次
- 自己分析とは何か
- インターンの凄さと悲しい現実
- フリーランスってどうなの?
- 専業主婦の現在
- まとめ
自己分析とは何か
エントリーシート。通称ES。
この言葉を聞いて吐き気がする人もいるかもしれない。
そんな悩める女子大生の前にあの男が降臨
出た!!showroom前田裕二

メモの魔力がベストセラーとなり、スッキリのコメンテーターも務めるこの人が女子大生を優しくエスコート。
「自己分析とは何か?」
という全大学生が悩む問題を解決していく。前田さん曰く、「はじめから自分のやりたいことを持っている人は少ない=当たり前」とのこと。この一言で救われる人もいるはず。じゃあどうすれば?それが問題ですが前田さんはこう続けます。
「自分の強みをまずは把握すること。それがやりたいことにつながる。」
なるほど。と納得させたところで「自分の強みをみつける」ワークショップスタート。
自分の強みを見つけるためにやるべきこと
●人に褒められたことを3つ見つける
みなさん、出てきますか?
そもそも何で「人に褒められたこと」なんでしょうか。
①自分の強みがわからない人は長所を自分自身で理解しかねている状態です。だから他者の意見を参考に組み立てることで見つけていくことが有効になるのです。
②他者が褒めるには何かしらの理由や“具体的”なエピソードがあるはずです。そう。この“具体的”なエピソードは就活生が金を払ってでも欲しいもの。そのカギは、自分自身だけでなく他者が握っていることが多いのです。
こうして、取り組む女子大学生ですが次の壁にぶち当たってしまいます。
具体的に書いたと思っていても、実は相手からしたら具体的でない問題
多くの人が具体例を具体的に書けてない。抽象的で印象に残らないそうです。
小説やラジオレベルで書かないと伝わらないと考えたほうがよさそうです。
「スタバでバイト」では甘い。「大学から〇〇分ぐらいのところにあるスタバの〇〇店で〇年バイトをしている。」ぐらいは必要である。こうすると、相手への伝わり方と質問のポイントが単純に増えますね。
そこで「どんな人が多いのか」「何に困っていて、自分なりに何を工夫しているのか」などエピソードを深掘りしていくことで、その先に抽象化(何を得たか)→転用(御社でも役立てる)という自分の強みがエピソードとともに伝えられるようになるそうです。
この完璧なエスコート。凄すぎ。
インターンの凄さと悲しい現実
インターンとはなにか?
そう言われて完璧に答えられる人はどれぐらいいるのか。
JJではインターンの基礎知識、先輩からのエピソードなど耳寄り情報満載になっている。
インターンの基礎知識
インターンとは「職業体験」である。一定期間オフィスに行って、現場で実際の仕事内容を目の当たりにしたり体験したりする。
・期間は8月と2月が多い。
・1日と3日が主流。長期を行う企業もある。
・色んな企業が募集している。
・仕事説明→座談会(質疑応答)→グループワークというのが主流
というのが多くの企業で実施されている現状である。(当然、企業によって異なる点はあるはずだが。)
このインターンをわざわざ行うのはなぜか?
これは“ミスマッチを防ぐ”というのが目的の一つである。せっかく採用したのに「合わない」といって辞められると企業は困る。
大学生側は色んな業種を知ることができるというメリットも大きい。選べないなら全部行っとけ。ということでインターンしまくって「良さそう」なものを選べばいい。だからと言って簡単に採用されるわけではないが、多くの中から選ぶこと自体がエピソードとなり面接の言葉の強さになっていく。
また、色んな業種を体験しておくと転職もしやすいのではないかと考えられる。知らない世界に飛び込むのが怖くてやめられないのは精神的にきつい。そうならないために、色んな業種を見ておくということはその後の人生にも影響を与えそうである。
インターンについてのアンケート

これが本誌によるアンケート結果である。
役だったという人もいればそうでない人もいる。当然である。
ただ、やる前から「どうせ意味ないっしょ」といって何もしないよりだいぶましである。会社説明会程度だったと漏らす学生さんは、そこまでしか相手を引き出せなかったことを悔いて欲しい。なんでもいきなり出てくるわけないでしょう。
バイトとの両立も可能なようなので、行けるなら行っとけ。というのが正しい態度のように思う。
インターンをうまく利用して内定を勝ち取った先輩の話
3人の女性がインターンをどのように利用して内定にこぎつけたかが記事になっている。
・50社ぐらい行った
・インターンで顔を覚えてもらっていた
・筆記試験を一足早く受けられた
・ミスマッチがなく働けている
といった具合だ。何事も自分でうまく活用していく態度が必要である。
インターンを知れば知るほど見えてくる現実
それは何か。
東京有利じゃね?ってこと。
バイトしながらでもインターン行けるって東北青森四国とか厳しくないですか。さきほどの先輩は50社以上ということだが、地方なら絶対に無理でしょう。。。
こうなるとキャリアを見据えたときに何が大事になるのか。
東京で大学生活が送れるだけの経済力ですかという話。
これは生徒には言えないなあ。みなさんならどう伝えますか。私には言葉がすぐには出てきません。
これが東京一極集中の現実か。。。
フリーランスってどうなの?
ユーチューバーが将来になりたい職業の上位に食い込む日本。(夢は5G対応)
自分で収益をあげて、それで食べていくという「フリーランス」の世界。
よくわからないことだらけですがJJがわかりやすく、まとめてくれています。
フリーランスの基礎知識

ざっとこんな感じですが端的にまとめると「フォロワー業」ということ。
自分をフォローしてくれる人、企業、学校などから仕事をもらい、一つ一つこなしていくことでチャリンチャリンと稼いでいくことになる。信用を換金していくシステム。
だから、「いい加減」「適当」「性格悪い」「体調崩しがち」な人は難しいんじゃないでしょうか。あなたならその逆の人に頼まないですか?
信頼される人でないと務まらない。それがフリーランス。
フリーランスの天国と地獄

「天国」と感じるところはやはり「頑張れば頑張るほどチャリンチャリン」「時間や休日の融通がつけられる」という時間とお金に関するところである。しかし、それは同時に「地獄」の一部分。体調を崩して仕事を飛ばせば、お金も入らず、次の仕事がもらえるかもわからなくなる。リスクと隣り合わせであることは間違いない。
もしフリーランスになりたいなら
・セルフブランディングがしっかりできる(フォロワーをがっちり確保できる)
・マメに行動ができる。(SNSはもちろん、営業も自分の足でできる)
・エージェンシーに入るのもアリ(ユーチューブでいうところのウーム。受注しやすい状況を作る)
もう走り続けるしかない印象。そこに付いてきてくれるフォロワーによってチャリンチャリンしていく。
まあ、すごい世界ですわ。
専業主婦の現在
年々減少していく専業主婦。しかし、専業主婦志望もいる事実。
この専業主婦についても小島慶子さんはその厳しさを指摘しています。(小島慶子のキラキラリスナーだった自分はちょっとテンション上がる)
厳しさ①一度手にした「高収入の夫」は永続保障なしである。
この不安定な世の中、どう変化していくかわかりません。合併して給料が減る可能性もあるし、独立希望が強くて結果的に脱サラして失敗する可能性も。高収入の男=プライド高いということもあり、一度うまくいかなくなるとどうなるかわかりません。
厳しさ②専業主婦も大変
三食毎日用意することも大変。誰も作ってくれない。そこに育児も加わるともうカオス。楽なもんではない。しかも高収入の夫が仕事の激務である可能性が高いため、育児に協力的ではないかもしれない。そうなるとワンオペで外部との接触も少なく、大変な生活もなきにしもあらず。
厳しさ③離婚した後も大変
シングルマザーの貧困率が50%の日本
ジェンダーギャップが121位で主要国で最下位の日本
この日本で離婚後に生きていくことは大変です。せめて結婚する前にはしっかり働いておくことがその後の再就職にも生きてきます。
そもそも、①男性の問題(養育費未払い・育児能力なし)②企業の問題(育児と仕事の両立が難しい)を解決することが先決なんですが。。。
こう考えると女性に不利な世の中なのは真実なんですね。自分一人で企業は変えられないかもしれないですが、育児能力は備えたいと思います。
まとめ
- 就活は学ぶより慣れよ(インターンなどの体験が大事)
- フリーランスは走り続ける。そこについてくるフォロワーの数で成り立つ生業
- 専業主婦は現状厳しい?育児と働くことの両立が可能な社会づくりが早急に必要。
今回も楽天マガジンで大変勉強させて頂きました。
これなかったら絶対に読み込めないジャンルですからね。
色んなものを駆使して、これからも生徒のために汗をかきましょう!!