【評価経済学】メルカリが学校で“道徳教育”をする必然性

保健ネタ

タイムラインを眺めていたら箕輪さんのツイッターで「岡田斗司夫」氏の名前が出てきた。

どんな人か知らない人は漫画「アオイホノオ」に実名で登場しているので、読んで学ぶのがいい。ガイナックス、庵野秀明、あだち充に仮面ライダーなどなどサブカルをささえたメンバーの話が目白押し。

アオイホノオ(1) (ヤングサンデーコミックス) [ 島本和彦 ]

この人は本当に頭がいいというか、凄い人。自分の言葉ではそれぐらいでしか語れないが、ひさびさに勉強しようとユーチューブを何本かチェック。

すると、「メルカリが道徳教育をしている」というケーススタディ動画がアップされていた。

これは授業で使えるぞ。ということでパワポでスライドを作りました。この記事では、そのスライドを利用して、どのように授業をするかというテーマで行おうと思う。

メルカリのような企業がどうして学校に出向いて授業を行う必要があるのか。そこには理由があり、必然性がある。それを理解するにはぐぐぐっと昔にもどり、「公教育」の成り立ちから見ていくことが必要である。

産業革命が起きたイギリスでは働き手を必要とした。

ところが産業革命だと騒いでも、それまでとはまったく違う仕事内容と考え方を求められ、簡単に切り替えられるものではない。

打ちこわし運動なんかも、新しいものへのアレルギー反応そのもの。新しい時代が来ているのに、そのシステムが回せないという問題に直面した。

そこで目をつけたのは子ども達。それは働かせるためではない。

彼らに教育を行い、将来的に労働者になってもらうためである。思春期を過ぎた人を再教育し労働者にしていくのは困難だからこそ、公教育の質を高め、普及させることが求められた。

その効果は2つ

  1. 保護者から引き離す。(農家の子は農家という流れを止める)
  2. 今までとは違う資質を育てる

その資質とは何なのか?

工業社会を成立させるためには3つの資質を求められた。

  1. 時間を守ること
  2. 命令に従うこと
  3. 反復できること

この3つの資質が高ければ高いほど労働者としては優秀なのである。

高校野球の強豪校でもまずこの3つは必須条件である。強豪校には強くなるためのマニュアルがありそれを忠実にこなすことが第一段階。そうすることで毎年安定した戦力を確保することができる。

その中にマニュアルには収まらない人材をどう扱うかが第2段階。これがプロ野球選手になっていく存在である。トップ高でもプロ野球選手になれる素材は何人もいるものではない。だからこそ安定した戦力を確保する素地が大事なのである。

つまり高校野球の強豪校においてまず求められる資質は野球の能力はもちろんだが上記の3つの資質も同じレベルで必要になっているのである。

こうした社会の変化はある変化をもたらすことになる。

子ども達は、何の背中を追って成長していくのか。

これは時代によって変化してきたというのである。

これはどういうことなのか説明していこう。

すべて教育は親が独自に行っていた時代。子供は親を頼るしかない。

こどもは親は色んなことを知っていて凄いということで尊敬するのである。

また、学ぶと言っても朝から勉強するわけではない。当然、家の手伝いをして、夜に行うルーティーン。

これでは、家業を継ぐ選択肢しかないのも頷ける。

時代は変わり、公教育が始まると先生を尊敬する時代がやってくる。

親が担っていた教育を先生が行うからだ。

親とは違い、教えることを訓練したり専門的な知識を持っていたりするため先生は凄いなと尊敬される存在であった。

時代はさらに進み、グーグルなどの検索エンジンや4G、スマートフォンなどの普及により誰でも簡単にいろんなものを調べることができるようになった。

こうして情報が先生だけが知っているものではなくネットを開けばいくらでも情報が溢れている時代に突入したことは子どもに多大な影響を与えている。

なかでもスマホの普及はとにかく凄い。ドラえもんの道具が全員に渡されたようなもので、賢く使うものもいればのび太みたいに破滅の道に突き進むものも出てくるのもムリはない。

テクノロジーの進化が情報を民主化(もんなのモノ)にしたことにより「親よりいろいろ知っている先生」が「先生よりいろいろ知っている検索エンジン」という感じで置き換えられてしまった。

子どもにとってユーチューバーなどのインフルエンサーは子どもにとって「追いかける対象」なのである。

※ホリエモンやキンコン西野などに夢中な大人と一緒(いいとか悪いとかではない)

スマホの普及がSNSなどの普及を加速させ、必要なインフラとなってしまった。

いまでは電話とメールにお金を払うことを当たり前ではない。

ラインを使えば音声もテキストも無料である。メールもGメールを使えば無料だ。

このような社会変化は経済社会も変貌させた。

みんながツイッターやインスタグラムを利用するようになると、そこに序列が生まれる。

それは多くのフォロワー、多くのいいね、多くのリツイートを集めた人が凄い時代になったことである。

フォローする、いいねを押す、リツイートするということはひっくるめると

高評価を集めるということである。

たくさんの人から高評価を得ることができる人がスターとなり、儲けられる時代になったというのである。

その変化は働き方も大きな変化を与えることになる。

ここ数年。大企業のリストラが止まらない。これは赤字の企業だけでなく黒字の企業もリストラをしている事実。しかも45歳ぐらいの年齢の人もその対象である。

つまり、一度就職した会社に何の成果も出さなくても定年まで働けるという発想は通用しないということである。

評価に値する人材かどうか。「その時間に、そこにいた。」という人はお払い箱なのである。

つまり、2時間しか働かなくても成果が出せればそれでいい。20時間働いても大した成果が出せなければファイヤー。こんな感覚でしょうか。

全員がプロ野球選手になった感覚という感じ。こうなると、各自が最小の努力で最大限の成果を出すような仕事の仕方を教えていくような教育が必要になってきているということです。(これをエッセンシャル思考という)

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする [ グレッグ・マキューン ]

では、このような新しい時代において、どのような資質を育てていく必要があるのでしょうか?

この3つが必要になってくるそうです。

【約束を守る】

「いつまでに何をする」という契約を守るということ。その手順は自由があっていい。朝だけ働いても、出勤しなくても、スマホだけでもいい。約束を守り、相手を幸せにすることができれば評価されるということです。

【質問に答える】

評価されるには、さまざまな声に耳を傾ける必要もあります。ユニクロの柳井社長は「社長の意見よりもお客様の声のほうが大事」という旨のコメントを残しています。罵詈雑言に対しては別ですが、相手あってのことなので耳を傾ける姿勢は長期的な評価につながっていきます。

また、質問に答えなくても「この人は俺の思っていることを代弁してくれている」「俺はこれを待ってたんだ」と思わせたらいい。それぐらいのカリスマ性があればファンになってくれるので何をやっても一定数はついてきてくれる。

【自分と他人に正直である】

嘘はばれる。

そうなったときに失うのは信頼だ。信頼を失うことは評価がなくなるのと等しい。

不倫騒動、ゴーストライター問題、食品偽装などなど

ワイドショーが連日報道しまくっているネタである。ようは嘘があったときに人は怒り狂うのである。

だからこそ嘘があってはいけない。信頼がとにかく重要な時代なのである。

ここまで語ってきた評価経済の仕組みはフリマサイト「メルカリ」の仕組みそのものである。

評価経済の仕組みをうまく利用できたからこそ爆発的に浸透したのである。

買う時に何をチェックするか?

その出品者の評価は外せない。星5つの人と星2つの人が並んでいたら5つのほうに流れてしまうのが評価経済社会。そうなると評価が高い人に人が集まり、その人ばかり売れていくというサイクルが出来上がる。インフルエンサーが総取りしてしまうこともある。

じゃあ後からの参入者は厳しくなるじゃないか。。。

事実そうなのである。

しかし、時代は進んでいく、新しい波がやってくる。その波にのれるかどうかなのである。

信頼とはなにか。

これは「この人ならこれをやってくれるはずである。任せられる。」というものと言い換えてもいい。

あなたは何ができるのか。何なら相手に貢献できるのか。

その思考がこれからは必要になる。

したがって、努力の方法も「どうすればもっと喜んでくれるか」を考えて、その方向に進んでいくことである。

バット1000回振ったから試合に出してくれなんて通用しない。「コイツは変化球が打てる」「コイツはコントロールがいい」と信頼される実力をつけ、「どうすればもっと打てるようになるか」を工夫し続けることに意味があるのである。

自分のようなドラクエをやってた世代は「戦えば戦うほど経験値を積み、レベルアップしてパワーアップできる」「パワーアップすれば勝てる」ということを信じてしまう。

でも、これからの時代はそんなレベル上げは通用しない。勝てるとわかっている相手を何度倒してもレベルアップしない。同じ思考回路をぐるぐるしてるだけで、そこから抜け出せない。

「自分はこれをできる」という自信をつける。それを相手のために使う。もっと多くの人に役立てるためにさらに努力し、技を磨き、自信を深めていく。

自分で問いを立てて、解決していくことで社会に貢献していくのである。

こんな感じの授業をしようと考えていますが、どうなんでしょうか?

とにかく評価経済社会は厳しい。本当に厳しい。このブログもそうです。頑張ったからと言っても読む必要はないわけで、誰かの役に立たないと無価値なのです。

職業柄、そこには向き合っていかないといけませんね。

明日からも生徒のために汗をかきましょう!!!

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