【持久走】「走るひと」計画の途中経過。「走るガクセイ」はどれくらいいるか。

リモート保健体育

2020年2月14日。今日はバレンタインデーということで奥さんにブラックサンダーとキットカットの袋詰めのタイプのものを頂いて小躍りしている246。

本日は3学期の定番「持久走」をアップデートしようということで始めた企画の途中経過を書いていきたいと思う。

企画倒れにならないか結構不安があったものの、生徒の「これってこういうことね」という理解力や読解力に助けられて成立している感じである。生徒に感謝。

現状報告と今後の課題や、来年度以降の対策を書けたらと思う。

目次

  • 「走るひと」計画の概要説明
  • 進捗状況・現状報告
  • 大きく分けて2パターン
  • 見えてきた課題

「走るひと」計画の概要説明

これは宇野常寛さんの雑誌PLANETS10の特集で組まれていた「都市を走るひとたち」の特集が面白くて、ぜひこれを体育でやってみたいと思ったのがすべてのきっかけである。

https://www.amazon.co.jp/PLANETS-vol-10-宇野-常寛/dp/4905325110/ref=sr_1_1?hvadid=386524937734&hvdev=c&jp-ad-ap=0&keywords=planets+10&qid=1581644699&sr=8-1

なぜ走るのか

その理由は「体力をつけるため」とおまじないのように体育教師は言うしかなく、生徒もそんなもんだと諦めるしかない。そんな教師の欺瞞によってどれだけの「運動好きの体育嫌い」を生んできたのかは計測不能。被害総額は青天井だ。

そんな持久走文化を経由して育った日本人に風穴を開けてくれるような存在が雑誌「走るひと」のような気がしている。とにかく「見たことない。新しい感じ」がガンガン伝わってくる。そのことについては下記の記事に書いてあるので、気になる人は読んでいただければ幸いである。

https://note.com/syugyouboy/n/n1fb608fa09e0

小中高の体育だけで人生に必要な体力がつくなんて幻想である。これはホリエモンも言っている。

あくまで体育は「豊かなスポーツライフ」を築くために必要なことを教えたりヒントを与える時間。体育の時間で「思い切り体を動かして気持ちいい」「こんな動かし方したことない。」「楽しい」という体験が運動とセットにならないと継続的に運動をするようにはならないことは自明である。

持久走で「こんなのは当たり前。(俺たちも耐えてきた)」的なことを繰り返していてもアカンでしょう。

ということで学校教育のなかで(?)「都市を走ってみよう」という企画を立ち上げた。

基本事項

  1. ルートを作成し提出(保護者の印鑑必要)
  2. 走る。そしてデータを送る。

①に関してはなくしていきたい気持ちがあるものの、何かあったときのための保険。「親も認めた道を走ってください」というメッセージである。

②に関してはアプリを使って走ることが前提になっている。本校にはグーグルクラスルームという教師と生徒がつながっているアプリ(?)があるのでそこをプラットホームとして情報の共有を行っている。

特典

  • 成績に換算
  • 15分間走の回避(サッカー三昧)

ここが大事。

成績

成績は距離に応じて行う。スピードは危険も伴うのでしない。また、アプリでは時速換算がされるので「チャリ漕いだらすぐわかるで」と釘を刺している。(まあ、ずるしても叱り飛ばすわけではないけど。)

15分間走回避

15分間走は生徒にとってかなりつらいのではないかと推察する。かといって毎回1500m走のタイムトライアルをするわけにもいかないので、代替案を用意した感じになっている。

持久走はサッカーとの併用にしてあるので、裏も表もサッカーという具合になる。ここに惹かれる生徒も多数いるだろうという計算もある。

進捗状況・現状報告

持久走のスケジュールはこんな感じである(全7回)

  • 始業式にビラ配布
  • 授業開始前の土曜日放課後に説明会
  1. 慣らし走(7分間走×2&サッカー)
  2. 1500mタイムトライアル&サッカー
  3. 1500mタイムトライアル&サッカー
  4. 15分間走&サッカー
  5. 15分間走&サッカー
  6. 15分間走&サッカー
  7. 15分間走&サッカー

まあなんと単調な授業。。。

こんかいはあえて単調にして、「走るひと」計画に引きずり込もうという心が現れている。(データ処理とかもあるので準備はまあまあ大変)

いまは④が終わったところです。だいたい一回目の15分間走が終わり、データー提出をしてみたという層がはっきりしたタイミング。

現状報告

  • 学年260人
  • 説明会参加者 100人程度
  • グーグルクラスルーム登録者 45人
  • データ提出者 38人

という数字が出ました。6~7人に1人といったところ。初めての試みとしてバズっているとは言えないまでも、まあまあな感じではないか。

38人のうちどれぐらいの距離を走っているのか内訳

  • 3~4.99キロ 26人
  • 5~7.99キロ 8人
  • 8~9.99キロ 2人
  • 10キロ以上 2人

分け方は公開している評価基準になる。(最低3キロは走る。10キロ以上は一緒。)

みんなルートも提出しているし、その通り走っているし何の問題も文句もない。一方で、これだけキッチリやっているということは「しっかりした生徒しか参加していない」ということでもあり、結構ハードルは高いのかということも考えられる。

まあ15分間走をすればそれでいいんだけど。

大きく分けて2パターン

予想としては「サッカーしたいから」「15分間走は嫌」という層が多いと見ていた。実際に行ってみると「半分あってるし半分違う」という手ごたえを感じている。

どんな生徒が参加したのか

  • サッカーがしたい
  • ランニングをやってみたい

サッカーしたい層が8割。そして趣味・ライフワークとしてのランニング層が2割。という感じである。(15分間走が嫌という生徒はわざわざ近所を走るのも嫌なのだろう。だから今日もいやいや惰性で走るのである。)

サッカーしたい層はギリギリの距離を提出してくる。うっかり5キロぐらい走ってしまう生徒もいるけど。でもキッカケはそれでいい。

ライフワークとしてのランニング層はもう5回の提出ボックスにすべてデータ送信済みである。普段から走っている生徒である。また「これを機にランニングを始めます」という生徒が数名いる。この数名のために始めた企画のようなものなのでうれしい限りである。また提出データがブログのように街の情景や一休みした時の感想などを書き連ねる生徒も出現したりしてランニングを楽しむ様子も見られた。

SNS的な共有は学校サイドは行う必要はないかなと考えている。各自好きにやってくれたまえ。という感じだ。

こうして思うことは、“自分なりのポジティブな理由”を見つけた生徒が今回参加しているという手ごたえを感じた。つまり、生徒にどうポジティブな理由付けを提供できるかが今後の課題になる。

見えてきた課題

“持久走をどうポジティブにしていくか”これが自分なりの今後の課題である。

今回の授業展開では「サッカーしたい層」「ランニング層」が参加したので、ここをボリュームアップしていきたい。とくに「ランニング層」をどうやって増やせるか。ここが本質的な取り組みだ。

継続的な「走るひと」キャンペーン

今回の企画はチラシを配り、説明会を行っただけである。

説明会は「方法」「意図」「魅力」の三つを盛り込むことになった。当然、本来伝えたいはずの「魅力」の部分の比重が軽くなってしまう。生徒の気持ちも「どうすればいいのか」「何がアウトで何がセーフか」という気持ちがあったと思う。

これは自分が「走るひと」とはじめて出会った時の衝撃とは異質のものだ。そこをもっともっと強くしていかないと、ルールや規制をいじったところで根本解決にはならない。つまり自分自身がパワーアップしないとアカンなと思う次第である。

あとは保健の授業で継続的に「ランニングはカッコイイ」ということを伝え続けるしかいない。結局は、発信者のパーソナリティというか魅力というかチカラという問題になりそうだ

という感じで現在進行中である。15分間走をやってみて「もう15分間走は走りたくない」という感情で走り出す生徒も出てきている。きっかけは何でもいいので自分で走る時間を作り走り出す。このゼロからイチの後押しを体育ができたらいいのである。

今後どんな展開を見せるのかはわからないが、どんどん良くなるようにアップデートしていきたい。

令和なのにまだ校庭ぐるぐる走ってるの?

と煽って終わりたいと思います。

明日からも生徒のために汗をかきましょう!!

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