【漫画・生理ちゃん】男子教員が“生理/月経”を指導する

保健ネタ

皆さんこんにちは。ホケンタイイク246です。

コロナの影響で業務が激変している今日この頃。予防法は「①睡眠②タンパク質③ビタミン」という自己免疫力を最大化することがなによりもマストでしょう。これをせずにマスクしても無意味。というよりマスクは人にうつさないためのものという話もあるので、自分が元気になるように生活しましょう。

今日は、性教育をテーマに書いていきたいと思います。なぜならば来年度にこの範囲を担当することが濃厚だから。あと、学生は休みが続き、テーマパークは閉園ということで性教育の需要の高まりを感じているからというのもあります。調べれば調べるほど奥が深い性教育。知識を入れるということと教えるということの間に最も障害を感じる性教育。飲み会でべらべら喋るわけにもいかないこのジャンルだからこそ、教師の力量が問われると言っても過言ではありません。かつてバルサからレアルに移籍したフィーゴがバルサのスタジアムでペットボトルだとかを投げまくられながら蹴るコーナーキックのように生徒のさまざまな揺さぶりをものともせず、理解というゴールへ導くための授業法を考えていきたい。

目次

  • 男性教員のメンタル
  • 教科書+α
  • ケース別「生理ちゃん」活用法
  • まとめ

男性教員のメンタル

性教育といってもいろいろとある。大きく分けると①心身の変化(性腺刺激ホルモンの影響)②射精と生理・月経③性意識④妊娠・出産⑤結婚生活といった感じだ。とても教科書見開き2ページで説明できるものではなく、各項目新書一冊分ぐらい取り組んでも足りない分野だ。答えのないうえに奥が深いものを、各項目見開き2ページで教えるところにまず無理があるのかもしれない。

さて、このジャンルを担当した男性教員がまず何を考えるか想像がつくだろうか。

それは漫画・整理ちゃんに登場するアンネナプキンを開発した人物、渡辺社長の心境だ

生理ちゃん「おばあちゃんと生理ちゃん」より

「間違えられない」

失敗できない状況に立たされたら人は安パイに走る。言い訳を用意しつつ、だれからも怒られそうにない方向に舵をきる。ランナーが出たらとりあえずバントみたいなもんだ。こうして及び腰の授業になってしまうのである。

教師もよく知らない

男性教員は射精の経験はあれども生理の経験はない。そして教科書には生理のしくみしか書かれていない。するとどうなるか。書いてあることの棒読みしかできないのである。結果的にしくみしか説明されず、とくに具体例もないためにエピソード記憶をしにくいため長期記憶にはつながりにくい。また、整理によって女性の日常生活がどう変化するのか、どう対処すべきかなどを全く話に出てこないまま授業は過ぎ去っていく。じゃあいろいろと勉強しろよという話で、そこを怠っているレベルが体育教師なのである。

盛り上げにくい

授業は生徒との対話、キャッチボールなどと言われることがある。生徒と教師が一緒になって授業を作り上げるという考え方だ。そこに文句はない。

しかし、このジャンルは質問しにくい。「生理はこのような仕組みになってます。では、○○さん、はじめて生理になったときどんな気分でしたか?」と質問したら解雇です。「このような生理用品があります。みなさん、どの生理用品を使っているか挙手をお願いします。」なんてのも教師生活の終わりDEATH。

どこにどんな地雷があるのやら。文脈関係なく単語だけを引き抜いてやり玉に挙げられることもチラリと頭をよぎる。質問内容や、当てる生徒、教科書読みを女子にさせるかさせないかなどなど過剰なのかもしれないが結構考えすぎたあげく「シンプルイズベスト。そして全部おれがやる」という淡々と話すだけということになってしまうのだ。

こうして世の男性体育教師はクラブ活動中のマウントの雰囲気とは違い、及び腰で授業を行い、日本に少なくない損失をもたらしているといえよう。

教科書+α

世の男性が女性の生理/月経についてよく知らない原因は①教科書にしくみしか書かれていない②世の男性体育教師は体験していない③それを補う努力でなく保身に走るということの結果として「仕組みの知識+都市伝説」の男性を世に送り出してきたからだ。では仕組み以外でどんな内容をどんなニュアンスで教えるべきなのかを考えていきたい。

まずは教科書の内容の他になにを教えるべきなのかを探っていきたい。今回はネット記事は採用せず、何冊かの本と、雑誌でインプットを行った。とくに活用しようと思ったものをここに掲載する。

楽天マガジンで探す

ESSE

ターザン

立ち読みでは抵抗がある女性誌でも楽天マガジンであれば読めてしまうメリットを存分に生かす。世の女性がなにを語っているのか。自分の体験談でなくとも生徒にとってはタメになるし、興味をひくことが可能だ。

マンガで探す

生理ちゃん

オトコの子の「性」

マンガというのは専門知識×エンタメという最強タッグであり体育教師も見習う要素満載のコンテンツだ。

力がないなら助けを借りる。その精神で、いろいろと参考にさせていただいた。現在考えている授業構成は、この二つの漫画を軸に考えている。

教科書+αに必要なもの

結果的に中高生におしえるべきことは「仕組み」以外にこれだと考えた。

この三要素を押さえることができれば、少しは社会が良くなるんじゃないか。女性が女性誌で悩みを共有するだけでなく男性も知っておいたほうがいいものは授業で取り上げる。「こんな風に困っている人がいる」と具体例を示すことができればエピソード記憶と結びつきやすいはず。(違ったら教えてください)

女性の日常生活の変化

これはターザンでも整理ちゃんでも取り上げられている項目だ。「お腹が痛くなる」「貧血になる」「めまい、吐き気がする」など人それぞれだが、さまざまな症状がでる。それが毎月毎月やってくる。男性には少し想像つかない世界ではないだろうか。それをまずは「知ること」からはじめる。

対処法

これは実物で、というよりも動画のほうがよさそうだ。

ユーチューバーのシオリーヌ。えげつない登録者数で性教育ユーチューバートップだ。(自分のチャンネルは。。。)この人なら間違いない。生理用品を手慣れた感じで扱う男性教師というのもなんだかなと及び腰ですみません。ちなみにアンネナプキンを開発した渡辺社長は実際に装着するなどしたようだ。体当たりなくしてブレイクスルーなしということか。

女性の悩み

これは多岐にわたるが「自分自身のからだのこと」「パートナーへの理解」「社会の理解」という3層に分かれているように思う。男子にとって“自分のこと”として聞いてもらうには「パートナー」「社会」の点においてしっかりと指導すべきだ。そして、そのときのスタンスは「生理ちゃん」の「小学生と生理ちゃん」という回で“こうあるべき”というパンチラインがある。

ある小学校の保健の授業にさまざまな立場の4人の女性が現れた。そこで生理について指導を行う。生理とは何か、個人差、生理になったときにパートナーに買ってきてほしいもの、生理で困っていることなどを質問を交えて説明していく。すると生徒たちが「辛い人がいたら助けるよ」「わたしも恥ずかしがらずに話すようにする」と言い出す。彼らの純粋な正義感だ。その言葉に対し、四人の女性は「そうじゃない」と言い出す。その真意はなにか。

「生理のことをオープンにしたいわけではない」

「当然にあることを、ないことにされるのがヤバい」

「知らないことには思いやることなんてできない」

むむむ。もう納得するしかありません。

授業の目標は「知ること」→「思いやる」ということ。まず授業では「知ること」にフォーカスしてもらいましょう。

ケース別「生理ちゃん」活用法

上記が「生理ちゃん」の目次である。これをケース別に授業で使っていくことを想定してみたい。

①彼氏/パートナーのクソ対応

「主婦と生理ちゃん」「生理ちゃんと恋人たち」

女性の辛さを理解できず、自分のことを押し付けてくるクソ対応。じゃあどうすればいいのかまで描かれているので使いやすい。

②生理と働くこと

「働き盛りと生理」「アイドルと生理」

これは生理に限らず「働き方」についての言及もできる良作。頑張りすぎないようにと頭でわかっていても頑張ってしまう現代人の心が見えてくる。

③お互いのことをお互いに知らない

「女子高生と生理ちゃん」

完全に「君の名は」のパロディ。令和5年ぐらいまでは使えそうなネタである。内容は素晴らしい。

これをすべて一気見せするのではなく、「今日の漫画」的なコーナーを授業中に設けて紹介していくことがベストだと思う。性教育中にこれを差し込むだけでなく、ほかのジャンルに移ったときにも差し込んで復習すればいい。

まとめ

男性が男女に性を教える。その立ち位置を含めた「距離感」。どのように伝えていくか、どのような切り口にするかという「進入角度」。これを間違うと教師、男子、女子の全員が傷ついてしまう。扱うジャンルがジャンルだけにトラウマにもなりうる。

男性はこのジャンルに対して不利なのだろうか。シオリーヌの説明はわかりやすいが、それを男性がやっていると違和感を感じるだろうなと考えてしまうのは偏見なのか。

とにかく、わからないものはわかならいとする。だからこそ、色んなコンテンツを利用させていただく。

大事なのは「知ること」そして「思いやる」ことができるようになること。

まだ、授業をしてはいないのでどうなるかわからないが新年度の授業方針はこんな感じでやっていきたいと思う。今回取り上げた本を手に取ったことがない人はぜひ読んでいただきたい。そうして少しでも理解を深め、生徒にも伝えていくことで社会が少しずつ良い方向に変わっていくと信じたい。

明日からも生徒のために汗をかきましょう!!

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