こんにちわ。ホケンタイイク246です。
きょうも朝からスケボーとトレーニングしてきました。佐渡島さんのYouTubeを最近は回しまくってて、「できることを繰り返す」「基本を押さえて、応用していく(暗記ではない)」「失敗できる環境をつくる」「我慢はオワコン」というフレーズが頭をループする今日この頃。
- 基本的な技である“オーリー”に取り組む。
- オーリーにもうまくなるステップがあり、自分ができる段階を繰り返す
- だれもいない早朝
- 痛くならないように休みながら続ける
っていうことを意識して続けている。40分~60分ぐらい滑って、帰宅し着替えて出勤。そこで体幹トレーニングとストレッチで、歪んだ体を整えてシャワーを浴びて職員室へ。そこからパソコン作業に取り掛かるルーティーン。最高。最高過ぎる!!こうして今、教材研究をしています。
男性教師による性教育、特に“生理/月経”に関する指導は鬼門。自分が体験できないことを、中高生であればもう体験している女子の前で話さなければいけないから。メンタル的にかなり追い込まれます。
また、教科書には生理/月経の「しくみ」しか書かれていないため、男子にはほとんど生理のことを理解できない状態で社会に出ていくことになるし、女子も自分の半径5mでの情報だけで対処していて「もっと自分に合う方法があるかもしれない」「怖いと思っていたけど、そうでもないかもしれない」という機会を得られないまま社会に出ていく可能性もある。そこで保健の授業では生理のしくみ以外に何を教えるべきかということを考えた結果以下のようになった。

①日常生活の変化②対処法③悩みの3点である。仕組みも合わせると4項目をしっかり押さえることが生徒のためになる授業になるのではないかと考えた。
性という取り扱いにくい部分を、漫画という表現方法を用いることによって多くの人に受け入れやすくする名作「生理ちゃん」。コロナショックで加速しそうになっている「働き方改革」だが、生理ちゃんは女性の生理と働き方についてをキャッチーに描いている。これは男にも確実に刺さる。今回は“生理×働き方”の回を取り上げて、生徒と自分の考え方のアップデートをともに目指すような授業を行うべくまとめていきたいと思う。
目次
- 働きざかりと生理ちゃんじゃないなにか
- アイドルと生理ちゃん
- これはどんな人の物語?
- まとめ
働きざかりと生理ちゃんじゃないなにか

今回は編集部ではたらく女性の話。職場でも目を見張るほどの頑張り屋の女性。その根底にあるのはこの言葉。

「人様に迷惑をかけたらいかん」
その一心で、公共の場では人に迷惑をかけないような行動をとることは当たり前。仕事では人に頼ることが苦手で自分でいろいろ抱えて毎日奮闘しているようすが周囲の人間のやりとりから浮かび上がってくる。
ある漫画家との打ち合わせ中、生理ちゃんがやってくる。しかし、様子がおかしい。半分ロボと化した生理ちゃんの手からレーザービームがさく裂。腰がくの字に折れ曲がる彼女だが、それでも「人様に迷惑をかけたらいかん」という言葉を胸にタクシーで会社に戻って仕事を続ける。
その様子を見かねた、同僚が「産婦人科へ行け」的な猛プッシュによって病院へ。検査の結果「卵巣のう腫」という卵巣が大きく腫れてねじれているからという仰天ニュース。ただちに入院し、手術をすることに。「人様に迷惑をかける」「仕事がストップしてしまう」という不安がよぎるが、連絡を受けた編集部の様子はこちら。

彼女におんぶにだっこの状態だった編集部にスイッチが入り戦闘モードに突入!!漫画家も「今度は私が支えるんだ」と全員が彼女を支えるがごとく仕事を遂行する。

そんなみんなの頑張りによって無事に出版。「意外と大丈夫やった」ということばとともに“すこし寂しい”という気持ちになる彼女。無事に退院し、職場に復帰したところで話が終わる。
「迷惑をかけない」という呪い
まず、日本が働き方改革として取り組まないといけないのは労働時間よりも「人に迷惑をかけない」ということの認識を改めることだ。
仕事はチームで取り組むものである以上、人と人とのつながりのなかで成立するものだ。
そうした時に「お互いに迷惑をかけない」というマナーよりも「お互いに迷惑をかけあう」というマナーで動いたほうがうまくいきやすい。ヨーロッパではバカンスという長期間の休暇をとる文化がある。それが成立しているのはなぜか
- 成果で年俸が決まる
- 1人で抱えるのではなくデータを共有し、みんなで取り組めるシステム
- いいとこどりではなく、お互い様の精神
このような働き方そのものが「時間で縛る」「みんな苦労してるんだからお前も苦労しろ」「俺の仕事はここまで、これは関係ない」という文化ではないということ。いまの日本の働き方は仕事が辛いもの、つまらないものに自分たちでしてしまっている。昭和の体育会系から脱却し、思考をアップデートして働くことが精神的にも肉体的にも生産性も大きく変わることにつながる。
アイドルと生理ちゃん

設定はあるアイドルコンテスト。ここで優勝することでスターへの道が開かれる。そこにエントリーした二人のアイドルと専属コーチの話である。

コーチの言うことを忠実にこなす右側の女の子と自分で考えさせる左側の女の子
外見をよくみせろ(具体的な方法なし)と言う右側のコーチと健康的な体をつくれ(バランスよく食べろ)と言う左側のコーチ
無月経になってはじめて一人前という右側のコーチと生理対策をいろいろ提案する左側のコーチ
この両者の違いはどこにあるのか。その根底にあるマインドはこれだ。
どどん!!

未熟だからこそ、言うとおりにしていれば最短で成功できるという発想なのか、
未熟だからこそ、考えさせて成長を促す発想なのか、
その違いである。どちらが成功するかはわからない。
でも、将来で大きく差が開く。大人になったときに自分で生きていく力を会得しているのは後者であり、選択肢の中から自分で選択して人生を歩んできたものである。
だれも自分の人生の責任はとってくれない。自分で決めよう。自分で考えよう。そのために勉強の仕方や情報収集する方法を会得して選択肢を持とう。
これは同時に、教師は何をしないといけないのか、親は何をすべきなのかという指標になる。
これはどんな人の物語?
ここまで紹介した2つの話はどんな人の物語なのか。そこを整理しないといけない。
それは「やりたいことがある人」の物語である。編集者の女性も忙しそうだが、作家に期待しなんとか世に広めようと使命感をもって取り組んでいるし、アイドルの女の子はいたって真剣だ。昭和的なシゴキもなんとか成功したいという熱意があるからこそ耐えることができるのである。

つまり、ここまでの話はやりたいことがある/ないという課題を越えた人の話なのである。
やりたいことが見つからないというのは、多くの人が抱えている課題だ。大人になると、「食えていけるのか」ということも考えて単純にやりたいことで働こうという人に抵抗がある人もいるだろう。
やりたいことがない人にどんな選択肢があるのだろうか?

あなたは何に不満をもっているのか考えてみよう
まずそこを整理してみてはどうだろうか。そして、その点を回避したうえで働く方法を考えてみてもいい。また、「学校に不満がある」「なぜ税金が10%なのか」など不満があるなら、それを解消できる立場に立てるような、その手助けができるような働き方を模索するのもいいかもしれない。多くのスタートアップの企業は「カッコイイ」「モテたい」「お金持ちになりたい」だけで成功はしない。そのサービスによって社会が良くなる、利用した人が幸せになるからこそチャリンチャリンと入ってくるのだ。前向きな発想でなくとも、不満を解消するために働いてもいいし「お花畑的な発想」がなくていいと思う。
働かない手はあるか
これはホリエモンのビジネス書を読めば色んなヒントがある。現代は共感の時代。超一流の名人芸は「凄い」で終わる。でも、不格好でもやろうとする姿勢に「自分もできるかもしれない」「おれもやってみよう」とバズる時代である。テレビ有名人より、ネットのインフルエンサーのほうが知名度や影響力が高い時代に突入している。勉強せずについついやってしまうこと。それをずらしてビジネスにするのもアリな時代である。
あとは、親・パートナー・政府から定期的にお金をもらって生活する。いまは無料コンテンツが豊富だ。少々のお金で生活しようとすればできる。
あなたはやりたいことありますか?ないならないで少し考えてみませんか?
まとめ
働き方改革の根本の問題は、この国の道徳の問題だ。
- 他人に迷惑をかけない
- 我慢しろ。耐えろ。
これは産業革命以降の労働者を育成するための道徳だ。でも、何も考えずに作業をするのは人ではなく機械に置き換わる。これからの時代は評価で給料が決まる。評価経済の道徳はこの3つ。
- 約束を守る
- 質問に答える
- 自分と他人に正直
詳しくはこの記事を参照に。
生理に出産がある女性が社会で冷遇されるのはなぜだろうか?
それは学校マインドと一緒で「毎日遅刻せず、皆勤賞をめざして出勤して働くべきだ」という考えが根底にあって、なおかつ「みんな苦労してるんだから、お前もやれよ」という発想だからだ。
でも、今の時代会議はスマホでできる。プレゼン資料はスマホでできる。スケジュールの共有はスマホでできる。メールは当然スマホでできる。イラストはiPadとアップルペンシルで書ける。
リモートワークのインフラは整っている。こうした中で、毎日出勤できるというのがどれだけ優位性があるのだろうか?それは職業柄というのもあるかもしれないが、もっと柔軟に対応できる社会にしていくのが望ましい。いままで、「満員電車が苦手」といってパワーを発揮できなかった人の才能が開花するかもしれない。「子供がいるから」と子供がお荷物扱いされる不幸な親子が減るかもしれない。
人が見てないところではサボる人は淘汰される社会になる。身体的理由、家庭の事情があっても仕事ができる社会になる。そこに思考をアップデートしていくのか打ちこわし運動に走るのか。そのうえで、あなたはどうやって働くべきか生徒には考えてもらいたい。(当然だが自分自身も)
N高のある生徒は週3日登校でレポートなどをこなし、残りの時間はやりたいことをやりまくる。働き方改革などで語られる「時短」とは自分のやりたいことに最大限時間をかけるために、その他の作業を効率よく進めることだ。結局は「何がしたいか」を自分で考えて取り組める人間が生き残る時代になる。耐えて頑張るのがオワコンになっていく。
その波に教師も乗り遅れないように、日々精進したいものである。
明日からも生徒のために汗をかきましょう!!