こんにちわ。ホケンタイイク246です。
先日届いたシャオミのmi band4が楽しすぎる。黒のシリコングッズが大好物と言う事もあり、以前はナイキから発売されていたFUELbandも3本買い替えて使っていました。あの謎の数値FUELを稼ぐために走ったりバット振ったり、ボクシングしたことを思い出す。時代は過ぎ、スマートバンドとして各社がしのぎを削る現在、あのFUELとはまったく別次元の商品に驚いている。
万歩計や睡眠の測定などの健康に関する機能
通知や天気などの日常生活に使える機能
音楽のコントロール(YouTubeミュージックでも可能)
スマートロック(このバンドがあるとスマホロックが解除される)
最高過ぎる。2時間充電すれば20日持つバッテリーに防水機能であることを考えると3000円台は最高過ぎる。体育教師的には「生活に運動を混ぜ込ませる」という導入にもいいと活用法を考えて生徒に紹介するのもアリだなと思わせる商品。興味を持った人はぜひ試してみてください。
今日は保健の教科書を鵜呑みにするのは良くないというお話である。テーマは「恋愛・結婚」について。高校の保健の教科書にはこんな単元がある「結婚生活と健康」「家族計画と人工妊娠中絶」。なんか嫌な予感がしますよね。そうです。「こうあるべき」という話が続く多様性無視の内容。サザエさん読ませたほうが洗脳にはいいのではないかと思う内容。
昭和平成は終わり、今は令和。現代を生きる中高生に何を教えればいいのか。それを今回は考えていきたいと思う。
目次
- 古い結婚観
- 恋愛のカタチ、家族のカタチ
- 親権をもつこと
- 人工妊娠中絶から考える
- まとめ
古い結婚観
保健の教科書にこのような記述がある
「結婚は、法律で定められ、社会的に認められた夫婦の関係です」
「結婚生活には、多くの場合、子どもを産み育てる営みがともないます。したがって、性機能の成熟は結婚の大切な要件です。」
「子どもの人数や子どもを産む時期と間隔を考えることを、家族計画といいます。」
すべて人権侵害ではないかと思える文章である。これが当たり前のように全国で配布され、何の疑いもなく教育が行われているのが日本の現状である。ツッコミどころが満載なのだが、何がまずいのかをこれから考えていきたい。
家族計画=子どもを産む計画という発想がまずい
家族とはなにか。孤独を回避する人間が生み出した手段である。人間は弱い。「精神的・肉体的・金銭的」に助け合うことで生活を続けることができる人は多い。風邪をひいたとき、困ったとき、助けてくれる人がいると心強いものだ。世知辛い世の中自分の味方がいることは精神的な支えになる。つまり、孤独に打ち勝てる人や、金銭的にかなり余裕がありサービスで事足りるホリエモンみたいな人は無理に結婚する必要はないようにも思う。基本的に、結婚は子どもを産むためにするものではない。(それは性交である)
教科書には恋愛し結婚し子どもを産むという1本のストーリーだけが描かれている。こんな押し付けがいまの世の中に通るわけがない。
少なくとも「恋愛」「結婚」「家族」「親権」「妊娠」というカテゴリーに分けて基本的な知識を教えることがベターである。専門的に深掘りすればどこまでも深くなってしまうが、まずは基本的な知識というものを意識して紹介したい。
恋愛のカタチ、家族のカタチ
恋愛のカタチ
恋愛というものは教科書には取り上げられない。むしろ性交→出産というものをリスクとして「控えるように」というバイアスをかけるのが通例だ。
ところが生徒は恋愛に夢中である。恋愛に悩み、恋焦がれ、青春を費やすのである。そこに教師が割って入るつもりもないが「これぐらい知っておいたほうがいい」ということはあるのではないか。
テクニックをどうこう言うのではない。まずは「個人の自由」があることだけでも知ってほしい。
いきなりですが質問!!!恋愛関係のパターンは何個ありますか。(制限時間60秒)
10秒
20秒
30秒
40秒
50秒
60秒!!!
さて、何個あげられましたか?
答えは無数です。
そう言ってしまうと文句が出そうなので、雑誌「東京グラフィティ」#144の特集からザっとあげてみましょう。
- レズビアンカップル
- 高校生パパママカップル
- ゲイカップル
- 性別逆転カップル
- 国際カップル
- 高齢カップル
- 年の差カップル
- ゲイとストレートカップル
- オタクカップル
- ドール(人形)と男性カップル
などです。
そんなカテゴライズありなの?ということを思った人も多いかと思います。「男×女」「男×男」「女×女」まで思いついてもそのあとが続かなかった人が多いのではないでしょうか。それだけ恋愛というものを狭く考えているということです。
ここから見えることは
- 性別
- 年齢
- 人種・国籍
- 人間/非生物
- 趣味趣向
というさまざまな組み合わせのなかで恋愛が成立し、簡単に分けられるものではないということ。あなたがどういう恋愛を選ぶかは自由。また、他者がどのような恋愛を選んでも文句を言える立場ではない。「わたしは我慢している。だからあなたもこうしろ」というのは暴力でしかない。
結婚のカタチ
教科書にはどう書いてあったか、さきほどの一文をもう一度掲載する。
「結婚は、法律で定められ、社会的に認められた夫婦の関係です」
さて、これはどう問題なのでしょうか。結婚は国に認められたかどうかが重要なのではなく、本人たちの同意が何よりも重要だということ。そのことに気付いた欧米諸国ではさまざまなスタイルが国で認められるようになっている。
結婚を「法的」「社会的」の2点で分類するとこうなる
- 法律婚(法的・社会的に認められた結婚)
- 事実婚・同性婚(法的には認めらないが社会的に結婚状態にある)
結婚のスタイルもざまざまだ
- 共生婚(互いに干渉せず、ベッドルームも別々)
- 事実婚(婚姻届けをあえて出さない。または、法的に認められてない関係)
- 週末婚(交際時から一貫して仕事優先。週末だけ会う)
- 通い婚(気が向いたときに相手の家に行く)
これはある一定期間であることも多く、その時々に柔軟に合わせたスタイルとも言える。いつも一緒にいなくてはならないというのは呪いで、そのことが「嫌なら離婚」しか選択肢がない人が多いのではないかと思う。
親権をもつこと
教科書を読むと「家庭に子供がいる=母親が産んだ」というパターンしかない。だからこんな時代錯誤の一文が登場する。
「結婚生活には、多くの場合、子どもを産み育てる営みがともないます。したがって、性機能の成熟は結婚の大切な要件です。」
これは、キリスト原理主義の教本かと思うような一文だ。勝手に選択肢を奪ってはいけない。そのなかで優先順位を決めるのは本人の役割だ。
家庭に子どもがいる。その理由は「自然妊娠」「不妊治療」「養子」「里親」という選択肢がある。また「シェアハウスに住んでいて、その中に小学生の子供もいて面倒をみることがある」っていうパターンもあり得るだろう。
不妊治療もさまざまな選択肢があるし、一緒にされがちな養子と里親にも相続などのことを考えれば明確に違う。養子にも「普通と特別」が存在して特別ならば条件が厳しくなる。
これは負の側面なのかどうか知らないが「どんな状況でも選択肢がある」ということ。自分なりの幸せのカタチを見つけることが大切で、大多数であるというだけの常識に囚われてはいけない。ましてや大勢の人と違うからといって誹謗中傷が許されるわけがない。それが人権侵害であると教師は教えなければいけない。
- 家庭を持つという事と子どもをもつということはイコールではない。
- 子どもをもつということは自然妊娠がすべてではない。
- 幸せと結婚・出産は別問題である。あなたが何を望んでいるかが大事である。
そのことだけは理解してほしいものである。
人工妊娠中絶から考える
人工妊娠中絶(じんこうにんしんちゅうぜつ、英: induced abortion)は、人工的な手段を用いて意図的に妊娠を中絶させることを指す。妊娠中絶の一つであり、刑法では堕胎(criminal abortion[1])と言う。俗語で「堕ろす(おろす)」とも呼ばれる。本稿では、人工妊娠中絶を中絶と表記する。
Wikipedia
人工妊娠中絶の統計

人工妊娠中絶で命を失った赤ちゃんは16万人。。。
理由は人それぞれだと思うが、ここに日本の精神性が現れていると思う。
- 子どもを産むというプロセスを十分に教えない(教えられない)
- その後どうなるかを考えずに行動する
引き受けて考えるという責任感を大人がもつこと。その大人が子供に伝えること。この繰り返ししかないと思う。まずは大人が変わることである。
まとめ
私たちは自由である。
しかし、
- 行動には責任が伴う。
- 選択肢を知り、リスクを踏まえて選択する。
- 自分で考えて、行動する。
明日からも生徒のために汗をかきましょう!!