【保健の授業】思春期と健康

保健の授業

こんにちは。ホケンタイイク246です。

本当であればセンバツが開幕する日、コロナウイルスの影響で中止になりました。高野連に対していろんなことを言うひとがいますが、制約の多い中「開催をめざす。そのために手を打つ」と会見を行い、さまざまな尽力をされた姿勢は素晴らしいと思います。「子供たちの夢を叶えさせてあげたい」という会長の言葉はわれわれ一般人ではなく、出場する選手には伝わる何かがあったかと思います。それにしても天気が良すぎて余計にかわいそうに思えてきますね。

それにしても「他が中止にしているんだから野球も中止だろ」という人を何人か見かけましたが何を言ってんだという話ですね。ギリギリまでジタバタして何が悪いってことですよ。「俺も我慢してるんだから、お前も我慢しろ」というメンタルはとても恥ずかしい。。

色んな意味で勉強になったここ1か月です。

今日は睡眠スコアが99点!!ばっちり体力回復させた後は、朝からスケボー→トレーニングという流れから7時半に職員室へ。ばりばり仕事も頑張りましょう。

今回の記事は保健の授業の第2回のスライドを使って内容を解説していきたいと思います。テーマは「思春期と健康」というホットなテーマ。中2~高1の自分は何だったんだということを理解してもらえるような内容を目指したいと思います(生徒も期待している分、下手な準備はできません。)

※本年度の担当の都合上、男子クラス対象の授業になります。

目次

  • 思春期の心身の変化
  • 誰にも言えない悩み
  • マスターベーション
  • まとめ

思春期の心身の変化

思春期になると変化が起きるのではなく、心身の変化のことを思春期という。(言葉遊び?)

この時期になると脳から指令が下るという人間の神秘。その理由をここでは考えていきたい。

これは中学範囲の図を使う。復習しながら、体の変化について基礎知識を共有。ここだけで50分は楽勝で使えるぐらい奥深いものだが、ここから話を広げておくのがベターと判断。

なぜ性ホルモンの影響で体つきまで変化するのかという仮説

赤ちゃんは頭が大きく育ってから出産をする。そのため、骨盤が広がっていないと産道を赤ちゃんが通りにくい。また、10月10日と言われるように長い妊娠期間があり行動が制限されてしまうが食べなければ生き延びられない。そのため男性は運動能力などが発達したと言われている。つまり、思春期における体の変化とは、子どもを産み育てるための準備であり、原始時代において人類が繁栄していくために組み込まれたDNAという見方がある。

令和にそのまま当てはめられない

男性が働き、女性は家庭を守る。それは原始時代に機能した役割分担かもしれないが、令和の時代においてそのまま当てはめることはできない。

  • 運動能力で食べるものを得る人はほとんどいない(スポーツマンも食べ物は金で買う)
  • 文明が発達した今、環境さえ整えればリモートワークが可能。
  • 文明が発達した今、環境さえ整えれば家事も自動化が可能。
  • トレーニングしている女性は運動してない男性より圧倒的に強くて元気。
  • 女性のカラダ特有の「生理/月経」「妊娠/出産」は厄介者扱いするのではなく社会で必要な対応をしていくことが求められている。

こういう形でザっと並べてみると原始時代のロジックをそのまま現代に当てはめることはできない。

令和の時代を生き延びるためには何が必要なのか。それは後にとりあつかう「家族について」「働き方」「風の谷をつくる」で話していきたい。

思春期になると上記のようなことが起きる。前回の授業でアンケートのなかに「今思うとあれは反抗期だったなと思うこと」というお題を用意したが、どんなコメントが書かれているか楽しみである。

自分も「親との距離感」に悩んだ中高時代。遠ざけたいけど家に帰らないといけない状態は苦しかった。。。ある程度離れてみると距離感がとれてフラットに接することができる大学時代。寮生活で離れて暮らしたという人にはわかりにくいかもしれないが、多くの人に心当たりがあるのではないかと思う。

親と距離をとろうとする=自立しようとする現れ。人にとって自然なことなのである。

親に助けられ守られていた存在から、家を飛び出して外で作った共同体や人間関係のなかで生活していく。大人になるとは「一人で何でもできる」ということではなくて、家とはちがう共同体のなかで生活を営んでいける状態だと思っている。

それは「会社」「結婚」という共同体が一般的かもしれないが「ゲーム仲間」「友達」「シェアハウス」「弟子入り」など多様である。

人に友達や他者との関わりが必要なのかどうかは、これまた難しい問題なのだがどこかで授業で取り上げたい問題である

思春期はなぜやってくるのか。それは家という安全地帯を飛び出し、新しいところで自分の居場所を作り出すためである。

思春期におとずれるイライラや欲求不満は大人になってからも度々やってくる。一つは住む場所などの物理的な環境を変えること。もう一つは、その欲求不満を自分でコントロールできるようになるかどうか。ここに思春期の課題があると考える。

クラブ活動をしたり、好きなことに没頭する時間をもつことで自分の精神を安定させることは可能である。また、頭の中で考えていることを「書く」「表現する」という行為を習慣化すると自分を客観視できたり、ストレス軽減につながるといわれる。自分にあうものをみつけ、没頭できることがストレスに対処できる手法になっていくので「そんなもの将来の役に立たない」と言われるようなことでも自分が好きなら続けていいとおもう。(ただしやることはやろうね)

誰にも言えない悩み

都市伝説的な話しか知らないのでは困るので基本事項は取り扱う。男子クラスと言う事でここは必須でしょう。

ちなみに授業ではこの画像(ボカシなし)も使おうかとかんがえています。

品はないが真実

まずは「ちゃんと洗え」「汚い手で触るな」という啓発活動をしていきたいと思います。

こんなことを気にしている時点で「小さな器」であることを自覚してほしい。

答える内容としては上から

  • 不潔なものが嫌われる。清潔にしておこう。
  • 視覚的なものに囚われるな。妊娠出産のためには5センチあれば大丈夫。
  • 勃起は「性的興奮」と「浅い眠りは勃起中枢が働きやすい」というものなので、授業に集中すればそんなことは起きない!!

ここにもアンケートの生徒の話題があれば放り込んでいきたいポイントである。

男性不妊という言葉が一般的になってきたとはいえ、まだまだ認知度は低い。だからこそ、適切に扱うことは将来のために必要になってくる。その啓発を行うのは保健体育の役割なのだと思う。

マスターベーション

ここではマスターベーションはなぜ必要なのかという話を中心にすすめ、注意事項もレクチャーする。

性的欲求にどう対処していくか。これは人生においてとても重要である。

まずは先ほど提示したように「運動」「趣味」などによって解消する方法がある。筋力トレーニングをすると性的欲求が低くなるという論文は数多く存在する。つまり、運動を習慣化することは体と心を快適にするために有用なのである。

つぎに、マスターベーションによって性的欲求を解消することもアリだろう。くれぐれも他者に対して自分の願望を満たすために強引な行動に出ないこと。それは犯罪になるからダメなのではなく、その人のトラウマとなりその後の人生に大きな影響を与えてしまう。心身症は謝罪されても、お金を渡されても、その人が牢獄行きになっても解消されるものではない。何があっても許されない行為である。

じゃあ一人でマスターベーションを、ということで行うことはいいとして、その方法が間違っている人が一定数存在する。そもそも教えてもらうことではないので、そうなっていくということも否めない。(じゃあ、教えるしかない)

上記3つをここでいちいち説明はしないが、適切な強さよりも刺激が大きくなる。それに慣れてしまうと実際の性行為に支障をきたす恐れがあるので直ちにやめるように啓発活動すべきである。

「性的なもの」はいつでもどこでも気軽におこなうものではない。気軽に行うようになれば問題が解決するとも思わない。

基本的には自分のプライベート空間の話である。

そのプライベートな領域に他者が入ってきてもいいのはどのような時か。さすがにそこまで親や教師がジャッジするわけにもいかない。だからこそ教育が必要で、その上で判断し行動することが求められる。

子ども達が何も考えず、責任感もなく行動してしまうようにならないように必要なことは「見せない」「触れさせない」「タブー視」するのではなく、「教育すること」「大人の認知を変えること」が大事だと思う。

そのために保健体育の教員の役割はとても重要だし、こういった文章が一人でも多くの大人の人に読まれ、認知を変えるきっかけになればと思っている。

まとめ

とにかくここの範囲は保健体育の教員にとっての永遠の課題である。答えはない。そして教えることはどんどん増えていく。(自分が中学生の時はLGBTQという言葉は知らなかった)

さまざまなご意見、切り口がある。デリケートな問題なのでしり込みしたくなることもある。でも、それは誰のためにもならないので誠心誠意の準備をして取り組むしかない。

答えなき保健の世界。明日からも生徒のために汗をかきましょう!!

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