こんにちは。ホケンタイイク246です。
最近はnoteで音声配信も始めました。文章と音声で配信しながら、動画は配信しないという時代遅れ感ハンパないですが、文字だけで伝える、喋りだけで伝えるという修行を積もうという遠回り思考です。
https://note.com/syugyouboy/n/n5c1ccbe6c131
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最速で儲かる方法的なマインドとは真逆のスタイルで今はやっていこうと思います。
きょうは最近発売されたTarzanから中高生の保健の授業としても使え、大人の方にも通用する「健康法について」を記事にしていこうと思います。
目次
- 健康づくりの誤解
- 〇〇だけ健康法にご用心
- 健康法について考えるべきこと
- 生活をデザインする
- まとめ
健康づくりの誤解
今回の特集は「健康診断」をもっと自分のために活かそうというものになっています。
健康診断の数値を出しながら、糖尿病や脳血管疾患のリスクになりうる項目を取り上げたりしていて、家に一冊置いておけば、必要な時に参考になる一冊になっています。ネットよりも圧倒的にわかりやすいのがなによりもうれしい。年に1回のことだからこそ、いつでも取り出せるようにしておくと便利だと思います。
ここでは、巷に広がる健康にいいとされる健康法にまつわる誤解についてまとめてある記事を取り上げていきたいと思います。
はじめやすいけど、妄信してしまうと数値が悪化してしまう。何をどう誤解しているのか、見てみましょう。

バナナ万能説
糖質、セロトニン、ビタミンB1、カリウムなど栄養価の高いバナナは大人気。
健康的なバナナなので、毎日口にしたとしても体の害になるわけないということを考えてしまいがち。
事実、ほとんどの人にとって毎日バナナを食べたとしても何ら問題はない。
ただし、“腎臓に問題がある”人は要注意。
カリウムをうまく排出できずに高カリウム血症になってしまう。
(カリウムはナトリウムの再吸収を抑制して排出する役割をしているので塩分多めの食生活の人にとっては必須栄養素)
高カリウム血症になると
- 手足がしびれる/筋肉がしびれる
- 脱力感や倦怠感
- 脈が乱れる
ということで、バナナ万能説は腎臓が健康な人に限るということも合わせて知っておこう。
糖質オフ健康法
糖質オフはブームどころか、定着した感のあるここ日本。
糖質をカットすることで、アミノ酸を肝臓が糖新生し、それでも足りなければ脂肪を削って新生する(=ダイエット効果)
しかし、糖質をカットすると同時に他の栄養素「タンパク質」「脂質」「ビタミン」「ミネラル」を十分にとっていないと、健康に支障をきたすことがわかっている。
とくにタンパク質が足りていないとアミノ酸を作り出すのに筋肉を削るようになるので、脂肪も減るが筋肉も減る。筋肉が減れば基礎代謝が落ちるので、太りやすい体質になりリバウンドしやすくなる。
オフ(排除)ではなくカット(減少)の意識をもとう。
断食して宿便を出す
「断食」とは食事を一切断つこと。
これを一定期間続けると腸内に滞留していたものが一気に出てくるという。これを「宿便」という。
これが結構快感があるらしく、一度ハマったひとは何度も挑戦してしまうらしい。
ところがこの宿便は“腸内細菌の死骸”であると考えられている。
大事な細菌まで排出されると、健康問題に支障をきたすこともある。
1~2食を抜く程度であれば内臓を休めることに有効だが、長期間の断食は効果的ではないカルト行為みたいなものなのかもしれない。
サウナ/入浴
「サウナ芸人」や「サ道」などでブーム再到来のサウナ。
2019年に突如登場した感のある「整う」というフレーズを連発した人も多いはず。
ギリギリまで暑さに耐え、水風呂で急速冷却を繰り返す。自律神経は右往左往、血管は伸び縮みしまくり。
それは整っていると呼ぶか、疲れていると呼ぶかは本人の心意気次第。
高校球児は炎天下の中で過密日程で戦い、オジサンはサウナで暑さに耐える。
「耐える」「我慢」=気持ちいいという発想は日本独特なのか、ほぼカルト的なマインドに近い。
当然、体力がなかったり体調が悪ければ風邪をひく。
一種のスポーツ。レジャーである。ということを認識しておきたい。
〇〇だけ健康法にご用心
上記の内容を考えると、「これだけやっていれば大丈夫」「極端なこと」というものに人はハマりやすい。
Amazonで「だけダイエット」で検索してみるとどうなるか

1000件以上ヒット。これと糖質ダイエットも加えればあっという間にプロ野球界の名誉である名球会入り(基準はヒット2000本)できるヒットが稼げそうです。
ダイエット企画の番組のように栄養士もトレーナーも付いていて一日中自分を管理してくれる状況であれば何も考えずに「言われたことをこなすだけ」で痩せていくでしょう。
これをサービスとして行っている代表格は「ライザップ」でしょう。つまり、なにも考えずに「言われたことをただこなすだけ」で理想のカラダを手に入れるのであればもっとも合理的な方法と言えるでしょう。
話をすこし戻して、なぜ「〇〇だけダイエット」の本がこれだけ出版されているのか。
それだけでは足りないので「〇〇だけダイエット」を何冊も買うことになり、気付けば本棚には足裏から頭までの「〇〇だけダイエット」「〇〇だけ健康法」が揃い、全身に妙に詳しいけど鏡を見た自分に変化なしという惨状が。。。
それも一つの終わりなき日常を生きる術のようなもんだと笑えればいいですが、違和感が本格的な症状になってしまうとQOLは下がりまくりです。
健康法について考えるべきこと
健康法について、正解はないですが「正攻法」と呼べるものは確立されています。
だからこそライザップのメソッドをやり切ればで体が変わる。高校野球で150キロ投手が毎年出てくるのも正攻法が確立されてきたから。
健康法において考えるべきことは「バランスをとること」「シーソーを動かすこと」
バランスとはなにか
「摂取カロリーと消費カロリー」「運動と休養」「仕事と余暇」「食事と運動」というものを1日、1週間、1か月というどのスパンでもいいので釣り合いがとれるように生活を調整すること。
小学生のように勉強して遊んで風呂入って寝るというのは最強のサイクルですね。バランスに関しては色んなところで言われていることです。自分がそれと同時に考えているのが「シーソーを動かす」ということ。
シーソーを動かすという発想
人間は動物なので動かないとどんどん退化していく。寝たきりになる人の半数は原因が大腿骨の骨折。なぜかというと、歩けない状態で長期入院すると骨や筋肉が使われない。そこで急速に骨と筋肉が弱ってしまい、とうとう自力で歩けないレベルになってしまうからだという。宇宙飛行士が宇宙でトレーニングするのもその危険を回避するためである。
人は動物。動くことで「破壊と再構築」を繰り返すことで体を維持しているということです。
「シーソーを動かす」とは“極力動かず、極力栄養も取らない”というバランスのとり方ではなく、リズムよく“適度に動き、適度に栄養を取る”ということ。
〇〇だけという発想ではなく、運動したら同時に食事のことや休養のことも考える発想である。

生活をデザインする
さて、ここまで「〇〇だけ健康法」についてのアンチテーゼをタラタラ書いてきました。
ここからは実際にどうすればいいのかを考えていきたいと思います。
大事なのは「デザイン」するという感覚です。
デザインとは
デザイン(英語: design)とは、審美性を根源にもつ計画的行為の全般を指すものである。意匠。設計。創意工夫。 また、オブジェクト、システム、 図画、設計図、回路、パターンなど)を構築するための計画、または作成する行為 など、「デザイン」はさまざまな分野で異なった意味として用いられている
wikipedia
審美眼を根源にもつ計画的行為。これがとても大事だと思います。生活を自分でデザインしていく。これこそが健康法に求められていることだと思います。
デザインするってなに
生活をデザインするといわれても何をどうすればいいかわからないという人も多いかもしれません。
要は“自分にとって大事なこと”を軸として、「食事・睡眠・運動・仕事・家庭」のバランスをとるということで、最優先事項として軸はぶらさず、他でバランスをとるように生活をデザインしていく。
野球に例えてみると
自分の場合、野球をしていたせいかどうしても野球で例えてしまう癖があるのですが、ピッチャーの軸はストレートです。その他の球種は「ストレートと偽装したボール」か「ストレートとは対照的なボール」のどちらかでしかありません。
ピッチャーはストレートを投げつつ、ストレートにみえるけど途中で変化するボールで打ち取ったり、ストレートと対照的な遅いボールを投げて打ち気を外したり、ストレートをより速く見せるなどの効果を求めます。こうしてピッチャーは緩急、高低、内外、回転軸などを操りながら偏らないようにピッチングをデザインしていきます。根底にあるのはストレートという軸をぶらさないことです。
自分はどうやって生活をデザインしているか
自分にとって何事にも代えがたいのは「トレーニングの時間」「スケボーの時間」「読書、映画、批評など(サブ)カルチャーの時間」を確保することです。
独身時代は、仕事の時間以外は気分次第で存分に楽しむことができました。しかし、結婚し子供ができるとそうはいきません。俗にいうアフター5は「子育て」と「家事」にコミットするしかない。朝型人間の自分は子どもが寝た後に何かをすることではなく、一緒に寝て誰よりも早く起きることで時間を確保することを選びました。
- 5時 起床
- 5時20分 スケボー
- 6時20分 体育館でトレーニング
- 7時 シャワー浴びて着替えて職員室へ(⇒仕事)
- 放課後 クラブ活動
- 18時 体育館でトレーニング シャワー浴びて帰宅
- コンテンツの消費・読書・ブログ(家事しつつ)
- 21時~22時就寝
このスケジュールを組むことがデザインではありません。サイクルを回すために色んなものを最適化していくことがデザインです。
電子書籍化
いつでも、どこでも、どんなスタイルでも本の内容をインプットするにはkindleと楽天マガジンは欠かせません。「暗くても読める」「音声で読み上げ可能」「スクショとアップルペンシルでメモできる」「何冊も持ち歩ける」という意味で色んな状況で読書を楽しんでいる。

職場が近いところに住む
職場までチャリで5分。実家も5分。朝は実家にスケボーをとりに行って、その延長線上にあるスポットで滑り、実家に板を戻してから学校へ、体育館でトレーニングをしたあとに体育館に隣接した教官室にあるシャワーで汗を流してから身支度をする。すべてがコンパクトにまとまっている。自転車にスケボーをひっかけられるラックも購入していて、無理、無駄を極力排除。(お金はかかるが。。。)

オンラインサロンに入る
飲み会に全くと言っていいほど行けなくなった自分は、他者による指摘や学びに飢えていた。どうすべきか。そこで批評家・宇野常寛さんのオンラインサロンPLANETSCLUBに入会した。動画、メルマガなどのコンテンツに加え、サロンメンバーの人からの意見などさまざまな交流がそこにはある。今では自分にとってとても重要な場所となっている。
https://community.camp-fire.jp/projects/view/65828
youtubeプレミアム
月額1000円程度で広告なし、ダウンロードでオフラインでも視聴可能、バックグラウンド再生ができるようになる。これによって、トレーニングやダンス、勉強、音楽など用途に合わせて使い倒すことができる。音楽はライブバージョンをガンガン取り込んで聞きまくってます。やっぱり東京事変はライブバージョンが好み。
こうして、自分の環境や状況に応じて「時間・体力・金」をどう配分していくかが生活をデザインすることになる。その根本には自分の審美眼があって、感性が大事になる。あなたにとっての生活の軸は何でしょうか。まずはそこを大事にすることからはじめてみてはどうでしょうか。
まとめ
- 〇〇だけ健康法にハマると本棚に全身の「〇〇だけ健康法」コレクションが出来上がる
- 健康法は生活をデザインすることがとても重要
- 大好きなことをする時間なくして我慢や制限には耐えられない
- 大好きなことをする時間があるという余裕が「しなければいけないこと」をする気にさせる
- サービスは主体的に選ぶ。自分にとって気持ちいいものを選ぶ
- 毎日同じ時間に同じことをすることが是ではない。スパンを長めにとって長い目で見てバランスがとれる発想を持つ
- 体重、睡眠時間はログしておく
本編に全く書いてないこともずらずら書きましたが、自分の生活を自分で作っていく。
仕事と家庭についてどのような距離感で接することが適切なのか。近すぎても遠すぎてもいけないのではなく、近づいたり遠くに行ったりすることが大事なのだと思います。

健康法というのは、このように自分でバランスをとったり距離感を調整したりして偏らないようにしていくことがポイントなんだと思います。
みなさん、「〇〇だけ健康法」にはご用心。
教員の皆さん、いろんなものとバランスをとりつつ明日からも生徒のために汗をかきましょう!!