こんにちは。ホケンタイイク246です。
ことしで34歳になり、教員生活も10年になりました。
はじめは体育の授業も保健の授業も崩壊気味。
とくに保健は、できるだけの準備をしてもぜんぜんダメ
なんかカラ回って伝わってない感授業が終われば脇汗びっしょり。
でも、つぎの授業はある。。
そんな敗北感の連続でした。
でも、今ではそんなことはありません。
「こんな保健の授業ははじめてです」
「おもしろかったです」
という評価をもらえることが増えてきました。
とりあえず、「できない」レベルからなんとか「できる」レベルにまではきたという感じでしょうか。
初任者の先生は、先生と言えどもまだまだ新人。慣れないことばかりでタイヘンです。
とくに保健は苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか。
みんな運動好きですからね笑
でも、ある意識を持つだけで劇的にプレッシャーから解放され、落ち着いて授業ができるようになりました。
その意識とは何か?
それはタイトルにあるように、「AMラジオを聴こう」ということ。
すごい簡単です。
自分が新任教師のときに勤務していた学校は、片道2時間。
その間、ひたすらAMラジオの録音(ポッドキャスト)を聴いていました。
そこから、「あっこれはいけるんじゃないか」と閃いて、そこから授業準備、授業、そしてコロナの影響で取り組んでいるオンライン教育まで幅広く応用可能です。
AMラジオなしに保健の授業は成立しない。
そんな確信さえあります。
では、どのように応用すればいいのでしょうか。順に説明をしていきます。
目次
- AMラジオの構成は授業そのもの
- FMラジオでもYouTubeでもなくAMラジオな理由
- まとめ
AMラジオの構成は授業そのもの
みなさんはAMラジオを聴いたことはあるでしょうか
自分は中高生の時は完全にFMラジオ派でした。
トレンドな音楽を楽しんでいたリスナーという感じです。
でも、授業がうまくなりたければ今日からAMラジオを聴きましょう。
AMラジオの構成
基本的にラジオ番組はこんな感じで進行します
- オープニングトーク
- 特集
- リクエスト曲
- アンケート
- 各コーナー
- リクエスト曲
- アンケート
- エンディング
こんな感じであっという間に1時間です。
番組というのは毎週、毎週、構成は同じです。
この仕組みをまずは理解しましょう。
型をつくる
じつは上記の構成は自分が大好きな「安住紳一郎の日曜天国」のものです。
そしてその構成は自分が聴き始めてから10年以上、変化がありません。
これがあったら、次はこれ。
決まっています。
まずはそんな自分なりの型を作りましょう。
それが、時間配分をして授業するための助けになってくれます。
また、やることも明確になるので、教材研究も型にはめるだけなので簡単です。
授業に置き換えてみる
つぎは、ラジオの構成ひとつ一つを授業に置き換えてみましょう。
- オープニングトーク→最近の自分の話
- 特集→今日の単元
- リクエスト曲→実際に1分ほど流してみましょう(休憩時間)
- アンケート→生徒への質疑応答
- 各コーナー→その単元に関するが教科書にはない話
- エンディング→今日のまとめ
どうでしょうか。
自分は、教科書をなんとか50分かけて伝えようとして、結果的にメリハリのない授業になっていました。
でも、このように細かく時間とやることを区切ることでやることが明確になります。
教えるときに教える。
聞くときに聞く。
思い切って休憩する時は休憩を取る。
このメリハリが大事。
特に副教科ですからね。 国数英レベルに集中しろなんて無茶すぎます。
25分で見開き2ページを教えるように準備しておけば、あとの時間に余裕ができるもんです。
教師はラジオDJである
それぐらいのテンションでやりましょう。
楽しくなりますよ。
ただ教科書を教えようとすると、棒読みになります。(まじで)
でもラジオDJを意識すると抑揚ができます。
盛り上げたり、淡々と説明したりが自然とできるようになります。
半分演技ですから。
まずは自分が楽しんでやりましょう。
FMラジオでもYouTubeでもなくAMラジオな理由
つぎはAMラジオがなぜいいのかという理由です。
それは距離感とスピード感です。
- FMラジオ→速すぎる、単元を教える暇がない
- テレビ→ウケを狙いすぎる。テレビほどのお金をかけられない。
- YouTube→速すぎる、伝えようと必死すぎる。
こんな教師の「保健の授業」なんか聞いてくれません。
数学や英語なら聞いてくれます。生徒も必死ですからね。
保健はゆるくていい
上記のコンテンツに比べてAMラジオはどうでしょう
- AMラジオ→中速、リラックス
これがAMラジオのイメージです。
リスナー側は、家事をしながら(運転しながら)なんとなく聞きつつポイントポイントで集中する。
こんな感じです。流し聴きのようなもんです。
これって、副教科の授業態度と同じじゃないでしょうか。
「保健?つぎ寝れるな」って考えてた生徒はあなたの周りのいたはず。
そして、目の前の生徒にも結構な数で存在します。それが現実で受け入れましょう。
むしろ、それを喜びましょう。
なぜならラジオDJとして大いに楽しめるからです。
このスキルが上がれば「聞いとかないとなんか損な気がする」「今日はなんの曲が流れるんだろう」という雰囲気ができてくるのです。
ラジオも保健も生活に寄り添うもの
AMラジオは特に意識高い系というよりも、日常生活の小さなことを拾い上げながら
人々に寄り添って作られている番組です。
それを日々聴くことによって、「他者に寄り添う話し方」というものがわかってきます。
保健という教科は人の生活を扱う教科なのでその感覚を養うことがとても重要です。
昼のAM、夜のAM。
いろいろ聞いてみてください。いろんな人がいること、いろんな立場の人がいること、未知なる天才がいること。いろいろ知ることができます。
すべてが生徒指導に活かせるでしょう。
ステレオタイプの励ましは効かない生徒にとどく言葉がみつかるかもしれません。
まとめ
- 50分の型をつくろう(メリハリをつけよう)
- 型は好きな番組からパクろう
- 思い切ってDJ風に授業をしてみよう
- 昼と夜のAMラジオを聴いてみよう
まとめるとこんな感じです。
ボクはポッドキャストやラジオクラウドで聴いています。
しかも、好きな話を何度も聴いています。
一日20分でも聴き続けると1年経てば、大きな差です。
ボクは10年続けてきました。生活の一部ですね。
保健の授業が苦手だという先生は是非試してみてください。
明日からも生徒のために汗をかきましょう!!