こんにちは。ホケンタイイク246です。
6月1日に始業式がありました。
そのさいに学年集会もあったのですが、高校2年生ということで受験に向けた話になります。
内容は自己啓発的な方向へ向かっていきます。
「時間の使い方」
「言い訳しない。やってみよう。」
「継続するコツ」
というようなトピックがずらり。
どんな話でもそうですが、大人数が納得するような話はほとんどありません。
強いて上げるとすれば「雨が降っていない。雲がない。太陽の光がさんさんと降り注いでいる。これを晴れという」といった、小泉〇次郎のようなフレーズでしょう。
人の胸を打つ話というのは、深く刺さる一方でアンチも生まれやすくなるのです。
- よくわかる。やろう。
- やるかやらないかは置いといて、わかる。
- 何言ってんだ。怒り出す。
その度合いは人それぞれですが、人が本気で喋れば喋るほど、この3パターンに分かれていくように感じています。
では、なぜ「受験に勝つ」という話がこのような3つのパターンにわかれて受け取られていくのか。
それを考えると同時に、そういった自己啓発的なものとどう付き合っていくかを考えていきましょう。
目次
- 外向き?内向き?
- 数字派?雰囲気派?
- 3つの反応の正体
- 最強のペアと最強のチーム
- まとめ
外向き?内向き?
人は何かあったときに「外向きに考える人」「内向きに考える人」がいます。
【外向きに考える人】とは
- 表舞台に立ちたい
- 大勢の人の前に出たい
- 外に出ればなにかあるはず
- 他人を動かしたい
- 他者を変えればうまくいく(誰かのせいにしてしまう)
【内向きに考える人】
- 自分の安全地帯がほしい
- 目立たなくても自分の好きなことができればいい
- 部屋でゴロゴロできる幸せ
- 自分を変える
- 自分を責める
どうでしょう。じぶんに心当たりはあるでしょうか。
人によっては、コレに関しては内向き、コレは外向きかなということがあるかもしれません。
自分は内向きだなと思うのですが、外出はよくします。
でも人気の場所ではなく、自分だけが知っている秘密の場所的なところが大好物です。
具体的に言うと、「スタバより近所の喫茶店」「朝5時の自販機前のベンチ」が大好き。
人と関わる、人目につくためにではなく、自分が気持ちいいポジションをとる感じといいましょうか。
小さくても書斎が欲しかったのもそんな欲求があるからかもしれません。
まずは、「外向きか内向きか」ということで、この話がどうつながるの?
と、思う方もおられるでしょうが、しばしお待ちください。
数字派?雰囲気派?
次に、「具体的に考える」「抽象的に考える」という癖がそれぞれにあります。
【具体的に考える】
- 目標が大事
- 数字でとらえる
- 勝ち負けでとらえる
- 合理性でとらえる
- 確率でとらえる
【抽象的に考える】
- 夢が大事
- 言語でとらえる
- 勝ち負けよりも大事なことがある
- 非合理なこと=やりがい=手のぬくもり
- あの奇跡をもう一度
上がビジネスマンという感じ、下が漫画の世界ですね。
抽象的な方はSNS上でよくやりだまに挙げられる「残念な教師像」そのまんま。
みんなバランスをとって生きているのでしょうが、
教師を叩くために「具体的タイプ」に自分を置いて発信しているのかもしれません。
教師は「すぐ結果をだすこと」よりも、長いスパンでの成長を考える職業でもあるので、
抽象的に思考することも大事だと思うのですが、難しいところです。
自分は何かするときに「できないことはドラクエのレベル上げと一緒でコツコツ続けることが大事」とか、「なんにも成長してないな。のび太かよ」とか考えるタイプ。
コロナ休校期間も朝五時に起きてスケボーを30分ほど滑ってから通勤するという合理的とは程遠い男です。
なのでビジネスマンには絶対なれない気がしています。
3つの反応の正体
- 「内向きか、外向きか」
- 「具体的か、抽象的か」
この要素を掛け合わせたときにいろいろとみえてきます。

じゃじゃん。
- 右上)外に対して、具体的に働きかけるタイプ。「こうすれば勝てる」というホリエモン的なタイプ
- 左上)外に対して、情熱で働きかけるタイプ。「元気出して、ガンバロー」という松岡修造タイプ
- 右下)自分の中で、本質をつかみたいタイプ。「結局〇〇だよね。」という池上彰タイプ。
- 左下)自分の中で、納得いくものを作りたいタイプ。「たぶん理解できないだろうけど」と面白そうに話すみうらじゅんタイプ
あなたは無意識にどのタイプになっているでしょうか。
ここまで読んでいれば「受験に勝つ」「ビジネスで成功する」というタイプの話がどこに当てはまるかはわかりますよね。
そうです。
右上の、外向きかつ具体的な「勝ちパターン」の話です。
「こうすれば合格できる」
「おれはこうして工夫した」
「おれにもできたんだからお前にもできる」
言われれば言われるほど、同じタイプは「俺にもできるかも」とその気になり、
言われれば言われるほど、対極のタイプは「うるせー」と敵意をむき出しにします。
左上と右下のタイプは「理解できるけど、自分がやることはない」と思うでしょう。
おそらくホリエモンの本は、こんな感じで受け取られているはずです。
最強のペアと最強のチーム
では、対極にいる人同士はわかり合うことはないのでしょうか。
そんなことはありません。
最強のペアは対極同士
タイプが違うと、意見は合いにくい。
同じことを受け取っても、感じ方がまるで違うのですから。
だから付き合えないかというとそう単純な話しではないのです。
宮崎駿という天才は、「これを作ったら売れる」と押し切った鈴木プロデューサーがそばにいたからこそ今の地位があります。
「VHSなんかつくるな。映画館での一回きりの体験が大事なんだ」という宮崎駿にたいして「稼がないとあんたの作品作れないんだよ」と言い返す鈴木プロデューサーのやりとりは有名です。
似たもの同士は気持ちがわかる分、なれ合いになることもあるかもしれませんが、
気持ちがわかり合うことはないが、意見を言い合える関係を築ければ最強になるのです。
最強のチーム
これはもう、4つのタイプが適材適所で働いている状態ですよね。
- 右下が冷静に状況を分析し、
- 左下が理想を語り、イメージを共有させる
- 右上がその中から勝ちパターンを作り出し、
- 左上がモチベーションを高めて一体感をつくる。
これで最強チームができあがりです。
教師は、この順番で説明すればどこかのポイントで全員が理解してもらえる可能性があるということです。
起承転結に変わる、新しい文章の4部構成です。
まとめ
受験で勝つためには、私情を捨てて
「勝ちパターンにのる」
「マニュアルに徹する」
ということが大事になります。
これが一般人にはなによりも大事です。
どうして昔と違い、甲子園では高校生が150キロをバンバン投げる選手が続出しているのでしょうか。
それは日本に”150キロを投げるマニュアル”が出来上がり、
自分もこれをつづければ150キロが投げられるはずだと練習に取り組んだ結果です。
奇跡やまぐれではないのです。
それはわかっている。それじゃ満足いかない。
という人がいるのも事実で、だからこそ「オンとオフの切り替え」が大事なのだと思います。
自己啓発とか言ってるやつウゼエ
効率的とかいってるやつウゼエ
とかいう人はいつの時代もいます。
そのタイプの人にどう声をかければいいのか。
「稼がないと、好きなことできないよ」
「時間作れば、好きなことできるやん」
と、自分の人生の目的を達成するにはやっといたほうがいいこともあると声をかけるといいかもしれません。
答えのない部分かもしれませんが、
受験校である以上、この手の問題とは向き合っていかないといけません。
日々精進していきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日からも生徒のために汗をかきましょう!!