こんにちは。ホケンタイイク246。
現在、中高一貫校で保健体育の教員をしています。
教師になって10年を過ぎ、ある程度慣れてきたところもあるのですが、
まだまだひよっこな点は多いです。
とくに「話すチカラ」ですね。
上手い人と下手な人のちがい
上手い人の説明というのは「説明」「具体例」「自分の場合」「まとめ」が恐ろしくスムーズで、抑揚がある物語に仕上がっていて、多くの人の心を掴みます。
一方、自分はと言いますと、すべてが曖昧で整理されておらず、なんか一生懸命喋っているけどこいつ何が言いたいんだという印象をもたれているはずです。
あなたは先発タイプ?中継ぎタイプ?
上手い人のトークというのは野球でいうところの「先発ピッチャー」です。
自分の投げる一球一球に意味があり、序盤からペースを守りながらも要所で力を込めるという、楽天時代の田中将大投手のように一人でゲームを作る力と支配力があります。
自分のようなタイプは中継ぎ投手。自分の相性の良さそうな場面で起用され、全力で投げるスタイルです。そして、クローザーに締めてもらうピッチャーです。
誰かの作ってくれた流れに乗って「本当そうですよね!!!」と相槌を打ちつつ自分のエピソードを入れるだけなので、飲み会では喋れる気になるのですが教壇に立つとそうはいかない。
「なんか違うんだよな」と首をかしげるばかりで日々が過ぎていくのです。
それでも喋れるようになりたい
そうなのです。
教師に憧れたものは
- 抜群のトーク力で生徒の心を掴む
- 恐ろしく整理された板書で生徒の心を掴む
- 生徒をアジテーションし文化祭や体育祭を生徒主体で完成させる
という青臭い理想を心のどこかに持っているものです。
今回は、「話すチカラ」を伸ばす方法をまとめてみました。
目次
- 15秒で話す
- 具体的に表現する
- 抑揚をつける
- まとめ
15秒で話す
人の集中力はいったいどのくらい続くと思いますか?
これはTBSアナウンサー安住紳一郎の著書「話すチカラ」の冒頭の言葉であります。
答えは、この小見出しの通りで「15秒」です。
人の集中力は15秒しか持たない。
これはどういうことかというと、
人に話をするときは「同じ話題は15秒まででまとめる」べきということなのです。
これを意識して仕事に取り組んでいるのが「CMプランナー」の人たち。
15秒でその商品の魅力を伝え、印象付けることでご飯を食べているのです。
まずは15秒で喋る訓練をしてみよう
この本には
- 30秒であれば15秒×2
- 45秒であれば15秒×3
というような説明があるのですが、それは中上級の人に任せておきましょう。
自分や話すことが苦手という人は、目の前のものをなんでも良いので15秒で説明する訓練から始めるべきです。
目の前にあるのは
- パソコン
- コップ
- スマホ
- 消しゴム
これの魅力を15秒で説明してみる。
イライラしてきますが、その繰り返しなしに自分の刀は磨かれることなく鈍いままでしょう。
ともに頑張りましょう。

具体的に表現する
次に話が上手い人は具体的に表現することが上手い。
だから情景が、その場を共有していない人にも伝わるのです。
下手くそな人は大概ここが雑です。
だから、仲間内にしか話が通じないのです。
そりゃ、仲間内は通じますよ。一緒のものを共有しているのですから。大体の雰囲気は説明されなくてもわかります。
でも、生徒はちがいます。生きた時代も場所も違うのですから。
「わかってくれ」「こいつらわかってない」と言ってみても無駄なのです。
”仕事帰りの飲み会で飲むビールの美味しさ”を生徒に伝える時に、どう伝えますか?
「黄金に輝く空の上に浮かぶ白い雲。これぞ芸術」
「疲れた体にビールを注ぎ込む。喉に流し込まれるビールはそのシュワシュワっと弾ける泡とともに、鼻に入ってくるホップの香り、そして店のなんだかみんなご機嫌な声が耳に届く。五感を刺激し、アルコールも手伝って開放的にしてくれる。これが”とりあえずビール”の醍醐味」
ここまでディティールを表現できれば飲んだこともない生徒にも、その良さが伝わるはずです。
話が上手い人は、この表現をさらっと出てくるのでしょう。
わたしは15分ぐらいかかってます。
でも、繰り返すしかないのです。細かく、具体的に表現する訓練。頑張りましょう。
抑揚をつける
わたしは先述の安住紳一郎アナウンサーの大ファンで10年以上ラジオを合法的に、時に無断アップロードのものを聴き続けています。
安住紳一郎アナはなぜあんなに話が面白いのか。
それを研究する日々を続けています。
そんな大ファンで長年聴き続けてきた自分が気づいたことが一つあります。
それは「抑揚のうまさ」です。言い換えると「トーンの切り替え」と言いましょうか。これが抜群に上手いのです。
- 中速・中音=説明。アナウンサー的な口調。
- 高速・高音=面白い話をする時、盛り上げたいとき。
- 低速・低音=オチの前に、聴衆の耳を引きつける(ギャップを作る)
これが本当に上手い。
- 序盤に中速・中音で聞いている人に、自分が思い描いている絵を一緒に頭の中でみてもらいます。これが下準備。
- 次に、低速・低音でペースを変えて「どうなったと思います?」的なセリフで聴衆の耳を引きつけ、
- 最後に高速・高音でオチをつける。
ほとんどの人が序盤で失敗していて、オチだけ考えているのが現状ではないのでしょうか。
安住紳一郎アナはアナウンサーという仕事であるため、説明のスキルが求められます。
そのプレッシャーは教師の比ではありません。噛むこと、言い澱むことも許されないのです。
まずは、ここから始めるしかなさそうです。
ペースとトーンをコントロールしつつ、自分の中で中速中音の基準を作りましょう。
その基準ができればあとはペースやトーンを上げたり下げたりするだけです。
まとめ
自分はまだ、中継ぎ投手的な役割しかできないということに、数年前に気付きました。
そこから、独自に研究を開始しているのですが、
どうしても「聞いている人に同じ情景をイメージしてもらう」」という序盤で失敗しています。
でも、これは実践・アウトプットの数をこなし、改善していくほかないのです。
- ツイッター
- ブログ
という文字にするコンテンツも一つの訓練です。
最近は「なるべく具体的に」という考えのもと、考えながら書くようにしています。
やっぱムリー!!と投げ出すこともありますが、時間を置いて再チャレンジという毎日です。
頭の中で考えて、口に出すか文字にするかのちがいなので積極的に行っていきたいですね。
教師という仕事は、相手に伝わってナンボ。
だからこそ「話すチカラ」伸ばしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あしたからも生徒のために汗をかきましょう!!