こんにちは。ホケンタイイク246です。
授業が始まり、マスクやフェイスシールドをしながら話すことのストレスなんですが、
それ以上に、自分の「話すチカラ」そのものが足りてないという事実に胸が押しつぶされそうです。
これは、ずっと抱える自分の悩みでしてあれやこれや対策を打つものの、
簡単に上手になるわけではありません。
「なんで次から次へ話が広がっていくんだろう」とか
「どうしてあんなに人を惹きつけるんだろう」とか
上手い人と自分を重ねては、自分にうんざりする。という日々を過ごしております。
話がうまくなっているわけではないが、話がうまい人の研究は地道に続けてきたことで、それなりの知識の集積があることに気づきました。
「ちょっと、その知識をまとめて、再整理してみよう」ということで、研究材料となった話、噺家、DJなどをとりあげて、分析結果をみなさんに共有してみることにします。
きょうは「安住紳一郎の日曜天国」から”秋田ファンキーボウル”の話をとりあげてみましょう。
ネタばれが気になる人は「安住紳一郎の日曜天国 秋田ファンキーボウル」ググってみてください。
目次
- 全体のながれ
- ポイント
- 上手いのには理由がある
- まとめ
全体のながれ

まずは全体の流れから押さえていきましょう。
- 普段からボウリングが大好き
- ボウリングはメンタルスポーツなのでメンタルがブレると、スコアもブレる
- メンタルを鍛えるために普段はコパボウル新宿店で投げている
- 出張先でのボウリングが楽しみ。(人目を気にしなくていいから)
- その日は絶好調でハイスコアが期待できる
- でも、隣で投げるマキちゃんのパンツが丸見えのせいでメンタルが崩れる
- メンタルが崩れたせいでスコアがガタガタ
- マキちゃんにもう一度会いたい
こんな流れなのですが、安住紳一郎が話せば大爆笑。
でも、下手な人が同じ体験をしたとしても、同じように大爆笑を生み出せるわけではありません。
それはなぜなのか?
それはオチにいくまでにさまざまな仕掛けがあり、テクニックがあるからなのです。
人を惹きつけ、最後のオチまで人の集中力を切らさないポイントを整理していきましょう。
ポイント
具体的に話す

とにかく、安住紳一郎の描写はとても細かい。
なんでもかんでも細かいわけではなく、「ここはわかりにくいので、みんなに同じイメージを共有してもらう必要がある」場合に、細かく具体的に、さらにユーモアを加えて話すのです。
「ホームグラウンドは新宿の歌舞伎町にあります、歌舞伎町1丁目20番地にあります、コパボウル新宿店なんですけども」
ということで、より具体的なイメージをあいてに共有することができるのです。
そのことにより、「秋田との対比」「精神修養の話」がより際立ってくるという点も話が進むほど引き込まれていく要因です。
これが、冒頭の
「普段からボウリングに行くんですよ」
だけで終わっていたら、そのあとのエピソードに深みが足りなくなる可能性があるのです。
人に共有してほしいところを具体的に話す。
これがポイントの一つ目です。
人の心の動きをとらえる

「人は〇〇のとき、□□と考える」という心理的なうごきをみごとに指摘して笑いを引き起こすのが安住紳一郎の得意技のひとつです。
これは普段から人をよく観察していないととっさに言葉にすることができません。
ツイッターでもフォロワーが多い人は多くの人の共感を得るツイートをするから人気があるのです。
日頃から、よく観察し文字起こししておいて自分の中にストックする努力が必要なのです。
知らない人を置いてけぼりにしない

ボウリングなんて誰でも知ってるでしょう。
という態度をとらないのが東京のアナウンサーの感覚です。
- ルールを知らない人
- ルールは知っているが、安住の得点の凄さがわからない人
さりげなくそれぞれの認識度の人に必要な情報を差し込んでいます。
プロボウラーがアベレージでどれぐらいスコアをたたき出すなんてほとんどの人は知りませんからね。
その目線合わせこそ、置いてけぼりをさせない大事な工夫なのです。
へたくそな人はその目線合わせができないばっかりに、ひとりで勝手に暴走している印象しかもたれません。
「なんか、あの人よくわからないこと言ってるな~」
という一人一人の冷めた感情は、確実に喋っている人に突き刺さります。
もうそうなれば焦るのみ。
これがへたくそな人の負けパターンです。
安住紳一郎は自分だけの体験を多くの人に共感ポイントを所々に作りながら
飽きさせずにオチまで人を連れていくのです。
上手いのには理由がある

安住紳一郎アナウンサーは恩師の斉藤孝先生とビジネス本を上梓した
この中で語られていることは、安住紳一郎の日曜天国リスナーは「これはアノ話のやつだな」とか「たしかにこんな表現あったな」とか自分の好きな回を思い出しながら分析をするような感覚になる。
つまり、安住紳一郎のなかで完全に血肉化されたスキルが詰め込まれている一冊と言ってもいい。
まず、基本的なスキルを磨くこと。これが何よりも重要なのだと思う
そしてやっぱり努力している
天才とひとは簡単にいうけれど、陰でだれもが努力している。
これは一流あるある。
安住紳一郎も例に漏れない。
「人の3倍はインプットする」という言葉がそれを象徴している。
しかも、そのインプットは「本を読む」とかいう生ぬるいものではなく、
目の前の現象を自分の言葉で置き換えたり、独自の視点で研究してみたり、
すぐ成果が出るようなことではない努力を地道につづけている。
だからトークにオリジナリティがある。
自分で使えそうなフレーズを取りに行く積極性こそ最大の武器なのかもしれない。
まとめ

このオチが最高に面白い。
でも、このオチまで人を惹きつけることができなければ笑いは起こせない。
みんな、なにか面白いことがあったらその話をすればウケると思っているが、そうではない。
映画も一緒です。
クライマックスはそれまでの過程次第です。
そのシナリオやディティールへのこだわりは誰もが知るところ。
スターウォーズファンは単純に話が面白い。シナリオが最高。という人は少ないですよね。
敵キャラのダースベイダーに共感する人、Xウィングなどのメカが好きな人など
それぞれに共感ポイントがあるのです。
それだけ細かく作り込まれているということです。
日々の努力を積み重ねよう
安住紳一郎はオープニングトークを考えるために徹夜することはザラです。
徹夜を肯定するのではないですが、考える量を増やすことが大事。
喋る、伝えるということにもっとディティールにこだわっていかないと
いつまでたってもブレイクスルーができないと思いました。
生徒の反応やしぐさ。細かく見ていこうと思います。
この本、本当に面白いので、興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。
明日からも生徒のために汗をかきましょう!!