こんにちは。ホケンタイイク246です。
評論家の宇野常寛さんが主催している「遅いインターネット会議」というイベント(新型コロナウイルスの影響で無観客)のアーカイブを朝から2回視聴しました。

いやー。今回も面白かった。勉強になりました。
石川さんはニュースピックスの英語の勉強に関する企画で「英語なんていらない人にはいらない。」「だって、宮崎駿にいると思います?」的なコメントをしていて、なんて面白い人なんだと思っていたのですが、今回もワイドショーを中心に報道されている「コロナ騒動」を根底からひっくり返すような話を聞くことができました。
宇野さんもキレキレで、「政治的判断とは何か」など、個人的にあまり考えてこなかったことも知ることができ、リーダーや立場ある人間がやるべきことは何なのかを考えさせられました。
今回はコロナ危機から学ぶべきことを整理し、その上で教員として教育現場でアプローチする方法を考えていきたいと思います。
目次
- 隠れパンデミックが起きている
- 木を見て森を見ず
- 勝負に負けても試合に勝つ精神
- 休校あけの学校
- まとめ
隠れパンデミックが起きている

木を見て森を見ず
野球の試合であれば、ストレートがすごいピッチャーに対して、そのすごいストレートに必死になるのと同じ。
ストレートに気を取られた結果どうなるか。
変化球で追い込まれた挙句、最後はストレートに絞り切ることもできずに見逃し三振である。
コロナウイルスに関しては変化球が投げられなかったので良かったが、地震や巨大台風なんかがやってきてたらどうなっていたのだろう。考えたくないシナリオであるが考えることが求められるのである。
勝負に負けても試合に勝つ精神
ストレートに圧倒されて、打ち崩すことができなくても9回終わった時点で勝っていたらいい。その投手は野球選手として格上であったとしても試合には勝つという江川に対する柳川高校のバント戦法の姿勢が有事には必要である。
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/08110800/?all=1&page=1
- 立ち位置を変えてインコースを投げにくくする
- 打ち返せなくてもカット(ファール)する
- 球数を投げさせて体力を奪う
- 塁に出たら走塁で精神的に揺さぶる
- 変化球を狙う
対策は山のようにあるが、強者に対してそれを実行できるのは準備した者のみである。
気分良くプレーすることだけを考えてきたものは有事に圧倒的に弱い。
勝負にはチャンスもあればピンチもある。
全体を見て必要な準備しなければ勝負は勝てないのである。
教育現場でも、あらゆる手を出し尽くしてコロナに勝てなくてもトータルで見たら人間の勝ちという勝負をしていきたいところだ。
休校あけの学校
感染症対策に追われる学校。
マスクにフェイスシールドの着用という手を打てば、同時に懸念されるのは「熱中症」の問題である。
これに関しては冷房をつけたり、水分補給をしたりすれば大丈夫ということらしい。
でも、休校あけの学校において戦わなければいけないのは「感染症」と「熱中症」だけではない。
「目に見えないストレス」である。
今は、久しぶりの学校ということで生徒のテンションも高いかもしれないが、それも長くは続かない。
- マスクとフェイスシールド着用のストレス
- 蒸し暑さのストレス
- 教員の言葉の聞きにくさ(お互いにマスクとフェイスシールドしている)のストレス
- 夏休み短縮のストレス
- 部活制限のストレス
- もともと学校生活にあるストレス(遅刻・宿題など)
このようなストレスが蓄積していくことが予想され、従来であればストレス発散できる場所であった「クラブ活動」などの課外活動や「カラオケ」「ボーリング」などの遊戯場が使えない現状がある。
あれだけ長い期間、自宅で過ごしていた学生に、休校解除となった途端にこのペースで学習活動を行っていいのか。
そんなにムリする必要があるのか?
この一年で教えないといけない範囲を終わらせる。
ここばかり見ていて、生徒は人間であるということを見失ってはいけない。
夏休み明けは生徒の心が不安定になりやすいということはよく言われる。
長い休みの後に「またこの日常が始まるのか」と絶望するのだ。
いま、まさに生徒の心の中で「またこの日常が始まるのかよ」「前よりストレス多いじゃねーか」という小さな絶望を持っている生徒がいるかもしれない。
木を見て森を見ずにならないように、指導に当たっていきたい。
まとめ
本当にマスクとフェイスシールドが辛い。
満員電車がイヤで、自転車で通勤できる範囲に住んでいるが、こればっかりはどうしようもない。
幸い体育の授業となれば、マスクだけになるのだが、剣道の授業などを行えば授業終了後はフラフラだ。
これは予想以上に肉体的にも精神的にもキツいと思う。
「みんな頑張っているんだから、お前もがんばれ」というのは日本の常套句。
同調圧力が強い日本では、この精神が根強い。
その同調圧力に負けてしまう生徒や先生がいるのも常である。
先生であれば「別の職を探します」で住む場合もあるかもしれないが、生徒はそうはいかない。
同調圧力に我慢しきれない生徒が最悪の行動に出ないように教師側が注意して置く必要がある。
じゃあどうするのか?
ただの一教師にできることは少ないのだが、まずは「教師と生徒」の立場ではなく、感染症に対しては対等の立場である。そのスタンスでお互いにしんどさを共有することからスタートだと思う。
だからこそ教員が率先してフェイスシールドの工夫をしていることは良いことだと思う。
そのような雰囲気があれば、生徒側も「しんどい」と正直に言えるようになるのではないか。
「見えないストレス」は正直に言ってくれないと見えないままです。
日常会話やアンケート。何でもいいので生徒が正直な気持ちを打ち明けられる手立てを立てていきたいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あしたからも生徒のために汗をかきましょう!!