こんにちは。ホケンタイイク246です。
評論家の宇野常寛さんが主催している「遅いインターネット会議」というイベント(新型コロナウイルスの影響で無観客)のアーカイブを朝から2回視聴しました。

いやー。今回も面白かった。勉強になりました。
石川さんはニュースピックスの英語の勉強に関する企画で「英語なんていらない人にはいらない。」「だって、宮崎駿にいると思います?」的なコメントをしていて、なんて面白い人なんだと思っていたのですが、今回もワイドショーを中心に報道されている「コロナ騒動」を根底からひっくり返すような話を聞くことができました。
宇野さんもキレキレで、「政治的判断とは何か」など、個人的にあまり考えてこなかったことも知ることができ、リーダーや立場ある人間がやるべきことは何なのかを考えさせられました。

今回はコロナ危機から学ぶべきことを整理し、その上で教員として教育現場でアプローチする方法を考えていきたいと思います。
目次
- システムをみる
- 元の学校システムに戻すのか
- 学校システムが生み出す「生活習慣病」「感染症」
システムを見る

予防医学の世界では、何にアプローチをしているのか。
それは「病気を生み出すシステム」にアプローチしているということです。
その病気を生み出すシステムとは何か?
- 貧困=栄養価のあるものを食べられない、余裕がない
- 不衛生=清潔感のある場所で生活できない。モノを新調できない。
- 貧困と不衛生が病気につながる
- 病気になっても仕事に支障をきたし、さらなる貧困につながる
このようなサイクルがあるということです。
日本には、生活保護や保険制度があります。
そのおかげで最低限の生活をおくったり、医療を受けることができる状況があります。
このように、システム全体を見直し、適切な制度や取り組みを実施することで、国民全体の疾病予防に取り組んでいるのが予防医学の世界ということです。
元の学校システムに戻すのか
コロナウィルスの感染拡大防止のため、日本では休校措置をおこないました。
その是非や、判断などをここではどうこう言いません。
重要なのは「現在の学校は感染拡大のリスクがあるシステム」でまわっている。
この事実をしっかりと認識することが大切なのだと思います。
現状では感染者減少とともに休校措置の解除をおこない、従来通りのシステムに戻していくような印象を受けます。
それと同時に「はやく元通りの生活をとりもどしたい」という声も聞こえてきます。
でも、それは「感染症に弱いシステム」をそのまま続けることにもなりかねません。
- 週5~6日の登校
- 1~7限までの授業
- 40人が同じ教室に入って授業を受ける
コロナ前の当たり前をそのままにしていいのか。
9月入学よりも大事な議題のように思います。
- 登校とオンライン授業の併用
- 1クラス20人程度になるような工夫
このような取り組みが進めば密をさけることになり、人の命を守る観点からでもとても重要におもいます
人が死ぬ理由
人が死んでしまう原因は大きく分けると
- 生活習慣病
- 感染症
- 事故
この3つになります。
これまで、ワクチンが有効活用され、感染を抑え込むことに成功していたが、今回はそうはいかなかった。
生活習慣病だけでなく感染症の予防に対しても社会も学校も取り組むひつようがあります。
まだ、具体的な話はありませんが考えられるべきことでしょう。
学校システムが生み出す「生活習慣病」「感染症」
今回の放送を見返しているうちに、いろんなことを学校に当てはめて考えていました。
すると、学校にも生活習慣病と感染症があるのではないか。
そんなことを今回かんがえました。
学校の生活習慣病
- 遅刻するな
- 宿題やれ
- 授業態度きっちり
- 教室でのルール
- 集団行動
「きっちり」「毎日」「時間通り」「みんなで」「そろえる」というキーワードとともに教育の一部として行われていることが、生徒の心身を日々苦しめていきある日突然発症する症状がじっさいにあります。
それは、不登校かもしれないし、暴力的になるかもしれない。
ドロップアウトといわれる類のことかもしれないし、
最悪は自分の人生をやめてしまうこと。
脳卒中のような生活習慣病と比べてみても
- 「日々のストレスの蓄積」が要因という点
- 発症した時には治すことが難しい点
このような点で類似しているように思います。
学校の生活習慣病は、教員による「生活習慣をつけさせる」という指導の中から生まれています。
学校の感染症
何の前触れもなく、突如現れ、密閉空間の中で一気に広まってしまう感染症のような事象が学校にはあります。
- イジメ
- 学級崩壊
目に見えない邪悪な何かが一気に広まり、「行動を起こすもの」「はやし立てるもの」「黙認するもの」という集団が形成されてしまう。
いわば教室内でのクラスターでしょう。
その主犯となりうるモノの特性も「陰湿」「大声」というウィルスや菌が繁殖し、飛沫感染しそうな点も似ている。
ロックダウンさせてはいけない
- 耐えきれなくなった生徒が登校できない
- 耐えきれなくなった先生がやめていく
システムをそのままにして、継続が難しくなったら封鎖する。
こんな柔軟性を欠いた状態を放置してはいけないと思います。
学校の病にも予防システムを
このような病を発症する原因には、学校システムと密接な関係がありそうです。
- 40人学級
- 週5~6日登校
- 集団行動
これを頑張れば頑張るほど、教師の注意は細かくなり、生徒には目に見えないストレスが蓄積されていきます。
やはり、分散登校やオンラインとオフライン授業のハイブリッドなど、多様性のある、ストレスを逃がせるシステムを回さないといけないように思います。
対面授業じゃないととか言ってる場合じゃねー。
そんなことを日々考えては悶々としております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日からも生徒のために汗をかきましょう!!