【アナボリックステロイドを考える】アメリカンドリームの副作用

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アメリカはステロイド大国である。

使われ始めたのは1950年代末。オリンピックで最強を誇っていたソ連に勝つために開発された。


常用すれば脳腫瘍、心臓発作、うつ病になると言われるステロイド。

「安全に使用すれば死ぬことはない」という薬物の専門家もいる。また、ステロイドのおかげで25年間命を長らえているエイズ患者がいるのも事実である。


ベンジョンソンを始め、多くのメダリストがその栄冠を剥奪されたが「たまたま犠牲になっただけ」と多くのオリンピック選手が服用しているコメントが出るほど蔓延している。

また、これは他の世界でも一緒である。戦闘パイロットは集中力を高めるためアンフェタミンの一種を服用し、高校生は成績を上げるためにアデロールを飲む。

「最強の自分」を手に入れるために、もはやなくてはならないもののようだ。

⚫ステロイドはやはり悪いものなのか?


ステロイドというものは誰の体にもあるもの。

筋肉や体の器官が壊れた時に治してくれるホルモン。

普通は人間の体の中で自然に作られるものだが、いま問題になっているのは人工的に作られた合成ステロイド。

いろんな種類があって効果もいろいろ。

テストステロン

プロレスラーによく使われている。彼らは毎日試合があって筋肉が断裂しまくっているから、相当痛い。だから、やらざるを得ない。(という言い訳)

・スタノゾール

ベンジョンソンがソウルオリンピックの時に使用して有名になった。瞬発力を高め、筋肉を増強する力があると言われている。

・コルチゾン

使用者が多い。筋肉の炎症を和らげて筋肉を治す力をもっている。アンドレアガシのお気に入り。

ステロイドには細胞を回復させる力があるから、エイズに効果があると言われている。

(エイズは免疫細胞がどんどん死んで行く病気。)

・副作用

ホルモン異常が起こる。

男性の場合、無性精子になる。

心臓に負担がかかる。プロレスラーは圧倒的に心臓病で亡くなって行く。これはステロイドが原因であると言われている。

⚫なぜそこまでしてステロイドを使用するのか。

ステロイドの使用者はスポーツ選手が15%で、あとの85%は普通の人である。

つまり必要のない人がマッチョになろうとしている。

マーベル社のヒーローだけでなく恋愛映画のシネマスターもムキムキである。

これはアメリカの文化的な領域で強迫観念であるといえる。


アメリカは先述のソ連に勝つために、スポーツではステロイド、科学では宇宙開発を進めた歴史がある。

つまり「勝つためには何でもする。アメリカが世界一だ」という精神性が根付いている。

アメリカは意味もなくデカイものが大好き。コーラやポテト、クルマ。そしてカラダ。人より強く、人よりデカく。そして勝つ。

これが一種のアメリカ病。

アメリカンドリームという言葉があるがそれは競争に勝ち残り金持ちになること。

勝つことの他に大切なことがあるのにそのことがわからないから、勝たないと最貧困層に落ちてしまう社会だから、ステロイドをはじめ強くなるためなら何でもやる。

(受験で徹夜するためにアンフェタミンを飲む。演奏家は「アガリ防止薬」を飲むし、バスケ選手にしたい親が子供に成長ホルモンを打つ。)

⚫薬漬けのアメリカ人

アメリカのテレビでは一日中、薬のCMが流れている。

朝起きてカフェイン。それでも眠ければアンフェタミン。

栄養はサプリメントで採り、体重が気になれば食欲減退剤で抑える。

夜はバイアグラ、睡眠導入剤。

現在の体調や気分が自分本来のものなのか、薬のおかげなのか、逆に副作用なのかわからないようになっている人もいる。

⚫問われる倫理観

ボンズ・マグアイア・ソーサをはじめ、Aロッドなど一時期のメジャーリーガーはステロイドだらけ。

(だからイチローの輝きがより一層増すんだけど)

彼らに憧れた選手は真面目に練習する気がなくならないか?

「クスリやればいいじゃん!!」とにかく勝てばいい、という考えはアメリカンドリームの副作用である。

ドーピングは明らかにスポーツから魅力を奪う。勝負において全くフェアではない。

本人の力に何割増しでステロイドがパワーを与えたのかがわからない。

本人の努力が見えてこない。よってそこに尊敬は生まれない。

当然、感動は生まれない。

ルールがあるからスポーツは面白い。ルールから自由になる(逆境をはねのけた)とき、人は輝き、感動を与える。

ばれなければいいと、ルールをルールと捉えず何でもありの選手はスポーツマンでもなんでもない。

まとめ

人生はいいとこ取りできない。

良いこともあれば悪いこともある。

スポーツは勝ち負けがはっきりわかるので、小さい時からスポーツに打ち込んでいると勝つ喜びも負ける悔しさも味わうことができる。

だから試行錯誤の習慣が身につく。

スポーツは相手があってはじめて成り立つ。だからこそ相手へのリスペクトがうまれる。

どうすることもできない相手を目の当たりにすることで謙虚さを身につけることもできる。

大切なことは達成感を得ること。人として豊かになること。

優勝したい。誰でもそう思うが、大切なのは目標を掲げること。それに向けて日々近づいている実感を得ること。

何が大事なのか。

それが伝えられる教師になれるよう、これからも精進しないといけない。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

あしたからも生徒のために汗をかきましょう!!

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