こんにちは。ホケンタイイク246です。
今日は、剣道の授業の2回目をしてきました。
とくに取り組んだのは「足捌き(あしさばき)」
ここができれば竹刀を扱う基礎ができたと言っても過言ではない重要なテーマ。
だからこそ、基礎から順序立てて教えたいところです。
自分の場合は以下の順で取り組んでいます
- 足の構え
- 送り足
- 上半身との連動
なかなか足元のことを全体に教えるのは難しいのですが、そこは手を代用して説明を行うようにしています。その姿は完全パントマイム。
では、順にどのようなことを教えているのか説明したいと思います。
①足の構え

まず気をつけの状態から、図で示した通りに足を動かしていきます。
①〜③まで順序立てて行えば簡単に構えは出来上がります。
あとはそこに加えて、
- 右足が前になるのは、竹刀を抜く時に使う右手が左足を前に出すよりも伸びるから。その数センチが命を守る。
- 左足を絶対に床につけてはいけない。つまりスタートブロックに常に足をかけた状態を作る。戦いの場では一瞬の遅れが死につながる。
というネタを差し込めば、「なぜそうしなければいけないのか」ということも伝わります。
また、あえて「斬られる」「死ぬ」という表現を使っているのですが、生徒に「油断したらアカン」と考えてもらうためです。
剣道の授業は本当に緊張感がないと怪我や事故につながる科目です。だからこそ、日頃から緊張感を高める言葉がけをいろんな表現で行うようにする必要があります。
自分自身は剣道をするまでもなく、親父や高校の先輩などにその辺の緊張感、「どれが地雷なのか」「地雷を踏まないためにはどうすればいいか」というヒリヒリ感はいやというほど教わりました。そこまでじゃないにしても、モノを扱う緊張感と間合いを教えることは、のちの仕事や車の運転などにもつながるかと思っています。
②送り足
剣道では、通常の歩き方をしません。
「送り足」という足をクロスさせない歩き方をします。

- 前=①右 ②左
- 後ろ=①左 ②右
- 右=①右 ②左
- 左=①左 ②右
①で進みたい方向に一歩出て、②で足を引き付けることで”元の姿勢”に戻ることが求められます。
左足のカカトをつけてはいけない要素と組み合わせるとなかなかうまくいかない。ぎこちない生徒が目立ちます。
この動きを教員の発生に合わせて少し練習します。
- 前後だけ
- 左右だけ
- 前後左右ランダム
ランダムになると左右の動きで頭がブレる生徒が目立つので、そこを指摘しましょう。
「左右に動く時にブレる人は他のスポーツでもブレるはず。これではとくに球技では正確なプレーは期待できない」というようなことを言えば火のつく生徒も出てくるはず。
日常生活と剣道、他のスポーツと剣道
これらがうまく彼らの中で連動すれば取り組み方も変わるはずです。
③上半身との連動
足捌きができれば、次は上半身との連動を考えます。
これができると竹刀が見えてきますね。
ポイントは以下の図の通りです。

先ほどの送り足の①②のリズムに上半身を合わせるだけです。
①で振りかぶる
②で振り下ろす
たったこれだけ。
つまり下半身の動きが、基本的なリズムを生み出すということです。足捌き超大事。
これを手を合わせて素振りをおこないます。
先ほどの足捌きに上半身の動きを付け加えるだけなので、比較的みんなできます。
ただ、以下の点を注意していきます。
肩を使えない生徒
肘から先しか使えない生徒は明らかに振りが小さくなります。
肘から先で動いていると振りかぶった時に、手で顔から隠れた状態になります。
肩から動かせる人は手が頭の上にくるので、腕の間から顔が見えるのです。
おそらく、肩が使えない人は投げる動作もぎこちないですね。
その辺の話をすると、彼らの中で色々と繋がってくるはずです。
力んでいる生徒
とにかく力んでしまい、動きがロボットみたいになっている生徒が出てきます。
そこはリラックス。リラックスが大事。
背筋が伸びてない
これは竹刀を持つようになったら、顕著になるのですが背中が丸まってしまうと、見た目は剣道のカッコよさはありません。ほぼ農作業です。
剣道のつもりが農作業。
このギャップは動作つきで話をすると結構ウケます。
まとめ
どんなスポーツでも「基本は下半身」ということが言われます。
剣道も足捌きのリズム感がすべての動きに関わってくるということです。
これで、竹刀を扱う基礎を学びました。
来週からは竹刀を使います。
取り扱いを十分注意させながら、少しでも剣道の持つ魅力を伝えられたらなと考えております。
あしたからも生徒のために汗をかきましょう!!
最後まで読んでいただきありがとうございました。