【性教育番外編】性のリアルとファンタジー②貧困という現実

保健の授業

こんにちは。ホケンタイイク246です。

性教育というジャンルですが、教育で行われるのは基本的には中高の保健体育でしょう。

しかし、性教育で何をどこまで教えるべきなのか?この問題はいつでもついて回ります。

また、避妊を教えるということで「コンドーム の取り扱い」や「低容量ピル」について説明すれば、「中高生の性行為を助長している」というご指摘をいただくこともあります。

現在の保健の授業では基本的なことを教えること。つまり、生物学的な仕組みを教えることに主眼が置かれます。

そこに「家族計画」「人工妊娠中絶」ということを伝えながら「中高生のうちは性行為は控えなさい」と教えているのです。

でも、問題はまだまだ山積みです。

中高生はアダルトコンテンツに夢中になり、大学生以降は性風俗に足を運ぶ人が出始める。それを100%否定するわけではないけど、「女性を金で買う」「女性を商品として、モノとして扱う」ということに慣れ親しんでいることは問題です。

アダルトコンテンツの記事はこちら、

今回は性風俗店というサービス業のことについて。

皆さんはどう思っているでしょうか?

お金を払えばフェアな関係なのか?本当に?

実はこの問題は貧困問題と密接な関係がある。

そのことについて考えていきましょう。

性風俗は儲かるのか?

これは中村淳彦というノンフィクションライターの書いた本を元にスライドを作りました。

この本によると、バブルの時期はリスクをとって服を脱いだ女性は大金を手にすることが可能だった。

大きなリスクを取れば、大きなリターンがあった。

それによって借金を返済したり、自分の事業を展開したりすることが可能だった。

しかし、あまりに楽に稼げてしまうので金に溺れて新たな問題に発展する人もいたらしい。

2006年から潮目が変わる

長年、アダルト業界を取材し続けてきた著者は2006年以降に潮目が変わってきたと言う。

「出演料が安く、普通の生活すらおくれない」

大きなリスクをとって、リターンが得られない。そんな社会になってきたのである。

その傾向は年々強くなり、スマホやタブレットの普及、3Gから4Gへと通信環境は年々よくなるにつれて違法アップロードは加速する。

また、ネットによる身バレや誹謗中傷のリスクも増加し、それによって精神的に追い詰められる女性もあとを立たない。

貧困に苦しむ人に対してケアをするのは本来、国の仕事であるはずだが、それができない。

だから、性風俗のような仕事がセーフティネットのような働きをしていたのだが、それすらできなくなっているのが日本の現状なのである。

ネット環境と貧困の拡大

その様子がリアルに描かれている

医学部に通う大学生

この本にはいろんな女性が出てくるのだが、1章の大学生を授業では取り上げたい。

この大学生は医学部の学生である。

当然、お金がかかる学部だ。一般の家庭ではそもそも受けさせることもできないかもしれない。

その上、受験も難関である。試験前にちょっと勉強して受かるような学部ではない。

つまり、しっかりした家庭に育った、真面目に努力できる生徒である。

一見、性風俗店には縁がなさそうなのだが、そんな学生が風俗店で働かないといけない。

「そういうことが好きなんじゃないの?」と邪推する人もいるかもしれないが、この本を読んだらそれは言えない。

「全然慣れない」「怖い」と言いながら、お金のために体を使わなければいけないという状況なのである。

彼女たちの背景

このように貧困を背景に性風俗店で働かなければならない人たちにはどんな背景があるのか?

この本の目次からざっと確認してみると

  • 派遣社員など保証のない仕事についている人
  • 虐待など劣悪な環境で育った人
  • 介護離職でお金がない
  • 奨学金の返済に困窮している人

という感じである。

それでも生きていくために性風俗店でイヤイヤでも働かざるを得ない。

でも、それって国が保証してあげられないの?

そんなフレーズしか浮かばないのだが皆さんはどうでしょうか?

その職業を選んだのはその人の選択。他の手段を選べばいい。って突き放しますか?

当然、性風俗店を選ばずに他の手段を選ぶ人も大勢いるはずです。

でも、だからと言って貧困から逃れられるわけではない。

本当に根の深い問題だと思います。

まとめ

生徒には何を考えて欲しいのか

  1. 女性を商品として、モノとして扱うことについて疑問を持って欲しい
  2. 貧困問題を根本的に解決しないといけない

この2点です。

答えのない問題ですが、まずは問いを一人ひとりに立てることが教師の役割かもしれません。

明日からも生徒のために汗をかきましょう!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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