こんにちは。ホケンタイイク246です。
体育教師として働き始めて早10年。今は進学校と呼ばれる学校で担任をさせていただいております。
もともと生まれ育った地域にある私立学校で、その学校のことは「あそこはちがう」「レベルが違う」「あんたにはムリ」と言われ続けてきた自分が、その学校で働き「レベルが違う」と言われた生徒に対して進路指導をすることになるとは人生とは本当に何が起こるかわからない。
いま担当している高校2年生ともなると、本人も保護者も受験のことで頭がいっぱいである。
一方、自分は高校2年の時には甲子園のことしか頭になかった。
「私は、高校時代は野球しかしてなかったのでわかりません」とか言っても始まらないし、話は収まらない。
教師の野球での苦労話を話したところで「俺だって好きなスポーツで苦労したいわ!!」と返されるだろう。
そんな状況下で、自分はどのように三者面談をおこなっているのかを紹介したいと思います。
目次
- 親が言いそうなことを先に言わせる
- 元ネタはドラゴン桜
- 浪人経験
親が言いそうなことを先に言わせる
これが何よりも大事ですね。
面談時間は15分。
当然、他の保護者の方も待っておられます。
制限時間内に言うべきことを言った上で収めることが求められるのが三者面談です。
保護者も溜まっています。
それをどう吐き出してもらうのか。
その刀をどう納めてもらうのか。
生徒が先に「ここが悪い」と言うことで”刀を抜かせない”勝負に出るしかありません。
なので、短縮授業期間に振り返りをしてもらいます。
- 授業態度
- 家庭学習
- 課外活動
- 夏休みの過ごし方
このあたりをまとめて、はじめに生徒に喋ってもらうわけです。
ダメな部分をモロ出しにしておくことで、
保護者の方も「まあ本人もわかっているなら」と態度の軟化が期待できます。
ドントストップの方もいらっしゃいますが。
面談の本質
面談がダラダラ長引くのは、感情が収まらないからであることが多いように思います。
- 過去を整理・分析
- 未来の指針
これがハッキリすればそれでいいのです。
なので、まずは「過去の整理」だけでも事前に生徒にやってもらえれば、あとの時間を有意義に使えると思います。
元ネタはドラゴン桜
国公立大学を目指す生徒が多い勤務校において、
センター試験すら受けたことがない自分が何を言えるのか。
もうアレに頼るしかないでしょう
そうです。ドラゴン桜です。
「東大は簡単だ」
そのキャッチフレーズのもと受験の構造からテクニックなどが詰まった名作マンガ。
現在はドラゴン桜2も連載中。
もうここは演技で自分が桜木になり切って「医学部なんて簡単だ」とロジックを元に言いまくるのみです。
「頑張ろう」とかではダメで、ロジックがないと伝わりません。
必要以上に自分を卑下することなく堂々と面談を行いましょう。
まとめ
自分は浪人経験があり、その1年で偏差値が30ぐらい上がったのですが、
この話を武器に三者面談するつもりはありません。
「自分もできた。お前もできる。」的なメッセージはどうにも好きになれないし、
自分の成功体験を大いに語ったところで、生徒に届く気にならないからです。
それよりも多くのデータを元に練り上げられたロジックを元に、生徒の現状に合わせて「じゃあ、今後どうしようか」という話をした方が生徒のためになるかと思います。
たった15分。
されど15分。
担任は楽ではないですが、たった15分のために往復3時間かけて学校に出てこられる保護者もおられます。
お互いに有意義な時間になるようにしたいものです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日からも生徒のために汗をかきましょう!!