こんにちは。ホケンタイイク246です。
きのうは野球部の試合があり、引率をしてきました。
いろいろと書きたいことがあるのですが今日は一つ。
「”場”を与えることが生徒の成長につながる」ということです。
①球場での試合
夏の選手権大会は、地方大会とはいえ全て球場で行い、1回戦から有料です。
今回は無観客試合ということですが、球場での開催は変わりません。
- 黒土で天然芝のグラウンド
- 野球をするためだけの施設の雰囲気
- そして通常なら観客の声援もある
連盟が用意してくれた場所の雰囲気だけで緊張感が高まります。
この緊張感で試合をすることが生徒にとっては貴重な経験です。
指導者としては、その場に見合うチーム作りをしなければいけないという思いもあります。
②それぞれに与えられる活躍の”場”=ポジション
野球にはポジションがあり、打順があります。
また、試合に出場する9人以外にもランナーコーチやバット引きなどの役割があります。
試合に勝つには、それぞれが各自の役割をきっちり果たすことが求められます。
そのなかで責任感や集中力が養われます。
「皆が主役」ということはありえません。
「全員がしっかり働くことでチームが回る」のです。
③ピンチ・チャンスというさまざまな「場面」
- チャンスで緊張感に負けてしまい、まともにプレーできない選手
- ピンチになればなるほど、追い込まれれば追い込まれるほど燃え上がる選手
- ランナーなしという場面で集中力を切らしてイージーミスをする選手
それぞれの心の在り方がプレーに現れます。
場面に応じて自分をコントロールする能力が求められます。
これは場数を踏んでこそ身につくことかもしれません。
野球におけるTPOを身につけるために日常から厳しく躾ける野球部が多いのもそのためです。
自分は「パワプロみたいにやれ」ということが多い。
状況が確認出来たら、反応でAボタンを押すだけ。
実際の試合でドカベンと里中みたいに喋ることは不可能で言葉で考えているうちに追い込まれる。
スラムダンクの山王戦みたいな感じで、自分の呼吸と汗しか感じなくなるのがリアル。
練習ではディティールにこだわり、試合では反応で大胆に。
場面場面で大胆にプレーできるのか。
場面が作り出すプレッシャーに立ち向かう時、人は成長する。
まとめ
最近は「頑張っているから試合に出してあげて欲しい」という人が増えて困ります。
そんな発想で用意された”場”に成長はないですね。
勝つために采配をすること以外に合理的な行動はない。
(ただし、生徒のケガや体調に不安がある場合は別です。選手から「外してください」とは言えないところを外すのが指導者の役割でもあります。)
日本の野球は間違いなく「夏の全国高校野球選手権大会(甲子園)」の影響でレベルが高く維持されています。
あの「場」に憧れ、夢を見て、追いかけるからこそ、目の前の練習に力が入るのです。
野球に限らず、センター試験でも、球技大会でもいいのですが、
「場」を意識させて取り組ませたり、そのような「場」を作り出すことが生徒の内なる力を引き出すことにつながることを感じました。
教師というのは生徒に戦いの「場」を与えることが求められるのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日からも生徒のために汗をかきましょう。