2020年9月1日。
昭和生まれ、平成育ちで、公立の小中を卒業した俺にとって、2学期の始まりは9月1日だ。
でも、現実は2学期が始まって2週間経っている。
コロナの関係で行えなかった授業を取り戻すべく、夏休みを削って授業を敢行するリアル。
8月の中頃に授業をしてみて気づいたことがある。
それは何か?
暑い。
暑すぎる。
いや、「これ、ホンマできる?」ってマジで100回ぐらい呟いた。
2学期の授業は「サッカー」
キック&ダッシュ。
男子高校生はボールとゴールを用意すればパブロフの犬のように走り回るだろう。
でも、それでいいのか?
「これだけ暑ければ、体のことを留意して運動量や運動強度を調整するべし」
ということを授業を通して勉強すべきでないか?
かといって、教室で体育理論なんぞをやってもブーイングを喰らうだけ。
プールなき本校において、この炎天下の授業はじめをどのようにして切り抜けるべきか。
暑さには水!!
プールがないと言っても、暑さ対策には「日陰」か「水」しかない。
あいにく、体育館は他学年に取られている。
残すは「水」。これしかない。
- 全員できる
- 用意できる
- 怪我しない
- 水
この要件を満たすもの。
あるのか、ないのか。
いや、あれがある。
あれしかあるまい。
出ました。
そうです。水風船。
40人学級×6クラスの授業をあずかる自分にとっては37×6束はありがたい。
楽天ポイントを投入し、2セット購入。
37×6束×2=444。
流通の素早さもあり、職員会議の司会をしながらポチった次の日には商品到着。
即実戦投入してみることに。
この段階では、どんな授業展開にするのか決めてないのが恐ろしい。
実戦!!
結論からすると、大成功。
大いに盛り上がり、熱中症ゼロ(そりゃそうだ)
周囲の他学年からの羨望の眼差し。
そして、真似する先生も登場。
これぞ完全勝利。
どのように授業展開したのか。
まず、大きく2グループに分けて「フットサル」と「水風船」を交代で行う。
フットサルは3分という短い試合時間を交代しながら繰り返すようにした。
(試合がないときは積極的に日陰に入り、水分補給。)
水風船は「水風船キャッチ」というシンプルなゲームを行った。
〈ルール〉
- ペアを作る
- はじめは1mの距離から水風船を投げ、キャッチする。
- 成功するごとに徐々に距離を広げていく。
- 10m離れた状態で往復できたら、プレミア点ゲット。
至極単純なルール。
単純なので面白い。
キャッチして歓声。
ミスして歓声。
代えのパンツを用意させといて正解だった。
恐ろしいほどの水浸し。
昼休みに制服で汗だく砂まみれでサッカーをする男子高校生にとってはこんなもの屁でもない。
炎天下の中、水風船を投げ合う高校生。
おかしいのはこんな時期に授業する方である。
まあ、二度とすることはないだろうが生徒にとっても、自分自身にとっても思い出に残る授業となった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あしたからも生徒のために汗をかきましょう。