【評価経済学】メルカリが学校で『道徳教育』をおこなう必然性

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こんにちは。ホケンタイイク246です。

みなさんはフリマアプリのメルカリを利用したことはありますか?

若い人だけでなく、幅広い層に利用されているこのアプリ。

このアプリの普及とともに「転売」という言葉をよく聞かれるようになったと思う。

そんなメルカリが教育活動を行っていることはご存じでしょうか。

自分は岡田斗司夫さんのYouTubeチャンネルで知り、驚いた。

たとえば岐阜県の小学校に出向き、「循環型社会とは」「トラブルに発展しないようにするためには」など丁寧に児童生徒に教えている。

また、N高と組んで体系的な授業もはじめることも決まっている。

なぜ、メルカリが学校教育をおこなうのか?

その必然性はどこにあるのか?

今回は、「なぜメルカリが学校教育をしなければいけないか」について考えていきたいと思う。

目次

  1. 公教育の現状
  2. こどもたちの目線変化
  3. 経済社会の変化
  4. 評価経済学を生きる
  5. さいごに

①公教育の現状

メルカリという企業が学校に出向くことの必然性は、

現在行われている公教育と社会に「ずれ」が生じているからである。

そもそも当たり前のように行くと思っている、公教育とはなんだろうか。

公教育の起源

公教育の祖先はイギリス。

産業革命に成功したイギリスは、大量生産のために多くの働き手を必要とした。

でも、うまくいかなかった。

産業革命だと騒いでも、それまでとはまったく違う仕事内容と考え方を求められ、簡単に切り替えられるものではない。

新しいものへのアレルギー反応。

新しい時代が来ているのに、そのシステムが回せないという問題に直面した。

そこで目をつけたのは子ども達。

それは働かせるためではない。

彼らに教育を行い、将来的に労働者になってもらうためである。

思春期を過ぎた人を再教育し労働者にしていくのは困難だからこそ、公教育の質を高め、普及させることが求められた。

その効果は2つ

  1. 保護者から引き離す。(農家の子は農家という流れを止める)
  2. 今までとは違う資質を育てる

その資質とは何なのか?

工業社会を成立させるためには3つの資質を求められた。

  1. 時間を守ること
  2. 命令に従うこと
  3. 反復できること

この3つの資質が高ければ高いほど労働者としては優秀なのである。

高校野球の強豪校でもまずこの3つは必須条件である。

強豪校には強くなるためのマニュアルがありそれを忠実にこなすことが第一段階。

そうすることで毎年安定した戦力を確保することができる。

その中にマニュアルには収まらない人材をどう扱うかが第2段階。

これがプロ野球選手になっていく存在である。

トップ高でもプロ野球選手になれる素材は何人もいるものではない。

だからこそ安定した戦力を確保する素地が大事なのである。

つまり高校野球の強豪校においてまず求められる資質は

野球の能力はもちろんだが

上記の3つの資質も同じレベルで必要になっているのである。

こうした社会の変化はある変化をもたらすことになる。

それは子どもたちの目線変化だ。

②子供たちの目線変化

子ども達は、何の背中を追って成長していくのか。

これは時代によって変化してきたというのである。

これはどういうことなのか説明していこう。

親を尊敬していた時代

すべて教育は親が独自に行っていた時代。

子供は親を頼るしかない。

こどもは親は色んなことを知っていて凄いということで尊敬するのである。

また、学ぶと言っても朝から勉強するわけではない。

当然、家の手伝いをして、夜に行うルーティーン。

これでは、家業を継ぐ選択肢しかないのも頷ける。

先生を尊敬した時代

時代は変わり、公教育が始まると先生を尊敬する時代がやってくる。

親が担っていた教育を先生が行うからだ。

親とは違い、教えることを訓練したり、専門的な知識を持っていたりするため、先生は凄いなと尊敬される存在であった。

しかし、その時代は過ぎ去ろうとしている。

インフルエンサーを尊敬する時代

時代はさらに進み、グーグルなどの検索エンジンや4G、

スマートフォンなどの普及により、誰でも簡単にいろんなものを調べることができるようになった。

こうして情報が先生だけが知っているものではなく、ネットを開けばいくらでも情報が溢れている時代に

突入したことは子どもに多大な影響を与えている。

なかでもスマホの普及はとにかく凄い。

ドラえもんの道具が全員に渡されたようなもので、賢く使うものもいれば、のび太みたいに破滅の道に突き進むものも出てくるのもムリはない。

テクノロジーの進化が情報を民主化(もんなのモノ)にしたことにより「親よりいろいろ知っている先生」が「先生よりいろいろ知っている検索エンジン」という感じで置き換えられてしまった。

子どもにとってユーチューバーなどのインフルエンサーは子どもにとって「追いかける対象」なのである。

※ホリエモンやキンコン西野などに夢中な大人と一緒(いいとか悪いとかではない)

さまざまな進化は子ども達の目線を変えてしまっただけではない、社会の構造そのものを変えようとしている。

③経済社会の変化

スマホの普及がSNSなどの普及を加速させ、必要なインフラとなってしまった。

いまでは電話とメールにお金を払うことは当たり前ではない。

ラインを使えば音声もテキストも無料である。

メールもGメールを使えば無料だ。

このような社会変化は経済社会も変貌させた。

人々はモノの価値を値段だけではなく、評判や人気、影響力によって選ぶようになった。

自分の判断を「他者評価」が高いかどうかで、最終決定する人が増加した。

これを評価経済社会と呼ぶ。

メルカリで買う時に何をチェックするか?

その出品者の評価は外せない。

星5つの人と星2つの人が並んでいたら5つのほうに流れていく。

そうなると評価が高い人に人が集まり、その人ばかり売れていくというサイクルが出来上がる。

つまり評価が高いかどうか。

それが重要な時代になってきたということである。

みんながツイッターやインスタグラムを利用するようになると、そこに序列が生まれる。

それは多くのフォロワー、多くのいいね、多くのリツイートを集めた人が凄い時代になったことである。

フォローする、いいねを押す、リツイートするということはひっくるめると高評価を集めるということである。

たくさんの人から高評価を得ることができる人がスターとなり、

儲けられる時代になったというのである。

その変化は働き方も大きな変化を与えることになる。

④評価経済社会を生きる

ここ数年。大企業のリストラが止まらない。

これは赤字の企業だけでなく黒字の企業もリストラをしている事実。

しかも45歳ぐらいの年齢の人もその対象である。

つまり、一度就職した会社に何の成果も出さなくても定年まで働けるという発想は通用しないということである。

評価に値する人材かどうか。

「その時間に、そこにいた。」という人はお払い箱なのである。

ただ、そこに居るだけの人は『お払い箱』

つまり、2時間しか働かなくても成果が出せればそれでいい。

20時間働いても大した成果が出せなければ戦力外通告。

こんな感覚。

全員がプロ野球選手になった感覚。

こうなると、各自が最小の努力で最大限の成果を出すような仕事の仕方を教えていくような教育が必要になってきているということ。

(これをエッセンシャル思考という)



では、このような新しい時代において、どのような資質を育てていく必要があるのか?

これこそがメルカリの道徳教育のポイントである。

この3要素が必要というのがメルカリの主張。

【約束を守る】

「いつまでに何をする」という契約を守るということ。

その手順は自由があっていい。

朝だけ働いても、出勤しなくても、スマホだけでもいい。

約束を守り、相手を幸せにすることができれば

評価されるということ。

【質問に答える】

評価されるには、さまざまな声に耳を傾ける必要もある。

ユニクロの柳井社長は「社長の意見よりもお客様の声のほうが大事」という旨のコメントを残している。

罵詈雑言に対しては別だが、相手あってのことなので耳を傾ける姿勢は長期的な評価につながっていく。

また、質問に答えなくても「この人は俺の思っていることを代弁してくれている」「俺はこれを待ってたんだ」と思わせたらいい。

それぐらいのカリスマ性があればファンになってくれるので何をやっても一定数はついてきてくれる。

【自分と他人に正直である】

嘘はばれる。

そうなったときに失うのは信頼だ。

信頼を失うことは評価がなくなるのと等しい。

不倫騒動、ゴーストライター問題、食品偽装などなどワイドショーが連日報道しまくっているネタである。

ようは嘘があったときに人は怒り狂うのである。

だからこそ嘘があってはいけない。信頼がとにかく重要な時代なのである。

ここまで語ってきた評価経済の仕組みはフリマサイト「メルカリ」の仕組みそのものである。

評価経済の仕組みをうまく利用できたからこそ爆発的に浸透したのである。

新しい時代の波をとらえたサービスだからこそ、その仕組みや注意点を教えることは児童生徒の「生きる力」に直結する。

信頼とはなにか。

これは「この人ならこれをやってくれるはずである。任せられる。」というものと言い換えてもいい。

あなたは何ができるのか。何なら相手に貢献できるのか。

その思考がこれからは必要になる。

したがって、努力の方法も「どうすればもっと喜んでくれるか」を考えて、その方向に進んでいくことである。

バット1000回振ったから試合に出してくれなんて通用しない。「コイツは変化球が打てる」「コイツはコントロールがいい」と信頼される実力をつけ、「どうすればもっと打てるようになるか」を工夫し続けることに意味があるのである。

⑤さいごに

自分のようなドラクエをやってた世代は「戦えば戦うほど経験値を積み、レベルアップしてパワーアップできる」「パワーアップすれば勝てる」ということを信じてしまう。

でも、これからの時代はそんなレベル上げ的な発想は通用しない。

とにかく評価経済社会は厳しい。本当に厳しい。このブログも同じ。頑張ったからと言っても読む必要はないわけで、誰かの役に立たないと無価値。

「誰のために」

「何のために」

そこがしっかりしてて、正しい努力をするからこそ成果が出るというもの。

どんな職業であれ、そこには向き合っていかないといけない戦国令和。

明日からも生徒のために汗をかきましょう!!!

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