【図解】アイアンマン×保健体育(薬物乱用と健康)

保健の授業

こんにちは。ホケンタイイク246です。

先日、保健の教科書の範囲がすべて終了しました。でも3学期は残り1ヶ月。

このアディショナルタイムを【◯◯×保健体育】というシリーズで乗り切ろうと思います。

前回は【笑ウせえるすまん×保健体育】で行いました。

続いては、高校生が大好きなマーベルコミックスを題材に保健の復習をしていきたい。

マーベルコミックは自分も大好きだし、生徒も大好き。

取り上げてほしい題材のアンケート結果もジブリと並んで1位。何かしなければいけないならば、お互いが好きなものをやったほうがいい。みんな幸せになるために、マーベルコミックスを選択することに。(ジブリは魔女宅もナウシカもすでにやってるし)

なぜマーベルコミックスが多くの人に親しまれているのか。

本当にマーベルコミックスで保健体育が学べるのか。

それでは授業に入りましょう。

目次

  1. アイアンマンってどんなキャラクターなのか
  2. アイアンマンの設定
  3. ロバート・ダウニーJr.の復活劇
  4. まとめ

①アイアンマンってどんなキャラクターなのか

富豪の息子、自身も天才的なトニー・スターク

アイアンマンはマーベルコミックスから刊行されている漫画の主人公。端的にいうとトニー・スタークという男性がアーマーに身を包んだ状態をアイアンマンという。そのアーマーはマッハで飛んだり、急停止したり、手や胸から光線を出したりとにかく凄い。いかにも男の子が好きそうな技が次から次へと繰り出されるんだ。

そのアーマーはトニー・スターク本人が作っている。要するに天才なんだ。

  • 父親はアメリカの巨大軍需企業「スタークインダストリーズ」CEOハワード・スターク。
  • マサチューセッツ工科大学を主席で卒業。
  • 20歳の誕生日に両親が事故で他界してしまい、莫大な遺産と大企業の経営権を得ることになった億万長者。
  • 社長に就任したトニーは、自身の頭脳を使って数々の新技術を次々に開発し、一躍時の人となった。

羨ましいほどの家柄とハイスペックの男。それがトニー・スターク。みんなが憧れるのもムリはない。

目立ちたがり屋のスターク

アメコミといえばマーベルコミックスともう一つあって、それはDCコミックス。そのDCで有名なのは『バットマン』。

急にマーベルコミックスとかDCコミックスとか言われてもピンとこない人もいるかもしれません。日本には少年漫画として「ジャンプ」「サンデー」「マガジン」のような雑誌があり、ジャンプには「ワンピースのルフィ」がいて、サンデーには「コナン」がいてそれぞれにファンがいる状況と同じです。

彼もトニースタークと同じく、金持ちの家に生まれ、敵を倒す日々を過ごしている。

家柄や、やろうとしていることは同じでも、この2人のヒーローは対称的なアプローチをとる。

バットマンはとにかく、人目を嫌う。暗闇に戦い、コスチュームやメカもすべてブラック。戦いが終わればどこにあるのかわからない道を通って家に帰る。バットマンであることを隠すことに必死なのがバットマン。

ところがアイアンマンは目立とうとする。コスチュームはド派手な赤と金。スタークタワーというニューヨークのど真ん中に住んで、「アイアンマンは俺だ」と発表してしまった。

自分がスーパーヒーローだと公言するスタイルはアメコミでも異例。でも、それがアイアンマンの個性でもあり「目立ちたがり屋」というどうしようもないキャラクターが多くの人に愛されている。

SNSで自分のことをオープンにする時代にフィットすることもありアイアンマンに共感できる人もいれば、バットマンのように人知れず世のため人のために戦う姿にシンパシーを感じる人もいるかも知れません。

とにかくアイアンマンはスーパーヒーロー界でも異様な個性を放っている存在なのです。

父親との不和

金持ちで、美人秘書がいて、力がある。そんなリア充なトニー・スタークにも影がある。

それは父親との存在だ。

軍事企業スタークインダストリーズ創業社長である父ハワードに対して複雑な思いを抱えている。

どれだけ成功を修めても、消えない心のモヤモヤが彼を酒と女に走らせる遠因かもしれない。

 アイアンマンは目の前の敵と戦うだけでなく、その中で「父と和解したい」「父に承認されたい」というスタークのトラウマと戦う話でもある。

 アメリカには「父親は強くあるべき」という精神が強いので、反動的に「父親に認められたい」という子供が多い。その背景もあってハリウッドも繰り返し描いてきた社会的な欠落である。

 今の時代は強い父親という存在が当たり前ではなくなってきつつある日本ではあるけれども、親に対して承認されたいということを考える人は減っているかもしれないが、それでも「あの人に認められたい」という存在がいる人は多いのではないかと思う。

 人が頑張れる動機というのは鬼滅の炭治郎のように「誰かのために」という美しいものやカイジのように「金持ちになりたい」という私利私欲のようなものだけでなく、アイアンマンのように「認められたい」という欲求もあることを知っておいてもいいかも知れません。

②アイアンマンの設定

アイアンマンは1968年に生まれた。その背景には1960年代に勃発したベトナム戦争があると言われている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E6%88%A6%E4%BA%89

アイアンマンは当時アメリカと対立していたベトナムを悪とみなし、テロ組織をやっつける話だった。

要するに「アメリカは正しい。ベトナムは悪。だからやっつける。」という勧善懲悪の物語。

しかし、アイアンマンは大きな方向転換を強いられることになる。

ベトナム戦争で行われたアメリカ兵の残虐行為

実はアメリカ兵は罪のない住民を殺してしまったり、残虐行為をしていたことが発覚。

国際問題に発展し、アメリカは多くの非難を浴びた。

アイアンマンもそれに加担していたことにはなるのだけど、大きく方向転換することでキャラクターの寿命を伸ばすことに成功した。

自ら出ていくのではなく、アメリカを襲ってくる敵を守るという国防に徹すること。それによって再び多くの共感を得ることにつながった。

アイアンマンを通してアメリカという国の軍事についても学ぶことができてしまう。だからこそ、人が熱狂するのかも知れません。

でも、多くの人がアイアンマンに熱狂する理由はそれだけではない。演じているロバート・ダウニーJr.の人生にもドラマがあって、しかもトニー・スタークとの関連性がある。そこにも人は惹かれている部分がある。

③ロバート・ダウニーJr.の復活劇

アイアンマンを演じるのはロバート・ダウニーJr.

彼は、どん底から這い上がった象徴としてアメリカで尊敬されている。

ドラッグが当たり前にある家庭環境

彼はドラッグをしているお父さんのもとで育てられた。そして、6歳の時に父親から大麻を教わり、8歳の時には常習していたと言われている。

ちょっと想像できない展開かも知れないけど、それはあなた自身が生まれ育った環境が大麻とは無縁の環境だったからに他ならない。人は生まれ育った環境を普通と思うけど、それはあなたにとっての普通でしかない。そして、人は環境に強い影響を受ける生き物である。

ロバート・ダウニーJr.はドラッグが原因で何度も逮捕され、成功しそうな仕事も途切れてしまうこともあった。彼がドラッグに手を出して、辛い経験を負うことになったのは自業自得でもなんでもない。環境がそのようにさせてしまったと言える。

何度でもチャンスを与えるアメリカという環境

彼は6度の逮捕歴があるが、仕事が途切れることはなかった。アメリカでは基本的に薬物で逮捕されたからという理由で仕事が減ることはないという。

仕事が減る理由は2つ

  1. 薬物で逮捕歴がある人は保険料が桁違いに高くなるので人件費が払えない
  2. 遅刻したり、セリフを覚えてこない、演技のクオリティが低いという状態になってしまった

つまり、当たり前のことができる状態であればチャンスが回ってくるのである。

日本では薬物所持によって逮捕されたら日本中が大騒ぎ。出演した作品や音源などが撤去されるようなことが行われ、復帰を匂わそうものなら「がんばれ」よりも「犯罪者がテレビに出るな」という人が多い。一度でも失敗したらその人にチャンスが回ってくることを良しとしないお国柄なのだ。

ロバート・ダウニーJr.がトニー・スタークとして再びスクリーンに戻ってきて、大活躍できたのは『何度でもチャンスを与える』というアメリカの環境があってこそ。誰しも失敗することはあるし、彼の場合は家庭環境の影響も大きい。失敗してももう一度やり直せばいい。その姿勢は日本も見習うべきだと思う。

環境で人は変わる

「自分は薬物はしない。なんでするのかわからない。」

それは「薬物をしない」という意思が強いのではなく、「薬物のない環境」に住んでいるから言えてしまう。

薬物乱用者の中にも薬物を乱用する人生を想像することができなかった人も多いと思う。

しかし、好奇心なのか、運が悪かったのかわからないが、どこかのタイミングで「薬物のある環境」に踏み込んでしまったため逃げられなくなったのかも知れない。後悔しても過去は消せない。その事実を踏まえた上で生きていくしかない。

どんな環境に身を置くかで、人は大きく変化する。

だからこそ、もっと寛容に、もっと優しく、失敗してもやり直すことができる社会を作っていくことが求められる。みんなも、誰かが失言したり失敗しても袋叩きにしたり、あからさまにグループ外ししたりせずに「まあ、まあ、落ち着いて」とか声をかけてやってほしいよね。

だって誰かの失敗を許さない社会は自分の失敗も許されないわけで、それって挑戦できないし、息苦しいと思うんだよね。

仕事がなくなる理由にもあったように誰かの迷惑になる行為はNGだけど、反省したら次がんばればいいやん。

④まとめ

アイアンマンが世界的にヒットしたのは、ヒーローが悪をやっつけることにスッキリするからではない。

アイアンマンとして戦うトニー・スタークは敵を倒すことで父に認められようとする姿。

トニー・スターク演じるロバート・ダウニーJr.は父に教わったドラッグと決別してスクリーンに登場する姿。

セリフには出てこなくても彼らの背負っている呪いのようなものと向き合っているところに心が動かされるのだと思う。

いま、週刊少年ジャンプで人気な「呪術廻戦」も主人公の虎杖(いたどり)も祖父の「お前は強い。人を助けろ。」という言葉が呪いのように彼を縛っている。そして、それが彼の原動力になっている。

いま、ほとんどの30代のオッサンたちは「諦めたら、そこで試合終了ですよ」というスラムダンクの安西先生の言葉を苦しい時に口にしているはずだ。このセリフのおかげで苦境を乗り切った人は数えきれないとおもう。もう、俺たちは安西先生の呪いにかかっていると言っても過言ではない。

これからも、さまざまなコンテンツを通して勇気をもらったり、辛い状況を踏ん張ったりする原動力をもらえるだろうし、エンタメ作品にはそのような力を持っている。

一度、自分が好きになったキャラや話を何度も読み返して、「なんで好きなんだろう」「どこに惹かれるんだろう」と分析してみると、自分自信を知るきっかけになることもあると思う。

将来、辛い状況に立たされた時に、助けになってくれるのは自分が愛したキャラかもしれない。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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