プロセスエコノミーと学校

こんにちは。ホケンタイイク246です。

僕は毎日YouTubeに結構な時間を費やしていろんなチャンネルをみています。すると最近やたらと耳にするようになった言葉が「プロセスエコノミー」。

この言葉、どういう意味なのか。

成果や最終的なアウトプットそのものだけではなく「プロセス」、つまり何かしらを製作・実行する際の過程自体をビジネスにするという概念のことでエンジェル投資家・アル代表取締役の古川健介氏が提唱したと言われています。ちなみに古川健介さん(通称:けんすう)が書かれたプロセスエコノミーに関する記事を貼り付けておきます。

https://kensuu.com/n/nf4270e069c20

このプロセスエコノミーを考える時、教師の仕事と重ね合わせて考えてしまいます。教師という仕事はプロセスエコノミー抜きには考えられないんじゃないかと。

なぜ高校生は涙するのか

僕は野球をずっとやってきて、今は野球部の顧問をしています。そうすると毎年毎年、生徒の引退する場面と遭遇することになります。

最後の大会で負けてしまい、球場を出た後にミーティングをすると多くの生徒が泣いています。引退する3年生だけでなく下級生も泣いていることも珍しくありません。

なぜ彼らはないているのでしょうか。

負けたから?

それもあります。勝つために準備してきたのに、それが叶わず負けてしまったことが悔しいということもあるでしょう。

でも、それだけではありません。

「もう、このメンバーで野球ができない」ということに泣いているのです。

学校生活の多くの時間をクラブの仲間と過ごし、練習や試合をともにした仲間たち。このメンバーで甲子園を目指すことはできないという現実に泣いているのです。

卒業式でも、文化祭のあとでも、抱き合って泣いている生徒の心境も同じでしょう。

試合で勝つこと、文化祭で最高の発表をすること、受験で合格すること。

結果を出したい気持ちが大きければ大きいほど、準備が大変になる。

準備が大変になればなるほど、一致団結しないといけないためお互いの結束も強くなる。

そうなると別れが辛くなるのも頷けます。

結果よりも、いっしょに過ごしてきた生活に高い価値を感じている生徒達。これは結果よりもプロセスに高い価値があるということだと思います。

そう考えたときに部活顧問の役割とはプロセスエコノミーにヒントがあるのではないでしょうか。

クラブ顧問の仕事

プロセスエコノミーを念頭に置いたクラブ顧問の役割とは何なのでしょうか。

結果を求めるのではなく、結果を出すためにプロセスを生徒主体に取り組ませることなんだと思います。

結果を求めることは大前提として、そのためのプロセスをいかに充実させるか。

理想のチームを作るとか、優勝するとかではなく、その目標のために生徒達をいかに主体的に取り組ませるかというプロセスをマネージメントすることです。

自分が顧問をしてからは、練習メニューやスタメンはキャプテン副キャプテンとともに決めます。

とくに練習メニューは生徒が作ってきたものが先です。出してきたメニューを見れば彼らの野球に対するスタンスが手に取るようにわかります。それを踏まえたうえでこちらが修正を加える形で練習メニューを最終的に決定しています。

こうして生徒に主導権をどんどん渡して、取り組ませることで日々の練習を充実させることが最終的に生徒たちにとって最高の成果につながるのではないかと思っています。

コロナ禍の修学旅行

昨年度の2020年。修学旅行の担当として「場所変更」「内容をゼロベースから作る」「感染症対策」「保護者説明」「クラスターを発生させずに日程を終える」というミッションに取り組みました。

それはかなり大変だったのですが、プロセスを生徒と共有し面白がったり生徒の楽しみな反応などを肌で感じることで頑張れたところがあります。

保健の授業

保健の授業で毎回5~10分は修学旅行に関する情報を話す時間を作りました。

「場所は沖縄になりました~」と発表した時のクラスの興奮はいまでも覚えています。

また、宿泊先が星野リゾートに決まり、ホテルのHPにあるPR動画を一緒に見ながら生徒の期待感を煽りつつ、ホテルの感染症対策についても説明したりしました。

もし修学旅行中に発熱したらどのような対応をするのかをフローチャートをもとに説明したりもしました。

生徒、保護者への資料を作りつつ、決まった内容を小出しにしていくことで保護者説明会での話す練習にもなるし、生徒からの反応や質問によって内容をブラッシュアップすることにもつながりました。

下見を動画公開

修学旅行の下見に行ったのですが、その様子をジンバルカメラで撮影しまくり編集して生徒たちに公開しました。

完全にユーチューバー気取りの拙い動画なんですが、生徒には好評で一気に期待感が増したように思います。

コロナ禍での修学旅行に関して不安視する声はあったのですが、栞を公開したり、下見を公開する中で生徒自身の不安は薄れていったように思います。

また、生徒に小出しに情報を出していったことで家庭でもその話題になったようで保護者の不信感も思ったよりも少なかったように思います。

修学旅行を終えて思うのは「みんなで成功させよう」という雰囲気があるとても充実したものになりました。これは説明会だけで内容を話して「あとは書いているものを読んでおくように」という方法ではなく、プロセスを小出しにすることで「これだけ頑張ってくれているんだし、俺たちもできることはやろう」という生徒の優しさに訴えることができたからかもしれません。

ほんとうにウチの生徒はいい奴らばかりです。

最後に

クラブ活動においても、学校行事にしてもプロセスをいかに充実させるかが求められている時代なのかもしれません。

むしろ、そこをオープンにできないものはしてはいけないように思います。

すべてをオープンにしても大丈夫な自信があるものをしなくてはいけない。

結局、生徒には成果を出すための努力のしかたを覚えて、自律して取り組むことを教えていくことが教員の仕事なわけなのでプロセスエコノミーという考え方は教員が意識すべき発想なのだと思います。

学校というのは教科書に書いてあることを生徒の頭にインストールすることではなく、成果を出すためのプロセスをサポートする役割だということなんだと改めて考え直すに至りました。

どこまで生徒に寄り添えるかわかりませんができる限りのことができるようになりたいものです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

あしたからも生徒のために汗をかきましょう!!

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