夏の部活。ファクトに基づいて対処する。

こんにちは。ホケンタイイク246です。

プロ野球、中日ドラゴンズ・木下雄介投手が7月6日の練習中に倒れ、8月3日に死去されていることがわかりました。

https://www.chunichi.co.jp/article/305926

木下投手のご冥福をお祈りすると同時に、体育教師で高校野球の顧問として、考えなければいけないことがあるように思います。

さまざまな媒体で「コロナのワクチンを打ったか/打ってないか」について言及し、「副反応か!?」という書き方をしています。

しかし、球団は「言える立場ではない」ということ発表しているので真相はわからないですし、その事実を突き止めることが生徒を守ることにつながっているわけではないので、その件については考えません。

僕のような体育教師や運動系クラブ顧問は「日本の夏で運動することのリスク」とどう向き合うか。そのことを、いま一度考え直すべきなのだと思います。

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度)を有耶無耶にする日本文化

日本の夏は気温だけでなく湿度も高く、運動するには過酷な環境です。

総務省消防庁の熱中症に関するデータを見てみましょう

https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/manual/heatillness_manual_1-3.pdf

日本で熱中症になる人の数はデータによるとここ数年は5万人と言われています。

高齢者が多いのですが、それでも半数であり比較的体力がある年齢であっても熱中症になっています。

そして、学生の熱中症のほとんどは運動によって引き起こされていることもわかります。

つまり、学生の熱中症は運動中に起きている。

世界では暑さ指数(WBGT)をもとに運動制限をすることが当然です。

しかし、日本では有耶無耶になっています。

なぜなら日本には甲子園があるから。真夏の屋外競技場に5万人の人が押し寄せて熱気を作り、マウンド付近は50度と言われる環境でプレーさせる。しかも高校生はノーギャラ。

日本の世論がその調子なので「暑さに耐えて頑張る」ということが何となく許されてしまうのです。

今年に限ってはオリンピックもやっていることもあり、暑さ指数というファクトに基づいて運動を制限するという発想がない国であることをアピールしています。

ファクトに基づく

われわれ体育教師や顧問は、甲子園やオリンピックに流されるのではなくファクトに基づいて行動することが必要なのではないかと考えます。

僕が顧問をしている野球部は、この夏から「暑さ指数31以上の場合」はグラウンドでの練習を原則禁止としました。 (暑さ指数を測定できる計測器は保健室から支給されています)

雨天時にグラウンドでの練習を自粛することと同じ発想です。

「環境省熱中症予防サイト」を参照にしました。

https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php

もし暑さ指数31をこえた場合、日陰のスペースがあるので、そこにネットを持ってきて打撃練習をしたり、冷房の効いた教室でトレーニングをしたりすることにしました。

そもそも夏休みは新チームがスタートしたばかりで、技術的に未熟でグラウンドの練習もミスばかりになるので基礎的な練習を落ち着いて取り組むことが大事な時期でもあります。「この練習の方が結果的には自分たちにプラスになる」と言い聞かせています。

また、今回の木下選手の件ではないのですが「ワクチンの副作用」がどのような形で出てくるのかは誰にもわかりません。国のガイドラインも飲酒などには言及しているものの「激しい運動は控える」程度のことしか書いていません。

そこで野球部では「①ワクチンを打った場合は必ず報告する②接種後3日間は練習禁止③体調が悪ければ無理しない」というルールを作りました。

現状ではワクチンの副作用の発作ではなく、ワクチンの接種後に体調が悪いのに無理して練習したことで熱中症になるリスクの方が高いように思います。(大きな勘違いかもしれませんが)

木下選手は育成で入団し、怪我を乗り越えて1軍を目指している立場の選手。おそらく「練習を休む」という判断は本人にはできなかったと思います。また、野球界にいる人間は甲子園を通ってきています。「暑いので休む」という発想はなかったでしょう。

これからの運動系クラブは「暑すぎる場合はグラウンドを使わない」「体調不良で夏に運動すると危険」という発想をアスリートの死から学ぶ必要があるのかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

明日からも生徒のために汗をかきましょう!!

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