【受験生向け】体育教師によるメンタルトレーニング⑤書くということ

【受験生向け】メンタルトレーニング講座

こんにちは。ホケンタイイク246です。

体育教師が受験生に向けてスポーツ心理学を応用したメンタルトレーニング講座の第5段です。

ここまではメンタルトレーニングとは何かから始まり、1流と3流止まりの人の違いについて話しをした後に、具体的なテクニックとして「書くこと」を紹介してきました。

今回は、ルーティーンについていろいろと書いていきたいと思います。

このルーティーンにもいろいろあるし、それに囚われると逆に生活が窮屈になるの注意が必要なのですが、受験において押さえておいて欲しいポイントを2つ紹介しました。

ルーティーン① 習慣

一つ目に紹介したのが「準備→実行→後片付け」で、受験生に望ましい習慣についてです。

自分がやってきた野球を例に挙げると、強豪校であればあるほど実行のレベルの高さは当たり前で、「準備」と「後片付け」にまで徹底してこだわっています。

いいノックを受けたければボールが磨かれていて、グラウンドが整地されている必要があります。

打撃練習も1か所ではなく3か所で行いたければ、ボールを準備し、打球がどのように飛んでも隣の打者や打撃投手、他のクラブ生や近隣住民などに当たってしまわないようにネットを計算して設置する必要があります。

しっかりした準備によって安心してプレーできるのです。

また、練習終了後には後片付けがあります。疎かにするとどうなるでしょう。ボールの数が減れば練習ができなくなるし、ボールが磨かれてなかったらどんどん劣化していきすっぽ抜けの原因となってしまいます。

質の高い「実行」のためには質の高い「準備」と「後片付け」が必要になるのです。

登校した時に1日の準備を完了させ、帰る時にきれいに片付けて帰る。

これを当たり前にしておくことが「今日やるべきこと」に自然と集中できることにつながります。

「頭」の準備・実行・後片付け

この準備・実行・後片付けはグラウンドや教室といった「場」だけでなく「頭」の準備・実行・後片付けもあります。

試合に勝つために練習することは大事な「準備」に当たります。

今度の試合でどのようなプレーをしたいのか「頭」で整理して練習に取り組み、試合を行う。

試合が終わった後に、次の試合に向けて何を課題に取り組むのかを整理して、次の準備(練習)に取り掛かる。

この3つはつながっていて、切っても切れない関係なのです。

授業の場合、「予習・授業・復習」で、テストであれば「試験勉強・試験・試験直し」に当たります。

当たり前のことではあるのですが、受験生は時間がないと焦ってしまい準備と後片付けがいい加減になってしまう人が目につきます。

とにかく参考書を進めることばかり、単語帳を何となく何周もこなすことに躍起なってしまい、定着出来ないまま次へ次へと進めていく。

準備と後片付けが疎かにされ、実行だけを繰り返す先に待っているのは成果ではなく焦りです。

「なぜ不安なのか」「なぜ解けないのか」を整理せずに問題を解き続けても同じミスを繰り返すだけです。

「今日何を何のためにするのか」という準備。

「今日はどうだったか。明日は何をするか」という後片付け。

その時間をとることが限られた時間の中で確実に伸ばしていくポイントだと思います。

ルーティーン②ゾーンに入る

どれだけ勉強をして、実力をつけても緊張して頭が働かなければ実力は発揮されずに不合格になってしまいます。

緊張してしまう場面であっても、思い通りに体が動き、最高のパフォーマンスを発揮できる状態をスポーツ界では「ゾーン」と呼びます。

ひとたびゾーンに入ってしまえば、マリオのスター状態で何をやってもうまくいく無敵感が得られます。

そこまでの高次元のゾーンに入れなくても「いつも通り」に取り組むことができるゾーンに入ることができれば、スポーツでも受験でもミスを引きずらずに次に望むことができるし、アガって頭が真っ白ということも少なくなるはずです。

ゾーンへの入り方

ゾーンの入り方は難しくありません。

まず「リラックス→サイキングアップ」の順番を守ることです。

リラックスした状態からテンションが徐々に上がっていく中でゾーンに入れるのです。

いきなりテンションを上げると空回りしてうまくいきません。

盛り上がるサビから始まるのではなく、イントロは静かでAメロBメロで徐々にテンションが上がっていき、サビで大盛り上がりさせるイメージです。

ゾーンに入りたければ、まずリラックスさせる。

そのことを理解しておきましょう。

ゾーンに入る技術

では、具体的にどのようなことをすればリラックスできるのか。

リラックスとは平常心であり「いつもと同じ状態」と言い換えることができます。

つまり「いつもと同じことをする」ことがもっとも効果的にリラックス状態をつくることができるのです。

そのために、自分なりの「儀式」を作りましょう。

イチロー選手であれば打席に入る前に屈伸運動をしてバットを回し、ピタッと立ててから構えに入ります。

その動作をすることがスイッチとなり深く集中することができるのです。

自分はアメリカンフットボールが好きでよく観戦するのですが、彼らも儀式をすごく大事にします。

「huddle」という一つの文化になっていて、それぞれのチームの独自の儀式をもっています。

いまからハードな試合を戦い抜くために気持ちを整えるために必然的に定着していったのでしょう。

関西学院アメリカンフットボール部は試合前に聖書を読み、監督から指示が出て、最後にキャプテンがチームを鼓舞するという流れがあります。

これはまさに「リラックス→サイキングアップ」の流れですよね。

闘志の中に冷静さが勝負には必要です。

初めにテンションだけ上げてしまうと冷静さの部分が疎かになってしまいます。

このあたりも、さすが強豪校だと唸らされます。

受験生はどうする

受験生はバットのかわりに筆箱でイチローのマネをしろというわけではありません。

休み時間に聖書を読めとも言ってません。

普段の勉強も試験の時も「始める時の準備を決めておく」ことが大事です。

「椅子に座るまえに何かストレッチを入れる」「いつも同じ文房具を使う」というようなルーティーンを自分で作ることで勉強モードに入りやすくなったり、試験でも普段通りの状態を作りやすくなるはずです。

「練習は試合のつもりで、試合は練習のつもりで」とはよく言ったもので、そのように取り組むことができてこそ安定した結果を出すことができるのです。

試験で大失敗したくなければ、ゾーンに入る技術を身につけること。

それは普段からの積み重ねなしには身につくものではありません。

ぜひ、勉強を始めるときの「自分の儀式」(当然、試験会場でもできること)を作ってみましょう。

知らず知らずのうちに本番で自分の力が発揮しやすくなっているはずです。

まとめ

 今回は「ルーティーン」について話しをしました。

イチローの打席に入る所作はみんな知っていて、さすが日本にルーティーンという言葉を定着させた男。

野球選手からすれば自分のルーティーンを持つということは当たり前。誰に言われるまでもなく自分なりに一番しっくりくる形が身についています。

でも、受験の世界ではそうではないですよね。

そこを戦略的に取り入れることで、大きな失敗を防ぐことができるのではないかと思いました。

どこまで生徒が実践するかはわかりませんが、ひとりでも多く自分の実力が出し切れるメンタルの持ち主になってほしいと願うばかりです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

明日からも生徒のために汗をかきましょう!!

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