【剣道の授業】素人でも防具をつけなくてもできる「踏み込み面」の稽古

こんにちは。ホケンタイイク246です。

剣道の授業は体育祭の準備のために一時休止していたのですが、先日から再開。

「跳躍素振り」の試験を終えて、最後に「踏み込み面」の試験がやってきます。

勤務校では1学期も2学期もコロナの影響による休校・オンライン授業がありました。

その影響で授業数が少なくなってしまい、今年の最終目標は「踏み込み面」になりそうです。

この踏み込み面。とても大事な技ですね。

剣道は相手の懐に入っていかないと、いくら上手に振っても竹刀は届きません。

この距離感でブンブン竹刀を振り回しても相手には当たらない

そこで「踏み込み面」を覚える必要があるのですが、リズム感や腕を上げるタイミングが変わるため簡単に習得できる技ではありません。

しかし、難しい技ではあっても「いかにも剣道らしい」という技でもあり、相手の懐に飛び込んで打突することは漫画や映画などで見てきた殺陣を疑似体験できるため生徒は楽しんで稽古に取り組んでくれます。

あとは教師が「正しい手順」「注意事項」を指導し、実践させることが大事になってきます。この技の稽古が落ち着いてできるようにするために、それまでの緊張感のある授業づくりがあるといっても過言ではありません。

それでは、私が行っている踏み込み面の「指導の手順」と「注意事項」をまとめていきたいと思います。

踏み込み面の手順

  1. 1・2・3で踏み出す
  2. ①に加えて「手」を使って行う
  3. ②に「すり足」「残心」を加える
  4. 受け手の指導
  5. 踏み込み面の打つ受ける

この手順で指導をしていきます。

1・2・3で踏み出す

まずは竹刀を使わずに足の動きを確認します。

小さく素早く1・2と踏み出し、

3で大きく踏み込む

そのリズム感と動きのメリハリ、そしてバランスを練習します。

3で大きく踏み出したときに頭が下がらないように注意します。

手を使っておこなう

次に手も連動させておこないます。

①1・2・3で踏み込む
  • 1で右足。この時は手は動かさない
  • 2で左足。腕を上げて振りかぶる
  • 3で右足。大きく踏み込むと同時に腕を振り下ろす。

稽古し始めは、ここだけを取り上げて取り組みます。

これまでの正面素振りなどは「1で振り上げる、2で振り下ろす」というリズム感だったので、「1は動かさず、2で振りかぶる」という動きに慣れさせることを目的とします。

②すり足

足をクロスさせず継ぎ足で進みます。

スキップのように飛び跳ねるのではなく、スススっと床から足を離さないように使うのがポイントです。

③残心

例え相手を斬ったとしても、本当に相手が倒れているかはわかりません。

背中を向けて油断していると後ろから斬りかかられる可能性があります。

そこで、斬ったと思っても最後まで相手に意識を残しておく必要があり、それを「残心」と言います。

踏み込み面の場合はすり足で通り抜けた後、左周りで反転し相手に対して中段の構えをとります。

受け手の指導

打突の次は受け手の指導に移ります。

相手が踏み込んで打ちこんでくるため、危険度も高まりますし、そもそも相手が踏み込んで打ってこようとすること自体が怖いという人もいます。

だからこそ「正しい手順」「注意事項」を伝える必要があります。

正しい手順
  1. 中段の構えをとる(距離を整える)←これがとても大事
  2. 受ける構え
  3. 左肩から反転(相手の打突を受けたら反転)
  4. すぐ中段の構えをとる(距離感を整える)
  5. つぎの打突に備える

生徒が打突役、教師が受ける役になり見本を示します。

とにかくはじめは丁寧に教えますね。何かあってからでは遅いので。

その時の注意事項は以下になります。

注意事項
  • 必ず中段の構えをとってから受ける構えを作る
  • 中段の構えのとき、剣先は相手の喉元に向ける(高く上がっている生徒が多く、距離が近くなる)
  • 反転するのは打突を受けてから(早く動き過ぎると、相手が空振りして自分に当たってしまう)
  • 打突が怖くて肘を曲げない(恐怖から曲げてしまう生徒多数)
  • 残心を徹底する(はじめのうちは一本打つたびに喋ってしまい、適切な距離感や構えができない)

この注意事項は練習の中で何度も何度も繰り返し指導していくことになります。

どのタイミングで、どのように声をかけるのかがとても大事でくどくどネチネチ言ってしまうと生徒の意欲が落ちて授業がうまくいかなくなってしまいます。

生徒からしたら剣道はやりたい種目ではないため、教師の力量がとても求められます。

  • どこがポイントなのか
  • 何が面白いのか
  • どうすれば上手になるのか
  • 何をしたらケガにつながるのか

それを授業のリズムを崩すことなく間に差し込んでいくのです。

剣道の授業はそんなことを意識して行っているので通常授業より何倍も疲れてしまいます。

でも竹刀を振るという特性上、それは当たり前だと諦めています。

どんなに頑張っていても一人大けがをさせてしまえば大失敗。

このことは生徒にも伝えています。

だから「振っていい」というタイミング以外では振らないでくれと。

生徒は私の気持ちを理解してくれているのか、竹刀でチャンバラをしだすような生徒はいないですね。

つまり剣道はどの種目よりも生徒との信頼関係が大事なのかもしれません。

じゃあ、教師は生徒から信用されないといけません。

そのために「指導の手順」と「注意事項」を整理し、手際よく教えていく必要があるのですね。

踏み込み面の打つ受ける

まず、ここが大事。剣先が喉元を指しているかどうか確認。

中段の構えから受ける構え。この距離感を踏み込んでいく。
1・2・3の動きで打突する。受ける側は肘を曲げたりしない。
ここを間違えると激突するので、確認必要。

打突前とは体が入れ替わっている。中段の構えをすることでスムーズに次の打突に移れる。(ここで喋りがち)

このような手順で防具なしで踏み込み面を行います。

正面打ちや左右面打ちは10本ずつ打っていましたが、踏み込み面は2本からはじめて4本程度に抑えています。

多くても6本です。

それは集中力を切らしてケガにつながってほしくないことが主な理由です。

中学3年生の一般生徒であれば4本を繰り返したほうがいいように思っています。

実際に授業がダレることなく、技術も向上しています。

追い込むことで悦に入るのではなく「高い集中力で積み重ねる」ことが大事だと思います。

最後に

これが自分の授業の「踏み込み面」の指導の手順になります。

自分はど素人で教師になってから竹刀を握りました。

その中でいかにして授業を成立させるか、

生徒の技術を高めることができるか、

剣道も悪くないなと思わせるか。

そのためにあれこれ試行錯誤してきました。

まだまだ改善点はあるでしょうが、今やっていることをベースに改善することができればと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

明日からも生徒のために汗をかきましょう!!

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